リアルインパクト産駒の特徴と傾向!得意の距離やコース、馬場状態、血統

2008年、安平町で生まれ、現役時はG1安田記念や、オーストラリアG1ジョージライダーステークスを制しました。
種牡馬としては、G1NHKマイルカップを制したラウダシオンや、オープン競走カンナステークスを制したアルムブラストなど、マイル以下の距離での活躍馬を多く輩出しています。
今回は、そんなリアルインパクトの現役時代、及び種牡馬としての情報をまとめていきたいと思います。

リアルインパクトの基本情報

特徴

2017年度産が初年度産駒となります。現役時はすべて芝で30戦走り、主に1400~1600mで活躍し、産駒もマイル以下の距離での活躍が中心です。

血統情報

父ディープインパクト、母トキオリアリティー、その父Meadowlakeという血統構成です。
父ディープインパクトは、言わずもがなサンデーサイレンスの最高傑作で、現役成績もさることながら、種牡馬としても数々のG1馬を輩出しました。
母トキオリアリティーはアメリカ産馬で、現役時は芝ダート問わず、短距離で活躍し、3勝を挙げ、香港G1クイーンエリザベス2世カップを制したネオリアリズムや、G3オーシャンステークスを制したアイルラヴァゲインなどを輩出しました。

★リアルインパクト血統表★

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ウインドインハーヘア Alzao
Burghclere
トキオリアリティー Meadowlake Hold Your Peace
Suspicious Native
What a Reality In Reality
What Will Be

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競走成績

30戦5勝

2010年10月、東京芝1400mの新馬戦でデビューし、単勝オッズ1.3倍という圧倒的1番人気の中、前目から上がり最速の脚を使い、2着に3馬身差をつけ、勝利しました。
G2京王杯2歳ステークス、G1朝日杯フューチュリティステークスはともに2着で、2歳シーズンを終えると、3歳シーズンはG2ニュージーランドトロフィー11着でしたが、G1NHKマイルカップは3着と巻き返しました。
その後挑んだ、G1安田記念では、3番手追走から直線で押し切りを計り、2着ストロングリターンをクビ差押さえ、3歳で古馬G1勝利を飾りました。
その後は勝ち切れないレースが続き、4歳~5歳春までは大敗するレースがあるなど、不振が続きましたが、5歳の年末となったG2阪神カップで久々の勝利を挙げました。
6歳シーズンも勝ち切れず、目立った活躍はできませんでしたが、年末の阪神カップを勝利し、連覇を飾ると、7歳春はオーストラリアへ矛先を向けました。
すると、G1ジョージライダーステークスを勝利し、日豪でG1制覇を飾る偉業を達成し、G1ドンカスターマイルは2着で帰国しました。
帰国後は3戦使ったものの、目立った成績はなく、G1マイルチャンピオンシップ8着を最後に引退し、種牡馬入りしました。

主な重賞勝利

主なG1:
安田記念(2011年)
ジョージライダーステークス(オーストラリア、2015年)

代表産駒

ラウダシオン(G1NHKマイルカップ)
アルムブラスト(オープン競走カンナステークス)

リアルインパクト産駒馬の特徴

特徴

リアルインパクトの現役時はすべて芝での出走でしたが、産駒は芝ダート問わず走っているといえます。
むしろ、ダートの方が率は高く、ディープインパクト産駒ながら、馬格がある馬だったので、ダートも対応できる、パワーのある産駒が生まれやすいのでしょう。

◆通算成績(~2021.10)

通算成績 勝率 連対率 複勝率
29-32-28-361/450 6.4% 13.6% 19.8%
ダート 26-17-29-256/328 7.9% 13.1% 22.0%

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◆コース・距離別成績【芝コース】(~2021.10)

開催場、距離

勝率が高いのは中京1400mですが、回収値は低いので、そこまで妙味があるわけではないといえます。
むしろ、着別数でも、小倉1800mの方が回収値の上では高く、妙味ならば小倉1800mといえます。
とはいえ、その次の東京1600mの方が、勝ち数も多ければ、率や回収値も高いので、おすすめのコースであるといえます。
中山1600mも率や回収値が高いコースなので、この2つのコースはおすすめといえるでしょう。

◎勝率上位の10コース

開催場、距離 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
中京・芝1400 2-2-0-7/11 18.2% 36.4% 36.4% 52% 48%
小倉・芝1800 2-2-0-10/14 14.3% 28.6% 28.6% 108% 66%
東京・芝1600 5-7-5-27/44 11.4% 27.3% 38.6% 118% 120%
東京・芝1400 3-3-0-21/27 11.1% 22.2% 22.2% 45% 48%
中山・芝1600 4-3-2-30/39 10.3% 17.9% 23.1% 225% 85%
新潟・芝1200 1-0-1-9/11 9.1% 9.1% 18.2% 54% 36%
京都・芝1600 1-1-0-11/13 7.7% 15.4% 15.4% 29% 73%
福島・芝1200 1-1-2-11/15 6.7% 13.3% 26.7% 18% 60%
札幌・芝1200 1-1-1-12/15 6.7% 13.3% 20.0% 30% 47%
新潟・芝1400 1-2-0-13/16 6.3% 18.8% 18.8% 9% 30%

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距離

リアルインパクトの現役時が1400~1600mで活躍したように、産駒も比較的短距離での出走が多いといえます。
1200~1800mで活躍しているいえますが、回収値を踏まえれば、1600mがベストといえるでしょう。
他の距離は、回収値が低めで、妙味は薄いものの、率はまずまずなので、まずまず走ってくると思って良さそうです。
また、2000m以上はからっきしなので、2000m以上で出走してきた場合は軽視で良いでしょう。

距離 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1000m 0-0-2-8/10 0% 0% 20.0% 0% 67%
1200m 6-7-11-99/123 4.9% 10.6% 19.5% 30% 44%
1400m 7-7-1-49/64 10.9% 21.9% 23.4% 34% 40%
1600m 10-13-9-103/135 7.4% 17.0% 23.7% 106% 76%
1800m 6-5-5-57/73 8.2% 15.1% 21.9% 46% 53%
2000m 0-0-0-35/35 0% 0% 0% 0% 0%
2200m 0-0-0-4/4 0% 0% 0% 0% 0%
2400m 0-0-0-2/2 0% 0% 0% 0% 0%
2500m~ 0-0-0-0/0

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◆コース・距離別成績【ダートコース】(~2021.10)

開催場、距離

狙いは中京1200mであるといえます。
5勝はダートの全コースの中でもトップですし、全体的に率も高く、回収値も高いとなれば、出走してきただけで積極的に狙いといえるでしょう。
また、同じ短距離ダートであれば、阪神1200mも率、回収値ともに高く、狙えるといえます。
他では、小倉1700m、函館1700mが、好走しやすい条件といえます。
直線で坂がある場合は短距離、坂がない場合は中距離でも対応できそうです。

◎勝率上位の10コース

開催場、距離 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
中京・ダ1200 5-2-0-10/17 29.4% 41.2% 41.2% 274% 102%
小倉・ダ1700 3-0-2-8/13 23.1% 23.1% 38.5% 170% 118%
函館・ダ1700 2-0-1-9/12 16.7% 16.7% 25.0% 147% 63%
中山・ダ1800 2-0-2-10/14 14.3% 14.3% 28.6% 42% 82%
阪神・ダ1200 2-2-2-11/17 11.8% 23.5% 35.3% 474% 199%
阪神・ダ1400 2-0-0-18/20 10.0% 10.0% 10.0% 520% 261%
東京・ダ1600 2-2-1-17/22 9.1% 18.2% 22.7% 26% 50%
札幌・ダ1700 1-1-5-8/15 6.7% 13.3% 46.7% 97% 226%
京都・ダ1800 1-1-2-11/15 6.7% 13.3% 26.7% 22% 171%
阪神・ダ1800 1-1-1-21/24 4.2% 8.3% 12.5% 28% 75%

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距離

出走回数の多い1200mは、勝ち数はもちろん一番多いですが、率、回収値、ともに高めなので、狙える距離といえます。
ただ、1400mに関しては、回収値は高いものの、率は低いので、確実性に欠け、狙いにくい条件といえます。
他での狙いは、コースの欄でも一部取り上げた、1700mといえます。
率もかなり高めで、回収値はどちらも100%を超えているとなれば、1700m出走で買いといえます。
また、出走頭数は少ないですが、1000mも率が高いので、狙ってみても良いでしょう。

距離 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1000m 3-2-2-10/17 17.6% 29.4% 41.2% 49% 94%
1200m 9-9-6-74/98 9.2% 18.4% 24.5% 136% 75%
1400m 2-1-2-49/54 3.7% 5.6% 9.3% 192% 105%
1600m 2-2-1-17/22 9.1% 18.2% 22.7% 26% 50%
1700m 6-1-8-31/46 13.0% 15.2% 32.6% 118% 123%
1800m 4-2-10-57/73 5.5% 8.2% 21.9% 22% 91%
1900m 0-0-0-4/4 0% 0% 0% 0% 0%
2000m~ 0-0-0-3/3 0% 0% 0% 0% 0%

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◆枠番傾向(~2021.10)

全体

率と回収値で考えると、8枠の成績が良いといえます。
逆に3枠は相性が良くないといえるでしょう。

枠番 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 7-5-8-59/79 8.9% 15.2% 25.3% 45% 83%
2枠 4-6-6-71/87 4.6% 11.5% 18.4% 24% 38%
3枠 3-4-5-76/88 3.4% 8.0% 13.6% 11% 35%
4枠 9-8-9-77/103 8.7% 16.5% 25.2% 65% 66%
5枠 5-9-5-87/106 4.7% 13.2% 17.9% 126% 79%
6枠 10-3-6-91/110 9.1% 11.8% 17.3% 90% 56%
7枠 8-7-7-79/101 7.9% 14.9% 21.8% 48% 47%
8枠 9-7-11-77/104 8.7% 15.4% 26.0% 138% 112%

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芝コース

全体欄でも取り上げましたが、3枠は鬼門であるといえそうです。

枠番 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 3-3-2-32/40 7.5% 15.0% 20.0% 36% 51%
2枠 3-3-5-41/52 5.8% 11.5% 21.2% 37% 48%
3枠 1-3-2-42/48 2.1% 8.3% 12.5% 5% 35%
4枠 7-6-5-50/68 10.3% 19.1% 26.5% 75% 58%
5枠 2-5-2-47/56 3.6% 12.5% 16.1% 74% 56%
6枠 3-2-3-54/62 4.8% 8.1% 12.9% 59% 40%
7枠 5-5-3-49/62 8.1% 16.1% 21.0% 55% 53%
8枠 5-5-6-46/62 8.1% 16.1% 25.8% 58% 60%

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ダートコース

2枠、3枠の成績が良くなく、逆に、1枠、6枠、8枠の成績が良いといえるでしょう。

枠番 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 4-2-6-27/39 10.3% 15.4% 30.8% 54% 117%
2枠 1-3-1-30/35 2.9% 11.4% 14.3% 4% 24%
3枠 2-1-3-34/40 5.0% 7.5% 15.0% 18% 35%
4枠 2-2-4-27/35 5.7% 11.4% 22.9% 44% 82%
5枠 3-4-3-40/50 6.0% 14.0% 20.0% 184% 105%
6枠 7-1-3-37/48 14.6% 16.7% 22.9% 131% 77%
7枠 3-2-4-30/39 7.7% 12.8% 23.1% 36% 38%
8枠 4-2-5-31/42 9.5% 14.3% 26.2% 256% 189%

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◆馬場適性(良、稍重、重、不良)(~2021.10)

芝コース

リアルインパクト自身からパワーを受け継いだ産駒が多いからでしょうが、重馬場での成績が優秀です。
不良馬場まで悪化すると良くないですが、重馬場であれば狙ってみて良いでしょう。

馬場状態 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
芝・ 良 20-27-21-264/332 6.0% 14.2% 20.5% 55% 54%
芝・稍重 3-2-4-53/62 4.8% 8.1% 14.5% 22% 34%
芝・ 重 4-3-3-25/35 11.4% 20.0% 28.6% 93% 73%
芝・不良 2-0-0-19/21 9.5% 9.5% 9.5% 33% 12%

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ダートコース

ダートでも重馬場の成績が良く、特に回収値は抜けて良いといえます。
良馬場も良いので、良馬場と重馬場では狙いといえるでしょう。

馬場状態 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
ダ・ 良 17-8-19-147/191 8.9% 13.1% 23.0% 97% 87%
ダ・稍重 4-1-5-48/58 6.9% 8.6% 17.2% 40% 31%
ダ・ 重 3-3-3-32/41 7.3% 14.6% 22.0% 240% 164%
ダ・不良 2-5-2-29/38 5.3% 18.4% 23.7% 38% 74%

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◆血統相性(~2021.10)

サンデーサイレンスが入る種牡馬ですので、サンデーサイレンス系牝馬との種付けは少ないといえます。
母父ブライアンズタイムの勝ち星が一番多く、単勝回収値も高めですが、率が低く、また、母父Songandaprayerの成績のほとんどはラウダシオンによるもので、それほどおすすめとは言えません。
となると、狙いはそれ以降の馬になり、母父フレンチデピュティなどのデピュティミニスター系、デインヒル系などで、大系統ノーザンダンサー系ということになります。
ノーザンダンサーの血が入っている母父は、素直に狙いになり、他では、トワイニングなどのフォーティナイナー系との相性も良いといえるでしょう。

母父馬系統 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
ブライアンズタイム 6-0-2-40/48 12.5% 12.5% 16.7% 175% 55%
Songandaprayer 5-2-2-7/16 31.3% 43.8% 56.3% 270% 143%
フレンチデピュティ 4-3-2-9/18 22.2% 38.9% 50.0% 230% 120%
デインヒル 4-3-2-10/19 21.1% 36.8% 47.4% 165% 166%
サクラバクシンオー 4-2-1-13/20 20.0% 30.0% 35.0% 99% 61%
ハービンジャー 3-2-3-13/21 14.3% 23.8% 38.1% 80% 71%
Siphon 2-5-1-10/18 11.1% 38.9% 44.4% 47% 86%
Invincible Spirit 2-4-1-9/16 12.5% 37.5% 43.8% 36% 113%
キングカメハメハ 2-4-0-25/31 6.5% 19.4% 19.4% 17% 52%
トワイニング 2-2-2-8/14 14.3% 28.6% 42.9% 707% 424%

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◆新馬戦の成績(~2021.10)

リアルインパクト産駒は圧倒的に芝での出走が多く、ダートデビュー馬はほとんどいないといえます。
ただ、芝デビュー馬の勝率は低く、単勝回収値も低いので、芝の新馬戦では狙いにくいといえます。
とはいえ、ダートも率、回収値、ともに低いので、新馬戦から狙える種牡馬とは言えないでしょう。

芝コース
着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
5-9-7-71/92 5.4% 15.2% 22.8% 17% 47%

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ダートコース
着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1-1-0-14/16 6.3% 12.5% 12.5% 25% 25%

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リアルインパクト産駒馬のまとめ

芝コース

・東京1600m、中山1600m◎。
・1200~1800mに適性。1600m○。2000m以上×。
・3枠×。重馬場○。
・新馬戦は狙いにくい。

ダートコース

・中京1200m◎。阪神1200m、小倉1700m、函館1700m○。
・1700m◎、1200m○。
・2枠、3枠▲。良馬場と重馬場○。
・新馬戦のダートデビューは少ないが、出走しても狙えない。

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