ロードカナロア産駒の特徴と傾向!得意の距離やコース、馬場状態、血統

2008年、新ひだか町で生まれ、現役時は香港スプリント連覇を含め、G1レースを6勝しました。
種牡馬としては、アーモンドアイを筆頭に、父の勝った香港スプリントを勝利したダノンスマッシュや、皐月賞を勝利したサートゥルナーリアなどを輩出しています。
今回は、そんなロードカナロアの現役時代、及び種牡馬としての情報をまとめていきたいと思います。

ロードカナロアの基本情報

特徴

2015年度産が初年度産駒です。現役時はすべて芝で19戦走り、全レース3着以内という成績です。1200mは15戦使われたものの、マイルG1も勝利しており、スプリント限定の馬ではないでしょう。

血統情報

父キングカメハメハ、母父レディブラッサムで、その父Storm Catという血統構成です。
キングカメハメハの現役時はNHKマイルカップ、日本ダービーを勝利するという変則2冠を達成。産駒は芝ダート問わず活躍馬を出しています。
母レディブラッサムは5勝馬で、現役時は準オープンまで出世しました。ロードカナロアの半兄ロードバリオスはオープンまで出世し、オープン特別六甲ステークス勝ちがあります。

★ロードカナロア血統表★

キングカメハメハ Kingmambo Mr.Prospector
Miesque
マンファス Last Tycoon
Pilot Bird
レディブラッサム Storm Cat Storm Bird
Terlingua
サラトガデュー Cormorant
Super Luna

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競走成績

19戦13勝

2010年12月、小倉芝1200mの新馬戦を、単勝オッズ1.2倍の圧倒的1番人気で6馬身差の逃げ切り圧勝デビューを飾りました。
その後の2戦は距離を伸ばすも勝ち切れず、1200mに戻した4月の小倉の500万下特別ドラセナ賞で勝利し、そこから2011年京阪杯、2012年シルクロードステークス勝利を含む5連勝を飾ります。
初G1制覇は2012年のスプリングステークスで、同じ安田隆行厩舎の先輩牝馬カレンチャンを下し、コースレコードで駆け抜けると、そこから2012年香港スプリント、2013年高松宮記念、安田記念勝ちを含む5連勝で、一気に短距離界のトップに君臨しました。
2013年のスプリンターズステークス勝利で連覇を果たした後は、2000mのG1天皇賞・秋の出走も検討されましたが、自重し、引退レースには、昨年勝利した香港スプリントに決まりました。
その香港スプリントを5馬身差の圧勝で決め、有終の美を飾り、香港競馬に日本の「龍王」あり、というところを示しました。
この年はオルフェーヴルをを抑えて年度代表馬に輝きました。

主な重賞勝利

主なG1:
香港スプリント(2012年、2013年)
スプリンターズステークス(2012年、2013年)
高松宮記念(2013年)
安田記念(2013年)

代表産駒

アーモンドアイ(牝馬クラシック3冠などG1 9勝)
ダノンスマッシュ(香港スプリント、高松宮記念)
サートゥルナーリア(皐月賞、ホープフルステークス)

ロードカナロア産駒馬の特徴

特徴

ロードカナロア自身が芝馬だったこともあり、芝レースの出走頭数が多いですが、勝率、連対率、複勝率すべてでダートレースより芝レースの方が上回っています。基本的には芝向きの種牡馬といえるでしょう。
とはいえ、芝とダートでの率の差はそこまで大きいものでもなく、芝・ダート兼用ながら、芝の方がやや優勢な種牡馬と考えて良いといえます。

◆通算成績(~2021.10)

通算成績 勝率 連対率 複勝率
437-346-290-2540/3613 12.1% 21.7% 29.7%
ダート 182-150-157-1370/1859 9.8% 17.9% 26.3%

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◆コース・距離別成績【芝コース】(~2021.10)

開催場、距離

勝率1位の東京芝2400mは、ほとんどがアーモンドアイによるものと考えて良いです。
ただ、現役成績から、短距離種牡馬と思われがちですが、ミスプロ系種牡馬らしく、母系次第では長い距離でも問題なくこなす産駒が生まれることがわかります。
その証拠に、札幌芝2000mも勝率が上位であることがわかります。
直線の長短や、直線急坂の有無はそれほど問わないタイプですので、母系に合わせて狙うと良いでしょう。
回収率で見ると、中京芝1200mや阪神芝1200mが、馬券的にもおいしいコースといえるでしょう。

◎勝率上位の10コース

開催場、距離 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
札幌・芝1800m 3-0-1-6/10 30.0% 30.0% 40.0% 122% 41%
東京・芝2400m 5-0-1-11/17 29.4% 29.4% 35.3% 178% 60%
京都・芝1400m外 11-2-6-35/54 20.4% 24.1% 35.2% 64% 64%
中京・芝1200m 15-5-8-47/75 20.0% 26.7% 37.3% 195% 96%
札幌・芝2000m 4-4-3-10/21 19.0% 38.1% 52.4% 75% 88%
函館・芝1800m 5-1-2-21/29 17.2% 20.7% 27.6% 55% 41%
阪神・芝1200m 17-12-10-60/99 17.2% 29.3% 39.4% 138% 106%
東京・芝1400m 27-18-15-104/164 16.5% 27.4% 36.6% 130% 86%
京都・芝1600m外 8-7-3-31/49 16.3% 30.6% 36.7% 97% 71%
中京・芝1600m 18-10-10-76/114 15.8% 24.6% 33.3% 151% 81%

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距離

全体的な出走頭数は1600m以下が多く、全体成績も1200~1600mが良いといえます。
ただし、それ以外の距離でも成績は良く、やはり、母系の血統次第では、2400mあたりでも好成績を収めることができるでしょう。
出走頭数は少ないですが、1000mの単複回収率が良いので、1000m戦に出てきた場合は、積極的に狙ってみても良いかもしれません。
また、前走からの距離で考えると、延長より短縮の方が良い種牡馬といえるでしょう。

距離 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1000m 10-8-7-52/77 13.0% 23.4% 32.5% 178% 91%
1200m 138-99-83-696/1016 13.6% 23.3% 31.5% 94% 82%
1400m 79-51-53-436/619 12.8% 21.0% 29.6% 87% 69%
1600m 101-87-74-634/896 11.3% 21.0% 29.2% 104% 74%
1800m 45-50-30-364/489 9.2% 19.4% 25.6% 54% 54%
2000m 40-37-30-247/354 11.3% 21.8% 30.2% 62% 65%
2200m 6-5-1-36/48 12.5% 22.9% 25.0% 50% 44%
2400m 6-1-4-19/30 20.0% 23.3% 36.7% 106% 79%
2500m~ 4-2-3-18/27 14.8% 22.2% 33.3% 115% 75%

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◆コース・距離別成績【ダートコース】(~2021.10)

開催場、距離

通算成績や芝の項目でも述べましたが、芝で活躍した種牡馬でありながら、ダートでも悪くない成績を収めているのが、種牡馬ロードカナロアといえます。
その中で、上位2位までは、ダートでも中距離に区分される距離のレースというのは驚きではあります。
ただし、頭数ばそれほど多くないことや、回収率は高くなく、あまり評価しない方が良いでしょう。
狙いは、率も上位で、かつ回収率も単複ともに100を超えている、東京ダート1400mになってくると思います。
ただ、ダート短距離は回収率が高いコースも多いので、まだまだおいしい種牡馬といえるでしょう。

◎勝率上位の10コース

開催場、距離 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
京都・ダ1900m 3-2-1-7/13 23.1% 38.5% 46.2% 80% 55%
函館・ダ1700m 5-0-4-25/34 14.7% 14.7% 26.5% 45% 37%
東京・ダ1600m 15-6-11-80/112 13.4% 18.8% 28.6% 81% 72%
東京・ダ1400m 15-6-10-81/112 13.4% 18.8% 27.7% 163% 104%
札幌・ダ1000m 5-5-3-25/38 13.2% 26.3% 34.2% 29% 203%
中京・ダ1200m 9-9-5-49/72 12.5% 25.0% 31.9% 97% 73%
阪神・ダ1200m 13-10-13-71/107 12.1% 21.5% 33.6% 77% 92%
京都・ダ1200m 8-11-7-41/67 11.9% 28.4% 38.8% 149% 113%
中京・ダ1400m 12-11-7-71/101 11.9% 22.8% 29.7% 107% 97%
中山・ダ1200m 14-8-11-96/129 10.9% 17.1% 25.6% 139% 73%

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距離

芝ではある程度広い範囲で率が高かったロードカナロア産駒の成績ですが、ダートになると、距離が長くなれば長くなるほど、成績が悪くなっています。
もちろん、1900mまでは、複勝率20%を超えているので、悪くはないのですが、回収率を見ると、それほど良い成績とは言えません。
コースを抜きにした、単純な距離だけで見れば、1400m以下の距離が狙いやすい種牡馬であるといえそうです。
それより長い距離に関しては、コースごとで追うのが良いといえるでしょう。
また、2000mを超えてくると、ほとんど馬券にならない成績になるので、基本的には軽視してよさそうです。

距離 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1000m 12-15-14-70/111 10.8% 24.3% 36.9% 72% 158%
1200m 50-43-42-295/430 11.6% 21.6% 31.4% 107% 85%
1400m 44-30-34-285/393 11.2% 18.8% 27.5% 99% 85%
1600m 14-6-10-77/107 13.1% 18.7% 28.0% 74% 73%
1700m 16-13-13-134/176 9.1% 16.5% 23.9% 61% 69%
1800m 29-25-27-280/361 8.0% 15.0% 22.4% 86% 69%
1900m 5-4-4-32/45 11.1% 20.0% 28.9% 44% 54%
2100m~ 0-0-3-25/28 0% 0% 10.7% 0% 19%

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◆枠番傾向(~2021.10)

全体

枠順での際立った傾向は見られないと考えて良い成績といえます。
1枠と6枠は複勝率が3割を超えているのが、強いていえば目立つデータといえるでしょう。

枠番 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 67-55-47-415/584 11.5% 20.9% 28.9% 82% 75%
2枠 62-48-46-428/584 10.6% 18.8% 26.7% 136% 74%
3枠 75-70-47-507/699 10.7% 20.7% 27.5% 61% 66%
4枠 60-49-62-466/637 9.4% 17.1% 26.8% 83% 70%
5枠 78-66-51-502/697 11.2% 20.7% 28.0% 66% 63%
6枠 90-66-66-488/710 12.7% 22.0% 31.3% 94% 83%
7枠 98-71-64-569/802 12.2% 21.1% 29.1% 92% 77%
8枠 90-71-65-577/803 11.2% 20.0% 28.1% 77% 78%

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芝コース

率と回収率を比較すると、1枠と2枠の内枠が良い成績といえそうです。

枠番 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 51-34-30-280/395 12.9% 21.5% 29.1% 88% 68%
2枠 41-32-35-268/376 10.9% 19.4% 28.7% 117% 71%
3枠 54-52-28-312/446 12.1% 23.8% 30.0% 78% 72%
4枠 44-30-40-304/418 10.5% 17.7% 27.3% 91% 67%
5枠 54-45-38-309/446 12.1% 22.2% 30.7% 71% 69%
6枠 60-47-46-309/462 13.0% 23.2% 33.1% 101% 83%
7枠 70-53-38-385/546 12.8% 22.5% 29.5% 83% 72%
8枠 63-53-35-373/524 12.0% 22.1% 28.8% 81% 70%

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ダートコース

率と回収率を比較すると、7枠の成績が良いといえます。

枠番 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 16-21-17-129/183 8.7% 20.2% 29.5% 71% 92%
2枠 21-16-11-159/207 10.1% 17.9% 23.2% 170% 81%
3枠 21-18-19-189/247 8.5% 15.8% 23.5% 33% 57%
4枠 16-19-22-162/219 7.3% 16.0% 26.0% 68% 75%
5枠 24-21-13-188/246 9.8% 18.3% 23.6% 58% 54%
6枠 29-19-20-169/237 12.2% 20.3% 28.7% 81% 87%
7枠 28-18-26-178/250 11.2% 18.4% 28.8% 114% 89%
8枠 27-18-29-196/270 10.0% 16.7% 27.4% 74% 94%

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◆馬場適性(良、稍重、重、不良)(~2021.10)

芝コース

稍重馬場までであれば成績が良いといえます。
率と回収率を比較すると、稍重馬場で狙いということになりますが、重馬場の成績がそれほど良くないことを踏まえると、回復傾向の稍重だったり、良馬場に近い稍重なら狙いになりそうです。

馬場状態 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
芝・ 良 325-259-230-1925/2739 11.9% 21.3% 29.7% 88% 71%
芝・稍重 84-56-42-388/570 14.7% 24.6% 31.9% 91% 75%
芝・ 重 22-26-16-183/247 8.9% 19.4% 25.9% 63% 75%
芝・不良 6-5-2-44/57 10.5% 19.3% 22.8% 173% 68%

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ダートコース

不良馬場の成績がそれほど良くはありません。
他はまずまずですが、重馬場の時は率も高く、良馬場も良い成績といえるでしょう。

馬場状態 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
ダ・ 良 104-83-94-808/1089 9.6% 17.2% 25.8% 92% 83%
ダ・稍重 33-37-30-268/368 9.0% 19.0% 27.2% 73% 73%
ダ・ 重 31-19-22-170/242 12.8% 20.7% 29.8% 75% 85%
ダ・不良 14-11-11-124/160 8.8% 15.6% 22.5% 51% 49%

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◆血統相性(~2021.10)

サンデーサイレンスを持たない血統ということで、日本で主流なサンデーサイレンス系との交配が多くなっており、勝ち鞍のほとんどがサンデーサイレンス系といっても過言ではないといえます。
2014年から種牡馬生活を始めており、母父サンデーサイレンスとの交配も多かったこともあり、母父サンデーサイレンスが勝ち数もトップに立ちます。
ただし、サンデーサイレンス系をひとくくりにはできないほど、サンデーサイレンスでもタイプが異なる種牡馬が多く、細分化すると、母父ディープインパクト系やアグネスタキオン系も良い成績といえます。
また、一覧からは漏れていますが、サドラーズウェルズ系やダンチヒ系も含まれる、ノーザンダンサー系、フレンチデピュティやクロフネなどのヴァイスリージェント系も好相性といえるでしょう。

母父馬系統 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
サンデーサイレンス 69-64-57-388/578 11.9% 23.0% 32.9% 74% 85%
ディープインパクト 55-36-40-347/478 11.5% 19.0% 27.4% 81% 63%
フジキセキ 32-24-36-239/331 9.7% 16.9% 27.8% 80% 68%
アグネスタキオン 31-30-28-226/315 9.8% 19.4% 28.3% 153% 85%
サクラバクシンオー 28-28-10-80/146 19.2% 38.4% 45.2% 171% 93%
クロフネ 27-21-20-153/221 12.2% 21.7% 30.8% 91% 73%
スペシャルウィーク 27-17-16-184/244 11.1% 18.0% 24.6% 61% 59%
シンボリクリスエス 25-12-25-153/215 11.6% 17.2% 28.8% 63% 71%
フレンチデピュティ 23-16-10-99/148 15.5% 26.4% 33.1% 69% 75%
ハーツクライ 22-16-12-151/201 10.9% 18.9% 24.9% 74% 69%

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◆新馬戦の成績(~2021.10)

芝でデビューする馬の方が圧倒的に多いですが、芝、ダート、ともにそれほど関席の差はなく、どちらも複勝率が3割前後ということで、新馬戦から狙える種牡馬といえます。
ただ、人気種牡馬ということもあり、新馬の段階から人気になる馬も多く、回収率は、特に芝は高いとは言えません。
妙味を狙うのであれば、ダートの新馬戦に出てきた馬の単勝ならば、というところでしょう。

芝コース
着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
65-58-37-348/508 12.8% 24.2% 31.5% 59% 57%

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ダートコース
着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
9-5-6-46/66 13.6% 21.2% 30.3% 80% 55%

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ロードカナロア産駒馬のまとめ

芝コース

・基本的には1600m以下の距離○、母系の血統次第では2400mまでなら。
・コースは問わないが、中京1200m、1600m、阪神1200mは○。
・スピード能力のある種牡馬で、馬場状態は良い方が良い。稍重までなら○、重まで悪化すると▲。
・新馬戦は人気になりやすく、妙味は薄い。

ダートコース

・距離が短ければ短いほど、好走しやすい。1600m以下の相性○。
・コースは問わないが、東京○。
・不良馬場まで悪化すると▲、重馬場だと○。
・新馬戦は○、特に単勝に妙味あり。

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