香港カップ2021、香港マイル2021、香港スプリント2021、香港ヴァース2021 予想 注目馬考察
香港カップ2021、香港マイル2021、香港スプリント2021、香港ヴァース2021の注目馬考察についての記事になります。
香港カップ2021
施行日:2021年12月12日(日)
競馬場:シャティン競馬場
距離 :芝右回り2,000m
☆香港カップ注目馬考察☆
ドバイオナー(DUBAI HONOUR、イギリス)
前走イギリスG1チャンピオンステークスでは、道中は後方からレースを進め、直線は馬群の外から追い上げ、勝ち馬とのたたき合いに持ち込みましたが、差し切れず2着でした。
スタートから下げて後方に位置取り、そのまま勝負所までレースを進め、直線手前から仕掛けられ、直線は馬群の外に出されました。
直線は勢い良く伸び、直線半ばからは勝ち馬シリウェイとの一騎打ちになりましたが、前を走っていたシリウェイがゴール前でもう一伸びし、差し切れず2着というものでした。
重賞2連勝を含む3連勝で挑んだ初G1挑戦が、イギリスはアスコット競馬場の著名G1で、それで僅差2着というのは、評価に値すると思います。
また、2着だったとはいえ、下した相手には、ミシュリフやアダイヤーといった、今年のサラブレッドレーティング上位馬ですから、そういう意味でも価値のある2着といえます。
もちろん、Good to Soft(日本発表でいうところの稍重)勝ちタイムは2.08.31と、時計がかかってのもので、時計勝負になると厳しいと思います。
ただ、成長著しい3歳馬ですので、侮らない方が良いでしょう。
ヒシイグアス(HISHI IGUAZU、日本)
前走G1天皇賞・秋では、道中は中団外目を追走し、直線も馬群の外から脚を伸ばしましたが、前をとらえるまでは至らず、5着でした。
東京芝2000mの8枠15番の時点で、この馬にはかなり不利だったと思いますが、道中のレースっぷりは悪くなかったと思います。
終始外目を回ったことから、直線入り口では少し位置を下げ、それでも巻き返すように追い上げましたが、上位とは離れた5着というものでした。
とはいえ、今年のG1の中でもトップレベルのレースともいえる天皇賞・秋の5着馬であるわけで、これ自体は評価に値できると思います。
枠の不利もありましたから、それを踏まえれば、G1実績こそないものの、この舞台でも十分やれるのではないかと思います。
メンバー的に、強敵は同じ日本馬のような気もしますが、この馬の大駆けに期待したいところです。
マックスウィニー(MAC SWINEY、アイルランド)
前走イギリスG1チャンピオンステークスでは、道中は中団後方寄りでレースを進め、直線は途中から内を伸びましたが、前をとらえるまでは至らず、3着でした。
残り800mあたりから動き出し始め、直線は馬群の外寄りから追い上げましたが、一緒に外から伸びた2着馬ドバイオナーが、徐々に内によれてきて、進路がなくなりました。
結果的に内に進路をとって追い上げましたが、1、2着馬とは離れた3着までとなりました。
不利によって進路取りを変えなければならなくなったのは痛かったといえます。
もちろん、その不利がなかったからといって、勝ち負けまで持ち込めたかといわれれば、それは微妙だったとは思いますが、もう少し1、2着馬に迫ったことでしょう。
今年のアイルランドG1アイリッシュ2000ギニーの勝ち馬で、実力のあるヨーロッパの3歳馬だとは思います。
ただ、アイリッシュ2000ギニーにしてもそうですが、この馬の勝ち星は1400~1600mであり、また、好走はヨーロッパの重馬場に限っており、時計勝負はかなり微妙です。
距離は前走好走もあり、対応できそうですが、今回好走するには、よほどの雨が降り続けなければ厳しいと思います。
軽い馬場では、スピード勝負で分がある日本馬の方が明らかに強いでしょうし、時期的にもそこまで雨の雨は期待できないと思います。
遠征自体は立派だと思いますが、厳しいレースになるのではないでしょうか。
ラヴズオンリーユー(LOVES ONLY YOU、日本)
前走アメリカG1ブリーダーズカップフィリー&メアターフでは、道中は中団前目でレースを進め、4コーナーから仕掛けられると、直線は馬群の間から一気に伸び、勝利しました。
ペースが速かったこともありましたが、道中の折り合いはスムーズで、2周目4コーナーから仕掛けられました。
直線は前が狭くなりそうでしたが、一瞬の切れで2頭の間に突っ込むと、一気に前に出ての差し切りとなりました。
今年は海外レースでの活躍が目立ち、春は香港G1クイーンエリザベス2世カップも勝利しました。
海外G1はお手の物という感じになりました。
ましてや、世界の好メンバーが揃った前走を勝利したわけですから、今回も十分好勝負になると思います。
前走から出来落ちがなければ、勝ち負けになるでしょう。
レイパパレ(LEI PAPALE、日本)
前走G1エリザベス女王杯では、道中は引っかかりながら3、4番手を追走し、先頭で直線を迎えましたが、残り200mで勝ち馬に交わされ、そこから粘り切れず、6着でした。
前に行きたい馬がいたことや、今後も見据えてだとは思いますが、スタートしてから極端に前に出さないように、鞍上のC.ルメール騎手がなだめていました。
ただ、終始折り合いを欠き、4コーナー過ぎで先頭に立ってしまい、直線は粘れずというものでした。
気性を考えれば、距離も長かったといえますので、そういう意味では、今回の距離短縮は好都合といえます。
とはいえ、おそらくハイペースにはならないわけで、今回も折り合いを欠く懸念はぬぐい切れません。
今年のG1大阪杯の勝ち馬で、勝った相手もコントレイルやグランアレグリアなど、錚々たるメンバーでしたが、馬場や展開に恵まれた節はありました。
ただ、日本のG1馬ですし、なんとか折り合いがつけばシャティンの2000mでも楽しみですね。
香港マイル2021
施行日:2021年12月12日(日)
競馬場:シャティン競馬場
距離 :芝右回り1,600m
☆香港マイル注目馬考察☆
インディチャンプ(INDY CHAMP、日本)
前走G1マイルチャンピオンシップでは、道中は5番手でレースを進め、直線は馬場の2分どころから脚を伸ばし、一瞬先頭に立ちましたが、外からの差し馬勢に差され、4着でした。
位置取りとしてはいつもとほとんど同じ位置で、折り合いも良く、レースを進められたと思います。
直線は馬場の内側を選択しましたが、結果的に外の差し馬勢が台頭したことを考えると、あまり馬場が良くない内側を選択したことで、最後の一伸びを欠いたのかもしれません。
また、休み明け緒戦で、当初からここを引退レースとしていたことで、前走はひとたたきの舞台だったといえます。
ひとたたきの舞台であったことと、年齢も考えれば、十分な走りだったのではないでしょうか。
さすがに年齢もあってか、好走はできるものの、突き抜けるほどの走りができなくなっています。
ただ、当初から引退レースとしてローテーションを組まれていましたし、ここにしっかり仕上げられてきたといえます。
現役最後のレース、どんな走りを見せてくれるでしょうか。
ヴァンドギャルド(VIN De GARDE、日本)
前走アメリカG1ブリーダーズカップマイルでは、スタートで出遅れ、道中は後方からのレースとなり、直線も後方のまま伸びず、12着でした。
スタート直前で最内の馬がゲート内で暴れ、競走除外になり、再度ゲート入れ直しがあってのスタートとなり、それがスタートに影響したといえるでしょう。
とはいえ、直線に入っても特に目立った脚が使えたわけでもないので、スムーズなレースでもどこまで来られただろうかという内容でした。
3走前のドバイG1ドバイターフで2着に食い込みましたが、勝ち馬から3馬身離されていましたし、その他の成績からも、いまいちなレースが続いているといえます。
今回はアメリカから直輸送で香港へ渡ってのレースとなりますが、前走内容から大きな変わり身は、それほど期待できないのではないかと思います。
今回は強力な香港馬もいますし、日本馬もそれなりに強いメンバーがいますので、今のこの馬でどこまで差し込んでこられるでしょうか。
ゴールデンシックスティ(GOLDEN SIXTY、香港)
前走香港G2ジョッキークラブマイルでは、道中は最後方追走で、直線は馬群の外に出されると、残り100mで先頭に立って勝利し、15連勝を飾りました。
スタートからゆっくりで、他馬の動きを見るように追走し、4コーナーから直線に欠けて外に出されました。
軽く仕掛けられると、すぐ中団まで上がり、残り300mから激しく追われ始めると、一気に前をとらえ、残り100mで完全に先頭に立つというレースでした。
一昨年9月からの連勝を15に伸ばしたわけですが、前走の勝利も余裕があったもので、58kgの斤量も難なくこなし、ここへ向けて十分なひとたたきとなったと思います。
正直、現状では他の香港馬は太刀打ちできないくらいの馬であるのは明白でしょう。
となると、この馬の相手としては、日本馬か、アイルランドから参戦予定のマザーアースに限られてくると思います。
とはいえ、速いタイムでも、時計がかかっても対応できるタイプですし、地の利はあるので、連勝を伸ばす可能性が高いと思います。
日本馬には頑張ってほしいところですが、この馬がどんな勝ち方をするかに注目が集まることでしょう。
連勝記録の更新に期待です。
サリオス(SALIOS、日本)
前走G1マイルチャンピオンシップでは、道中は3番手を追走し、直線は馬場の内側から脚を伸ばそうとしましたが、伸びきれず、6着でした。
前目でレースを進めましたが、そこまで道中の折り合いがひどくは見えませんでした。
直線半ばまで粘っていましたが、最後は切れ負けしてしまいました。
昨年のG2毎日王冠から、勝利はおろか、馬券圏内もない馬で、元々の実績を考えれば、伸び悩んでいる現状です。
2歳から活躍したハーツクライ産駒にありがちですが、古馬になっての伸び悩みが目立ち、この馬も、衰えこそはないですが、成績的には伸び悩んでいるといえます。
この馬の場合は気性面が難しく、今回はブリンカーをつけましたが、結果には結び付きませんでした。
陣営の苦労がうかがえますが、なかなか工夫が実っていないというところです。
今回は初めての海外遠征となります。
この馬の元値を考えれば、好走してほしいところですが、現状でどこまで走ることができるでしょうか。
ダノンキングリー(DANON KINGLY、日本)
前走G2毎日王冠では、スタートで出遅れ、道中は巻き返し、中団でレースを進め、直線は外から伸びて、残り100mで先頭に立ちましたが、ゴール前で差され、2着でした。
スタートで1馬身ほど出遅れましたが、すぐに巻き返し、位置を取ってのレースで、直線も手ごたえ良く迎えることができたと思います。
残り100mで抜け出した時は、そのまま押し切るかと思われましたが、勝ち馬シュネルマイスターが後方からものすごい追い込みを繰り出し、最後の最後で交わされました。
出遅れを巻き返した時に脚を使ったこともあり、2走前のG1安田記念ほどの脚は使えなかったので、最後は押し切れなかったのでしょう。
ただ、G1を勝利した後の休み明け緒戦ということを考えれば、十分な内容だったと思います。
その後は、G1天皇賞・秋はおろか、G1マイルチャンピオンシップにも出走しませんでしたが、間隔が詰まると良くない馬なので、秋は当初からこのレース一本だったのでしょう。
国内のレースでも見たかった一頭ですが、このあたりは仕方がないのかもしれません。
ともなれば、強力な香港馬はいますが、今年のG1安田記念の勝ち馬でもありますし、元々はG1日本ダービー2着馬ですので、力を信じたいところです。
日本馬もなかなかそろいましたが、今年の勢いを考えれば、この馬が日本馬の総大将になると思いますし、ゴールデンシックスティを止めることができるでしょうか。
香港スプリント2021
施行日:2021年12月12日(日)
競馬場:シャティン競馬場
距離 :芝右回り1,200m
☆香港スプリント注目馬考察☆
ウェリントン(WELLINGTON、香港)
前走香港G2ジョッキークラブスプリントでは、道中は後方3番手でレースを進め、直線は馬群の外から追い上げましたが、伸びあぐね、7着でした。
スタートで出遅れたわけではありませんが、後方からのレースとなり、4コーナーから仕掛けられ、直線を迎えました。
この馬なりに直線は伸びていましたが、じりじりといったところで、むしろこの馬より外を駆けあがった2着馬ナブーアタックの末脚が目立つといったものでした。
昨シーズン末の香港G1チェアマンズスプリントの勝ち馬でもあり、ここへ出走するにはレーティングや賞金も足りていましたので、前走はたたき台だったといえるでしょう。
チェアマンズスプリント勝利前のレースでは1番人気を裏切って5着だったのを巻き返しての勝利だっただけに、今回の敗戦も気にしなくて良いと思います。
ひとたたきしての上昇が見込めれば、今回も上位争いになってくるでしょう。
昨シーズン末の短距離王の走りに期待です。
ダノンスマッシュ(DANON SMASH、日本)
前走G1スプリンターズステークスでは、道中は中団前目からレースを進め、4コーナーから激しく追われ始め、直線を迎えましたが、伸びあぐね、6着でした。
2走前の香港G1チェアマンズスプリント6着から、5か月の間隔を空けて挑みましたが、馬体重は好走時と変わらず、ある程度仕上げられていたと思います。
ただ、4コーナーでは鞍上の手が激しく動いていたように、本来の動きではなく、直線も伸び悩んだレースでした。
休み明け緒戦は得意なタイプであっただけに、少々不可解な敗戦でしたが、これまで日本のG1では、今年のG1高松宮記念が初勝利で、幾度となく負けてきました。
勝負弱さも目立っただけに、本来の姿だったのかもしれません。
とはいえ、昨年のこのレースの勝ち馬として挑むわけで、シャティン競馬場の適性は昨年示しましたし、何度も負けるわけにはいかないでしょう。
父ロードカナロア同様、香港スプリント連覇のチャンスがあるのは、今年はこの馬だけですし、昨年と同じローテーションで挑む一戦で、父の背中を追ってほしいところです。
前走の敗戦から巻き返し、再び香港のファンを驚かすことができるでしょうか。
ピクシーナイト(PIXIE KNIGHT、日本)
前走G1スプリンターズステークスでは、道中はラチ沿い3番手を追走し、抜群の手ごたえで直線を迎えると、残り100mで完全に先頭に立ち、勝利しました。
1200mを使い始めてからは、中団からの差しで連続2着でしたが、前走は内枠から逃げ馬の後ろにつけてのレースでした。
そんな中でも一頭だけ違う手ごたえで勝負所を迎え、直線で追い出されると一気に弾け、逃げたモズスーパーフレアを残り100mで交わして、新短距離王の座に君臨しました。
3着馬シヴァージがこの馬の後ろを通ってきたことや、逃げたモズスーパーフレアも5着に粘ったことから、比較的馬場の内側の状態が良かったものと考えられます。
馬場状態が味方したのは間違いないですが、2走前は交わせなかった2着レシステンシアに2馬身差つけたわけですから、明らかにここへきて本格化してきたのでしょう。
まだまだ成長が見込める3歳馬ですが、今回は初めての海外遠征となります。
前走のような走りができれば、この舞台でも好走は可能ですし、むしろ、日本の短距離王として、レベルの高い香港馬とがっぷり四つで戦ってほしいところです。
また、香港ファンからしたら、2015年のG1香港マイル、2016年のG1香港カップを勝利したモーリスの産駒ということで、注目するところでしょう。
父が強い内容で駆け抜けたコースで、父のように駆け抜けることができるでしょうか。
ラッキーパッチ(LUCKY PATCH、香港)
前走香港G2ジョッキークラブスプリントでは、道中は中団外目でレースを進め、直線も馬群の外から脚を伸ばし、ゴール前で差し切って勝利しました。
道中はハイペースの流れを中団で折り合い、直線を向いても手ごたえ良く、残り400mから追い出されました。
前を走っていた他馬の外斜行の影響を受けましたが、勢いを殺さずに伸びると、残り100mで先頭に立って勝利し、重賞2連勝を飾りました。
レーティングこそトップではありませんが、明らかに今シーズンの香港のスプリント界で最も勢いのある一頭であるといえます。
昨シーズンまでは目立った活躍がありませんでしたが、7月の条件戦を勝利後、前走まで5戦使われ、3着を外しておらず、2連勝はいずれも重賞という活躍です。
父El Rocaは、日本での知名度は低いですが、南半球の短距離界で、産駒の活躍が目覚ましいFastnet Rockの直仔ですので、短距離でのスピードに秀でているといえます。
レベルの高い香港のスプリント界ですが、ここにきてこの5歳騙馬が、香港のスプリント界の勢力図を一新し、一気に頂点へ駆けあがっても不思議ではないでしょう。
レシステンシア(RESISTENCIA、日本)
前走G1スプリンターズステークスでは、道中は4番手を追走し、4コーナーから追われ始め、直線を迎えると、じりじりと伸びましたが、勝ち馬をとらえきれず、2着でした。
2走前よりも少し後ろのポジションで折り合い、勝負所を迎えましたが、勝ち馬ピクシーナイトの手ごたえが抜群で、この馬もじわじわと伸びてきていました。
ピクシーナイトに着差はつけられましたが、内を伸びたシヴァージとの2着争いは先着を許すことがなかったのは、この馬の地力そのものといえるでしょう。
今回は初めての海外遠征となります。
比較的近い距離の海外遠征ですが、元々気性面に不安がある馬ですので、当日は落ち着いているかがカギになってくると思います。
元々は2歳女王ですし、今年に入ってから短距離G1を連続2着と、力は十分に示していると思います。
1400m戦ではありますが、レコード決着での勝利を2回挙げているように、高速決着はお手の物です。
2走前のG2セントウルステークスでは、前半3ハロン32.9というハイペースを、2番手で運んで押し切ったように、1200m戦でも速い流れは対応できます。
この馬の力が発揮できれば、この舞台でも十分やれると思いますので、短距離女王の戴冠に期待したいところです。
香港ヴァース2021
施行日:2021年12月12日(日)
競馬場:シャティン競馬場
距離 :芝右回り2,400m
☆香港ヴァース注目馬考察☆
エベイラ(EBAIYRA、フランス)
前走フランスG1ジャンロマネ賞では、スタートからハナを奪い、レースを引っ張ると、直線を迎えましたが、残り400mを過ぎて内外から交わされ、馬群に飲まれ、6着でした。
スタートから一頭抜け出してのレースで、比較的すんなり隊列が決まり、道中は動きもなく、この馬が淡々と逃げるレースとなりました。
直線に入った時点で少し厳しそうな様子で、内外から交わされた後は粘ったものの、最後は勝ち馬から4馬身以上離されての入線となりました。
馬場状態はGood To Soft、日本でいうところの稍重馬場でしたが、内を避けて走っていたように、馬場の内側は荒れているようで、タフな馬場だったといえます。
ちなみに、勝ち馬はG1ジャパンカップで5着に入線したグランドグローリーでした。
そこから間隔を空けて、4か月ぶりの実戦となります。
比較的、休み明け自体はこなしている実績ですので、今回はいきなりの香港遠征ですが、ローテーションという意味では問題ないと思います。
G1勝ち星はないですが、2走前は芝2400mのフランスG1サンクルー大賞でブルームの2着に入っていますし、前走距離は芝2000mでしたが、距離延長もこなすと思います。
血統的には、父Distorted Humor、母父Rock Of Gibraltarなので、重めの馬場の方が得意でしょうが、一雨降れば、この馬の粘り込みがあっても不思議ではありません。
初遠征で強豪馬と対戦ですが、どんな走りを見せてくれるでしょうか。
グローリーヴェイズ(GLORY VASE、日本)
前走G2オールカマーでは、道中は後方2番手でレースを進め、3コーナーからまくりを打ち、直線も脚を伸ばしましたが、ゴール前で脚が鈍り、3着でした。
スタートはやや出負けし、後方からのレースとなり、残り1000m手前から鞍上の手が動き始めていました。
本格的な進出は3コーナーからで、馬群が凝縮した時に、外から一気に先頭まで並びかけ、直線を迎えましたが、長く脚を使っており、最後はさすがに一杯になったというものでした。
直線急坂のあるコースで実績がない馬でしたが、最後は脚が止まったとはいえ、ロングスパートをかけて3着ですから、立派な3着だったと思います。
好走が続かないタイプなだけに、3着どまりというのも、このレースに向けては良かったのではないかと思います。
勝利した2019年とほぼ同じようなローテーションで挑むことになりますが、シャティン競馬場は2戦して1勝2着1回と、相性の良いレースであるといえます。
平坦コースであることがこの馬には合っているのでしょう。
今年はまだ勝ち星がないものの、ディープインパクト産駒にしては珍しく、古馬になってさらに活躍している牡馬で、前走内容を考えても、目立った衰えはないと思います。
香港ヴァーズ2勝目のチャンスは大きいといえるでしょう。
ステイフーリッシュ(STAY FOOLISH、日本)
前走G3福島記念では、道中は4番手でレースを進め、直線は2番手まで上がり、前を追いましたが、逃げた勝ち馬をとらえきれず、後続に伸び負け、4着でした。
かなり縦長の展開で、勝ったパンサラッサがハイペースで逃げる流れを、ポツンぽつんと離れて後続が追い、4番手で進みました。
4コーナーで前との差が縮まり、この馬も追い上げましたが、パンサラッサが直線入り口にかけてさらにリードを広げ、それを追うというもので、最後は厳しくなってしまいました。
パンサラッサがとにかく強かったというレースでしたし、直線2番手というのは、ある意味では後続の格好の的となった感じでした。
また、斤量57.5㎏はトップハンデでもあり、最後はハンデ差も響いたものでした。
今回は初めての海外遠征の一戦となります。
G1出走も昨年の大阪杯9着以来で、これまでG1実績は、2歳時のホープフルステークス3着くらいで、他は目立った成績を挙げられていません。
善戦マンといった戦績で、新馬戦と、3歳時のG2京都新聞杯の2勝しか挙げていない6歳牡馬で、今回の舞台は格負けする感が否めません。
比較的若い馬ならばともかく、G1実績の乏しい6歳馬ですので、果たしてどこまで対応できるかというところでしょう。
ただし、一つ忘れてほしくないのが、この馬の父はステイゴールドであるということです。
ステイゴールド自身、日本のG1は未勝利でしたが、現役最後のレースだった2001年のG1香港ヴァーズで発G1制覇を飾った馬でした。
産駒も海外遠征で結果を挙げる馬が多く、また、今年はステイゴールドを父に持つオルフェーヴルの産駒のマルシュロレーヌが、アメリカダートG1を制する偉業を成し遂げました。
となると、日本でのG1実績が乏しいとはいえ、無下にはできない存在であるといえます。
何を起こすかわからないのがステイゴールド産駒ですし、「常識にとらわれるな」の馬名の意味通り、常識はずれの活躍を期待したいところです。
パイルドライヴァー(PYLEDRIVER、イギリス)
前走イギリスリステッド競走チャーチルステークスでは、道中は2番手を追走し、4コーナーで逃げ馬をとらえると、直線はしぶとく伸び、後続の追い上げを退け、勝利しました。
オールウェザーのリステッド競走で、ここへ向けてのたたき台として使われた一戦でしたが、逃げ馬とは少し離れた2番手で折り合ってのレースでした。
3コーナーで逃げ馬を捕まえにかかり、4コーナーで交わし、直線でも逃げ馬がしぶとく粘り、外から後続も追い上げる中、その間でこの馬もしぶとく伸びきったというものでした。
今年のイギリスG1コロネーションカップの勝ち馬で、ジャパンやモーグルといった、A.オブライエン厩舎の有力どころなどを下しての勝利でした。
これまで重賞勝利はすべて2400mのレースでのもので、距離適性はぴったりであるといえます。
フランスのG1凱旋門賞にも登録があった馬で、あまりにタフだった凱旋門賞を考えると、出走しなかった選択も功を奏していると思います。
今回は初の国外遠征となり、また、イギリスよりは軽い馬場である香港・シャティン競馬場の芝にフィットするかがカギであるといえます。
名前の由来はおそらく馬主のパートナーシップからだとは思いますが、この名前といえば、プロレス技を思い浮かべる方もいると思います。
その名前に恥じないような、強烈なレースっぷりを披露することができるでしょうか。
リライアブルチーム(RELIABLE TEAM、香港)
前走香港G2ジョッキークラブカップでは、好スタートからハナを奪い、レースを引っ張ると、直線もラチ沿いでしぶとく伸び、2着馬の追い上げをわずかに凌いで勝利しました。
一頭だけ抜けたスタートから、すんなりハナを奪い、ラチ沿いを頼るようにレースを進めました。
そのまま直線もラチ沿いを通り、2着馬カーインスターがきわどく迫りましたが、クビ差凌いで重賞初制覇となりました。
今シーズンは目立った活躍がありませんでしたが、重賞戦線では常に上位争いを演じており、前走の2000mの重賞でようやく初タイトルとなりました。
1200mでデビューした馬ですが、徐々に距離を伸ばしてのもので、距離延長で力を発揮できるタイプなのかもしれません。
今回は2400mのレースですが、今シーズンの1戦しか経験がないものの、そのレースは1コーナーまでにハナを奪い、直線はゴール前まで粘っての3着でした。
本質的には長いのかもしれませんが、その1戦の内容を見るに、距離問わず、逃がしたらしぶといタイプなのでしょう。
昨シーズンからK.リョン騎手とタッグを組むことが多いですが、このタッグで重賞戦線は安定して上位争いを演じていますし、手が合っているのでしょう。
血統的には、父Reliable Manはフランスでの活躍馬で、フランスG1フランスダービー勝ち馬であり、芝2400mのイギリスG1クイーンエリザベスステークスも勝利しました。
2000mベストかもしれませんが、逃がしたらしぶといので、どこまで逃げられるでしょうか。
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