スマートファルコン産駒の特徴と傾向!得意の距離やコース、馬場状態、血統

2005年、静内町で生まれ、現役時はダートで活躍し、1400~2400mの地方交流重賞を数多く勝利しました。
種牡馬としては、G2東海ステークスを勝利したオーヴェルニュを中心に、ダートでの活躍馬を数多く輩出しています。
今回は、そんなスマートファルコンの現役時代、及び種牡馬としての情報をまとめていきたいと思います。

スマートファルコンの基本情報

特徴

2014年度産が初年度産駒となります。現役時は主にダートで活躍し、地方交流重賞を中心に、様々な距離を勝利しました。

血統情報

父ゴールドアリュール、母ケイシュウハーブ、その父ミシシツピアンという血統構成です。
父ゴールドアリュールは現役時、中央地方合わせてダートG1を4勝し、種牡馬としてはコパノリッキーやゴールドドリーム、クリソベリルなど、数多くのダートG1勝ち馬を輩出しました。
母ケイシュウハーブは、現役時、地方川崎競馬で2勝し、繁殖入り後は、G1東京大賞典などを制したワールドクリークなどを輩出しました。

★スマートファルコン血統表★

ゴールドアリュール サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ニキーヤ Nureyev
Reluctant Guest
ケイシュウハーブ ミシシツピアン Vaguely Noble
Gazala
キヨウエイシラユキ クラウンドプリンス
アリアーン

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競走成績

34戦23勝

2007年10月、東京ダート1600mの新馬戦でデビューし、先行して直線抜け出し、デビュー戦を飾りました。
続く東京の500万下は2着だったものの、中山の500万下で2勝目を挙げ、年明け初戦となった芝のオープン競走ジュニアカップは、後方からの差し切りを決め、3勝目を挙げました。
そこから芝の重賞路線を使われましたが、結果が出ず、地方交流競走のJpn1ジャパンダートダービーで2着に入ると、ここからダート路線に戻すことになりました。
小倉のオープン競走KBC杯を勝利すると、続く金沢のJpn3白山大賞典で初重賞制覇を飾りました。
続けて挑んだJpn1JBCスプリントは2着だったものの、次走のJpn2浦和記念で重賞2勝目を飾り、ここから怒涛の重賞連勝が始まり、翌年のJpn3さきたま杯まで重賞6連勝を飾りました。
さきたま杯の次に挑んだJpn3マーキュリーカップで2着に敗れ、連勝は途絶えたものの、そこからも重賞勝利を積み重ねましたが、G1級レースには手が届かず、初めてG1級レースを勝利したのは、5歳となった2010年のJpn1JBCクラシックでした。
そこから再び連勝街道が始まり、Jpn1レース6勝を含む、重賞9連勝を飾り、その中にはダート2000mながら、勝ち時計2.00.4という驚異的な速さだったJpn1東京大賞典など、印象的なレースも数多くありました。
7歳となった2012年、Jpn1川崎記念勝利後に挑んだのは、G1ドバイワールドカップでしたが、当時オールウェザーだった馬場も合わなかったのか、出遅れて10着に敗れ、帰国後の調整で飛節に腱鞘炎を発症したこともあり、引退し、種牡馬入りとなりました。

主な重賞勝利

主なG1:
JBCクラシック(2010年船橋、2011年大井)
東京大賞典(大井、2010年、2011年)
帝王賞(大井、2011年)
川崎記念(川崎、2012年)

代表産駒

オーヴェルニュ(G2東海ステークス、G3平安ステークス)

スマートファルコン産駒馬の特徴

特徴

スマートファルコンの現役時同様、産駒もダートでの出走が大半であるといえます。
ゴールドアリュールの血統でもあり、ダート種牡馬と考えるのが妥当でしょう。

◆通算成績(~2021.10)

通算成績 勝率 連対率 複勝率
5-6-10-174/195 2.6% 5.6% 10.8%
ダート 110-98-101-1191/1500 7.3% 13.9% 20.6%

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◆コース・距離別成績【芝コース】(~2021.10)

開催場、距離

スマートファルコンの現役時は、芝でも勝利がありましたが、産駒はダートに特化していることが多いために、芝の出走数はかなり少ないといえます。
勝ち星は1戦1勝の札幌2600mもありますが、他はすべて1200mで、札幌2600mも含め、ローカル開催として行われる競馬場に限定されているといえます。
ダート特化の種牡馬の産駒なだけに、芝で出走しても人気になることはほとんどないため、勝利しただけで回収値が大きくなる傾向にあるといえます。
ちなみに、年齢で考えると、2歳のうちでは3着までで、3歳夏以降だと、勝利したり、2着に入る馬が出てきているようです。

◎勝率上位の10コース

開催場、距離 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
新潟・芝1200 1-0-1-5/7 14.3% 14.3% 28.6% 460% 162%
札幌・芝1200 1-1-0-6/8 12.5% 25.0% 25.0% 47% 35%
函館・芝1200 1-4-0-11/16 6.3% 31.3% 31.3% 105% 131%
小倉・芝1200 1-0-3-23/27 3.7% 3.7% 14.8% 103% 49%
福島・芝1200 0-1-0-17/18 0% 5.6% 5.6% 0% 7%
新潟・芝1000 0-0-1-18/19 0% 0% 5.3% 0% 15%
東京・芝1400 0-0-1-12/13 0% 0% 7.7% 0% 16%
中山・芝1200 0-0-1-5/6 0% 0% 16.7% 0% 28%
札幌・芝1500 0-0-1-6/7 0% 0% 14.3% 0% 21%
新潟・芝1600外 0-0-0-7/7 0% 0% 0% 0% 0%

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距離

2500mの回収値が大きくなっていますが、これは札幌2600mで勝ち馬が出た(2017年ローズシュクレ)ためで、3着に入ったのも同じ馬です。
2000m以上の距離の出走自体がほとんどなく、馬券に絡んだ馬もいないため、基本的には気にしなくて良いといえます。
狙うのであれば断然1200mで、むしろ1200mでしか、馬券圏内は期待できないといえます。
コースの項目でも述べましたが、ローカルコースの1200mで狙ってみると良いでしょう。

距離 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1000m 0-0-1-18/19 0% 0% 5.3% 0% 15%
1200m 4-6-5-82/97 4.1% 10.3% 15.5% 83% 53%
1400m 0-0-1-24/25 0% 0% 4.0% 0% 8%
1600m 0-0-0-17/17 0% 0% 0% 0% 0%
1800m 0-0-1-16/17 0% 0% 5.9% 0% 15%
2000m 0-0-0-7/7 0% 0% 0% 0% 0%
2200m 0-0-0-0/0
2400m 0-0-0-1/1 0% 0% 0% 0% 0%
2500m~ 1-0-1-3/5 20.0% 20.0% 40.0% 1152% 238%

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◆コース・距離別成績【ダートコース】(~2021.10)

開催場、距離

まずは、阪神ダートが3コースランクインしているということで、阪神ダートが得意であるといえます。
阪神1800mは出走回数が多いのもありますが、全体で一番勝っているコースですので、勝率も高めであるとなれば、好相性であるといえるでしょう。
距離も踏まえて考えると、阪神1200m、新潟1200m、小倉1700mが、率と回収値を照らし合わせて、相性が良いコースであるといえます。
特に小倉1700mは複勝率も3割を超え、回収値も抜けて良いので、特におすすめといえ、この3コースに出走してきた時には、積極的に狙ってみると良いでしょう。
回収値が微妙ながら、勝率の高いコースが多いということで、一覧で上げたコースに出走してきた際には、勝ち切りを狙えるといえるでしょう。

◎勝率上位の10コース

開催場、距離 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
阪神・ダ2000 2-2-0-10/14 14.3% 28.6% 28.6% 58% 49%
中京・ダ1900 2-2-0-12/16 12.5% 25.0% 25.0% 53% 39%
新潟・ダ1200 8-4-4-52/68 11.8% 17.6% 23.5% 148% 107%
阪神・ダ1200 6-3-3-42/54 11.1% 16.7% 22.2% 150% 56%
東京・ダ2100 2-1-1-14/18 11.1% 16.7% 22.2% 48% 68%
阪神・ダ1800 12-9-9-80/110 10.9% 19.1% 27.3% 79% 84%
京都・ダ1800 6-5-5-40/56 10.7% 19.6% 28.6% 53% 75%
小倉・ダ1700 8-14-4-50/76 10.5% 28.9% 34.2% 226% 140%
中京・ダ1200 4-4-2-29/39 10.3% 20.5% 25.6% 57% 45%
札幌・ダ1000 2-0-1-17/20 10.0% 10.0% 15.0% 48% 58%

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距離

スマートファルコンの現役時は、1400~2400mの重賞を勝利しましたが、産駒も幅広い距離で活躍しているといえます。
その中でも、1200mと1700mは優秀で、1800mも回収値が高めで、妙味のある距離といえます。
1400mは勝率がかなり低く、全体的な率も低めであるため、あまり得意な距離とは言えません。
1900mは回収値が低いので、この2つの距離はそれほどおすすめとは言えないでしょう。
2000m以上の距離は、回収値は高くないものの、勝率が高く、狙ってみる価値はありそうです。

距離 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1000m 6-5-7-66/84 7.1% 13.1% 21.4% 35% 103%
1200m 30-21-17-268/336 8.9% 15.2% 20.2% 122% 84%
1400m 10-11-16-214/251 4.0% 8.4% 14.7% 33% 69%
1600m 8-5-7-83/103 7.8% 12.6% 19.4% 27% 90%
1700m 17-15-16-138/186 9.1% 17.2% 25.8% 117% 90%
1800m 28-26-33-308/395 7.1% 13.7% 22.0% 91% 94%
1900m 2-2-1-20/25 8.0% 16.0% 20.0% 34% 33%
2000m~ 5-4-1-29/39 12.8% 23.1% 25.6% 49% 68%

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◆枠番傾向(~2021.10)

全体

1枠の成績が良くなく、回収値も含めて、おすすめできません。
もまれ弱い産駒が多いといえるでしょう。

枠番 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 7-6-15-142/170 4.1% 7.6% 16.5% 15% 45%
2枠 14-16-13-153/196 7.1% 15.3% 21.9% 93% 123%
3枠 15-11-13-178/217 6.9% 12.0% 18.0% 55% 68%
4枠 10-14-10-172/206 4.9% 11.7% 16.5% 59% 73%
5枠 21-17-16-181/235 8.9% 16.2% 23.0% 135% 97%
6枠 19-12-14-190/235 8.1% 13.2% 19.1% 99% 67%
7枠 15-16-16-187/234 6.4% 13.2% 20.1% 109% 90%
8枠 15-12-16-174/217 6.9% 12.4% 19.8% 55% 84%

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芝コース

そもそもの好走例が少ないので、特定の枠の優劣は気にしなくて良さそうです。

枠番 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 0-1-3-21/25 0% 4.0% 16.0% 0% 39%
2枠 1-1-0-19/21 4.8% 9.5% 9.5% 133% 42%
3枠 2-1-2-27/32 6.3% 9.4% 15.6% 153% 77%
4枠 0-1-0-20/21 0% 4.8% 4.8% 0% 10%
5枠 0-1-2-19/22 0% 4.5% 13.6% 0% 31%
6枠 0-0-0-25/25 0% 0% 0% 0% 0%
7枠 2-1-2-22/27 7.4% 11.1% 18.5% 227% 64%
8枠 0-0-1-21/22 0% 0% 4.5% 0% 13%

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ダートコース

全体の枠でも挙げましたが、1枠の成績が悪いということなので、1枠は割引といえるでしょう。

枠番 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 7-5-12-120/144 4.9% 8.3% 16.7% 18% 47%
2枠 13-15-13-131/172 7.6% 16.3% 23.8% 90% 135%
3枠 13-10-11-151/185 7.0% 12.4% 18.4% 38% 67%
4枠 10-13-10-151/184 5.4% 12.5% 17.9% 66% 80%
5枠 21-16-14-162/213 9.9% 17.4% 23.9% 149% 103%
6枠 18-12-13-165/208 8.7% 14.4% 20.7% 110% 67%
7枠 13-15-14-160/202 6.4% 13.9% 20.8% 96% 96%
8枠 15-12-14-151/192 7.8% 14.1% 21.4% 62% 92%

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◆馬場適性(良、稍重、重、不良)(~2021.10)

芝コース

馬場悪化時の出走回数がほとんどないのもありますが、重、不良馬場では軽視で良さそうです。
狙いは稍重馬場で、回収値を踏まえても穴狙いができるといえるでしょう。

馬場状態 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
芝・ 良 2-4-7-130/143 1.4% 4.2% 9.1% 59% 30%
芝・稍重 3-1-2-28/34 8.8% 11.8% 17.6% 155% 74%
芝・ 重 0-0-1-9/10 0% 0% 10.0% 0% 22%
芝・不良 0-1-0-7/8 0% 12.5% 12.5% 0% 17%

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ダートコース

馬場状態が悪化すればするほど、率が良くなる傾向にあります。
特に不良馬場は回収値も高く、代表産駒のオーヴェルニュが不良馬場で重賞初制覇を飾ったように、水分の含んだ高速ダートの得意な馬が多いのでしょう。

馬場状態 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
ダ・ 良 59-52-56-721/888 6.6% 12.5% 18.8% 80% 81%
ダ・稍重 25-19-20-264/328 7.6% 13.4% 19.5% 93% 75%
ダ・ 重 14-17-17-127/175 8.0% 17.7% 27.4% 42% 114%
ダ・不良 12-10-8-79/109 11.0% 20.2% 27.5% 131% 124%

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◆血統相性(~2021.10)

当初は社台スタリオンでの繋養でしたが、活躍馬が出ないこともあり、現在はレックススタッドで繋養されています。
そのため、今後の血統相性傾向は変わってくる可能性がありますが、タニノギムレットやブライアンズタイムが上位であるように、ロベルト系との相性が良いといえます。
また、サウスヴィグラスやティンバーカントリーというような、ミスタープロスペクター系との相性も良いといえるでしょう。
単体では、フレンチデピュティやキャプテンスティーヴやコマンダーインチーフといったあたりとの相性が良いといえそうです。

母父馬系統 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
タニノギムレット 9-7-1-36/53 17.0% 30.2% 32.1% 78% 93%
タイキシャトル 7-4-1-90/102 6.9% 10.8% 11.8% 102% 40%
ブライアンズタイム 6-7-5-63/81 7.4% 16.0% 22.2% 40% 100%
フレンチデピュティ 6-4-2-17/29 20.7% 34.5% 41.4% 104% 81%
サウスヴィグラス 5-6-4-33/48 10.4% 22.9% 31.3% 75% 127%
ティンバーカントリー 5-3-8-45/61 8.2% 13.1% 26.2% 198% 181%
キャプテンスティーヴ 5-1-1-20/27 18.5% 22.2% 25.9% 141% 64%
コマンダーインチーフ 4-4-3-29/40 10.0% 20.0% 27.5% 225% 141%
オペラハウス 4-3-3-8/18 22.2% 38.9% 55.6% 55% 93%
クロフネ 4-1-4-24/33 12.1% 15.2% 27.3% 46% 83%

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◆新馬戦の成績(~2021.10)

芝の新馬戦では、馬券に絡むほうがレアで、期待できないといえます。
ダートでは単勝回収値は高いものの、勝率がかなり低く、2着が多いことを考えると、新馬戦で勝ち切りにくい種牡馬といえます。
3歳になってから勝率が上がる種牡馬であり、新馬戦でいきなりというよりは、使われてよくなる産駒が多い傾向にあるといえるでしょう。

芝コース
着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
0-0-3-37/40 0% 0% 7.5% 0% 15%

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ダートコース
着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
8-12-5-125/150 5.3% 13.3% 16.7% 106% 62%

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スマートファルコン産駒馬のまとめ

芝コース

・中央4場以外の1200m○。3歳夏以降で狙い。
・1200mのみ○。他の距離は軽視。
・稍重馬場○
・新馬戦×。

ダートコース

・阪神◎。小倉1700m◎。新潟1200m○。
・1200m、1700m◎。1400m▲。基本的にはどの距離でも好走可能。
・1枠▲。馬場が悪化するほど成績UP。不良馬場◎。
・新馬戦は勝ち切りにくい。使われてよくなる傾向。

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