キンシャサノキセキ産駒の特徴と傾向!得意の距離やコース、馬場状態、血統

2003年、オーストラリアで生まれ、G1高松宮記念を連覇しました。
種牡馬としては、G2阪神カップを勝利したシュウジや、Jpn2東京盃など、ダート地方交流重賞で活躍したサクセスエナジーなどを輩出しています。
今回は、そんなキンシャサノキセキの現役時代、及び種牡馬としての情報をまとめていきたいと思います。

キンシャサノキセキの基本情報

特徴

2012年度産が初年度産駒です。現役時は32戦すべて芝で走り、遅生まれということもあり、4歳以降に本格化し、1200、1400mの距離で活躍しました。

血統情報

父Fuji Kiseki、母Keltshaan、母の父Pleasant Colonyといった血統構成です。
オーストラリア産のため、アルファベット表記になっていますが、父フジキセキはG1朝日杯3歳ステークス、G2弥生賞も含め、デビューから4連勝を飾りましたが、重度の屈腱炎を発症し、4戦4勝で引退しました。
母Keltshaanはアメリカ産馬で、オーストラリアで繋養され、フジキセキがシャトル種牡馬としてオーストラリアに来た時に種付けされ、キンシャサノキセキが誕生しました。

★キンシャサノキセキ血統表★

Fuji Kiseki Sunday Silence Halo
Wishing Well
Millracer Le Fabuleux
Marston’s Mill
Keltshaan Pleasant Colony His Majesty
Sun Colony
Featherhill Lyphard
Lady Berry

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競走成績

32戦12勝

2005年12月、中山芝1200mの新馬戦でデビューし、圧倒的1番人気に支持され、2着に2馬身半差をつけて勝利しました。
続くオープン競走ジュニアカップを勝利し、G3アーリントンカップに挑みましたが、6着に敗れ、オープン競走マーガレットステークス4着後、G1NHKマイルカップに挑み、3着に入りました。
秋に1600万下を勝利し、4歳になって、オープン競走谷川岳ステークスを勝利し、秋にはオープン競走キャピタルステークスも勝利し、着実に成績を積みました。
5歳になり、G1高松宮記念で2着に入ると、続くG3函館スプリントステークスを勝利し、初重賞制覇を飾りました。
その後はG3キーンランドカップ3着後、G1スプリンターズステークスで2着になりましたが、その後は2桁着順を続け、低迷しました。
復活したのは6歳の秋のG2スワンステークスで、これを勝利すると、そこからG2阪神カップ、明け7歳となって、G3オーシャンステークスと連勝し、続くG1高松宮記念でついにG1初制覇を飾りました。
7歳の秋は、疝痛でG2セントウルステークスを取り消したこともあり、勝ち切れないレースが続きましたが、阪神カップを連覇すると、8歳になり、オーシャンステークス2着をたたき、次のG1高松宮記念では軽々抜け出し、史上初の高松宮記念連覇を飾りました。
そして、高松宮記念勝利で無事引退し、種牡馬入りしました。

主な重賞勝利

高松宮記念(2010年、2011年)

代表産駒

シュウジ(G2阪神カップ、G3小倉2歳ステークス)

サクセスエナジー(Jpn2さきたま杯、Jpn2東京盃など、地方交流重賞6勝)

ガロアクリーク(G2スプリングステークス)

キンシャサノキセキ産駒馬の特徴

特徴

キンシャサノキセキ自身は芝で活躍しましたが、産駒はダートでの出走回数が多く、成績もダートの方が優れています。
芝でも重賞勝ち馬は出ていますが、ダートで狙いやすい種牡馬といえるでしょう。

◆通算成績(~2021.9)

通算成績 勝率 連対率 複勝率
157-209-220-2152/2738 5.7% 13.4% 21.4%
ダート 272-329-285-2477/3363 8.1% 17.9% 26.3%

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◆コース・距離別成績【芝コース】(~2021.9)

開催場、距離

勝率上位を見ると、1800mや2000mのレースも食い込んできていますが、出走頭数が少ない影響もあると思います。
とはいっても、福島芝1800mは単勝回収値がかなり高く、複勝回収値も高いので、期待しても良いでしょう。
また、中京芝1200mの成績の良さは見逃せません。
率が高いのはもちろん、回収値も高いので、得意コースといえるでしょう。

◎勝率上位の10コース

開催場、距離 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
福島・芝1800 3-1-0-19/23 13.0% 17.4% 17.4% 494% 105%
京都・芝1400 5-3-2-36/46 10.9% 17.4% 21.7% 64% 70%
中京・芝1200 7-9-8-53/77 9.1% 20.8% 31.2% 132% 136%
函館・芝1800 1-1-2-7/11 9.1% 18.2% 36.4% 55% 149%
京都・芝2000 1-2-0-9/12 8.3% 25.0% 25.0% 311% 232%
京都・芝1200 7-6-6-70/89 7.9% 14.6% 21.3% 62% 70%
京都・芝1600 4-6-1-41/52 7.7% 19.2% 21.2% 63% 79%
阪神・芝2000 1-1-0-11/13 7.7% 15.4% 15.4% 144% 40%
中山・芝1600 10-13-14-96/133 7.5% 17.3% 27.8% 50% 86%
函館・芝1200 11-19-10-111/151 7.3% 19.9% 26.5% 18% 46%

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距離

1200mの出走がメインで、いかにも短距離馬であるといえます。
ただ、出走頭数が多いこともあり、特別妙味があるわけではありません。
距離が長くなるほど勝率が下がっており、1600m以下で狙いが立ちますが、回収値という意味では1800mや2000mがおいしいといえます。
このあたりに距離適性を示す産駒はあまりおらず、率は低いですが、一発という意味では面白いかもしれません。

距離 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1000m 8-8-7-86/109 7.3% 14.7% 21.1% 35% 42%
1200m 78-108-90-920/1196 6.5% 15.6% 23.1% 59% 72%
1400m 36-36-61-472/605 6.0% 11.9% 22.0% 55% 67%
1600m 21-43-39-361/464 4.5% 13.8% 22.2% 36% 64%
1800m 6-6-12-152/176 3.4% 6.8% 13.6% 81% 55%
2000m 4-5-4-94/107 3.7% 8.4% 12.1% 75% 77%
2200m 0-0-2-15/17 0% 0% 11.8% 0% 68%
2400m 1-0-1-11/13 7.7% 7.7% 15.4% 61% 34%
2500m~ 2-1-2-14/19 10.5% 15.8% 26.3% 166% 94%

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◆コース・距離別成績【ダートコース】(~2021.9)

開催場、距離

ダートも基本的には短距離がメインであるといえます。
札幌ダート1000mや中京ダート1400mは、率も高く、回収値も高いので、期待して良いコースといえます。
また、出走頭数は少ないですが、京都ダート1900mや、阪神ダート2000mという、長めの距離で率が高いのは注目です。
回収値も高いので、出走してきた際は人気薄でも狙ってみても面白いでしょう。
直線急坂の有無は、上位コースを見る限り、特に問わないようですので、純粋にダート出走時に狙いやすいといえます。

◎勝率上位の10コース

開催場、距離 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
京都・ダ1900 4-3-3-15/25 16.0% 28.0% 40.0% 111% 194%
札幌・ダ1000 6-3-6-27/42 14.3% 21.4% 35.7% 166% 119%
京都・ダ1200 22-10-25-141/198 11.1% 16.2% 28.8% 72% 73%
京都・ダ1400 17-17-10-130/174 9.8% 19.5% 25.3% 63% 77%
中山・ダ1200 42-41-43-311/437 9.6% 19.0% 28.8% 73% 91%
中京・ダ1200 10-13-8-75/106 9.4% 21.7% 29.2% 56% 57%
阪神・ダ2000 3-5-5-19/32 9.4% 25.0% 40.6% 76% 92%
阪神・ダ1200 17-13-19-141/190 8.9% 15.8% 25.8% 75% 104%
中京・ダ1400 12-11-8-107/138 8.7% 16.7% 22.5% 205% 73%
新潟・ダ1800 6-3-4-57/70 8.6% 12.9% 18.6% 39% 40%

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距離

芝と同様、1200mの出走がかなり多く、こちらは率も高いので、狙いやすいといえます。
ダートは1400m以下で好走が目立ち、回収値も比較的高いので、狙ってみて良いでしょう。
また、1900mは出走頭数が少ないですが、率が高く、回収値も高いので、妙味狙いで注目しても良いでしょう。
1600m、1700mは回収値的にもあまり妙味はないですが、大きく割り引く必要はありません。
とはいえ、基本的には1400m以下、一発狙いで1900mあたりという感覚が良い種牡馬といえるでしょう。

距離 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1000m 12-26-15-108/161 7.5% 23.6% 32.9% 57% 110%
1200m 109-98-114-842/1163 9.4% 17.8% 27.6% 66% 87%
1400m 65-72-58-594/789 8.2% 17.4% 24.7% 87% 83%
1600m 10-11-8-92/121 8.3% 17.4% 24.0% 63% 57%
1700m 19-33-24-246/322 5.9% 16.1% 23.6% 53% 66%
1800m 36-51-37-377/501 7.2% 17.4% 24.8% 69% 81%
1900m 5-6-6-24/41 12.2% 26.8% 41.5% 79% 164%
2000m~ 5-12-7-57/81 6.2% 21.0% 29.6% 41% 73%

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◆枠番傾向(~2021.9)

全体

全体的にみると、内枠より外枠の方が、成績が良いといえます。
特に8枠は、全体的に率が高く、回収値も高めなので、自身も気性が激しいタイプでしたが、気分良く走らせた方が良いタイプの産駒が生まれやすいのでしょう。

枠番 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 33-50-58-481/622 5.3% 13.3% 22.7% 47% 64%
2枠 40-55-46-511/652 6.1% 14.6% 21.6% 61% 62%
3枠 54-69-45-543/711 7.6% 17.3% 23.6% 84% 85%
4枠 51-85-81-575/792 6.4% 17.2% 27.4% 54% 90%
5枠 53-66-68-644/831 6.4% 14.3% 22.5% 57% 63%
6枠 69-72-60-641/842 8.2% 16.7% 23.9% 55% 77%
7枠 63-70-70-676/879 7.2% 15.1% 23.1% 54% 70%
8枠 73-77-85-636/871 8.4% 17.2% 27.0% 80% 85%

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芝コース

3枠の勝率や連対率、単勝回収値が高いのが目につき、他では、6枠と8枠が良い成績で、内枠はあまり成績が良いとは言えません。

枠番 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 11-24-28-206/269 4.1% 13.0% 23.4% 29% 63%
2枠 9-24-23-215/271 3.3% 12.2% 20.7% 20% 59%
3枠 24-26-14-239/303 7.9% 16.5% 21.1% 104% 61%
4枠 22-25-29-259/335 6.6% 14.0% 22.7% 41% 74%
5枠 20-28-26-296/370 5.4% 13.0% 20.0% 55% 67%
6枠 29-25-21-287/362 8.0% 14.9% 20.7% 70% 57%
7枠 20-27-34-324/405 4.9% 11.6% 20.0% 37% 64%
8枠 22-30-45-326/423 5.2% 12.3% 22.9% 77% 84%

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ダートコース

8枠が特に優秀で、外枠から砂をかぶらず、スムーズに走った方が好結果につながる産駒が多いといえます。

枠番 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 21-26-28-268/343 6.1% 13.7% 21.9% 61% 66%
2枠 31-31-22-289/373 8.3% 16.6% 22.5% 92% 64%
3枠 28-40-31-293/392 7.1% 17.3% 25.3% 71% 105%
4枠 29-59-49-304/441 6.6% 20.0% 31.1% 65% 104%
5枠 33-38-41-339/451 7.3% 15.7% 24.8% 59% 61%
6枠 40-47-39-342/468 8.5% 18.6% 26.9% 46% 95%
7枠 40-42-36-346/464 8.6% 17.7% 25.4% 66% 75%
8枠 50-46-39-296/431 11.6% 22.3% 31.3% 84% 89%

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◆馬場適性(良、稍重、重、不良)(~2021.9)

芝コース

出走頭数は少ないですが、不良馬場の成績が比較的高く、回収値も高めです。
重馬場では回収値が低くなるので、不良馬場まで悪化した時は、積極的に狙ってみたい種牡馬といえるでしょう。

馬場状態 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
芝・ 良 124-169-159-1663/2115 5.9% 13.9% 21.4% 58% 68%
芝・稍重 24-24-47-325/420 5.7% 11.4% 22.6% 46% 66%
芝・ 重 4-15-7-124/150 2.7% 12.7% 17.3% 21% 47%
芝・不良 5-1-7-40/53 9.4% 11.3% 24.5% 112% 73%

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ダートコース

馬場による大きな差はなく、回収値もそれほど大きな差はありません。
馬場による割引は考えなくて良いでしょう。

馬場状態 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
ダ・ 良 169-188-174-1459/1990 8.5% 17.9% 26.7% 68% 89%
ダ・稍重 60-78-69-545/752 8.0% 18.4% 27.5% 73% 75%
ダ・ 重 26-37-30-303/396 6.6% 15.9% 23.5% 55% 71%
ダ・不良 17-26-12-170/225 7.6% 19.1% 24.4% 69% 75%

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◆血統相性(~2021.9)

クロフネやフレンチデピュティが上位でランクインしているということで、デピュティミニスター系との相性が良いといえます。
また、Kingmambo、その仔にあたるキングカメハメハのラインも多く勝ち鞍がありますが、キングカメハメハに関しては単勝回収値が低いので、単勝妙味は薄いといえます。
他では、ワイルドラッシュの率が高く、回収値も高いのですが、これは、基本的にはダート馬であることが多いものの、芝でも走ることのできる馬の一発妙味が高いと考えられます。
全体的に、米国系血統の種牡馬との相性が良い種牡馬といえるでしょう。

母父馬系統 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
クロフネ 21-27-23-162/233 9.0% 20.6% 30.5% 52% 68%
タイキシャトル 20-25-22-134/201 10.0% 22.4% 33.3% 104% 99%
キングカメハメハ 15-20-21-130/186 8.1% 18.8% 30.1% 26% 82%
Kingmambo 15-15-18-115/163 9.2% 18.4% 29.4% 100% 84%
フレンチデピュティ 14-20-23-162/219 6.4% 15.5% 26.0% 102% 66%
トニービン 12-13-14-98/137 8.8% 18.2% 28.5% 67% 78%
サクラバクシンオー 9-13-6-103/131 6.9% 16.8% 21.4% 30% 44%
ジャングルポケット 9-8-4-47/68 13.2% 25.0% 30.9% 54% 57%
ワイルドラッシュ 9-6-7-61/83 10.8% 18.1% 26.5% 225% 99%
シンボリクリスエス 8-12-4-82/106 7.5% 18.9% 22.6% 25% 77%

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◆新馬戦の成績(~2021.9)

新馬戦は芝で使われることが多く、ダートの3倍以上の出走頭数です。
率は芝ダートともに高めですが、ダートの方が全体の率が優秀で、かつ、回収値も高めです。
芝の新馬戦も悪くないですが、ダートの新馬戦に出走してきた場合は注目してみても良いでしょう。

芝コース
着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
35-36-40-257/368 9.5% 19.3% 30.2% 51% 71%

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ダートコース
着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
12-19-12-77/120 10.0% 25.8% 35.8% 78% 85%

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キンシャサノキセキ産駒馬のまとめ

芝コース

・福島芝1800m◎、中京芝1200m〇。
・1600m以下に適性も、1800m、2000mで妙味あり。
・3枠◎、6枠、8枠○。内枠▲。不良馬場◎、重馬場▲。
・新馬戦から好走しやすいが、単勝妙味は薄い。

ダートコース

・札幌ダート1000m、中京ダート1400m◎。京都ダート1900m、阪神ダート2000m特注。
・1400m以下○。1900mの妙味あり。
・8枠◎。馬場は問わない。
・新馬戦はそこまで多く出走してこないが、回収値的に妙味あり。

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