シニスターミニスター産駒の特徴と傾向!得意の距離やコース、馬場状態、血統

2003年、アメリカで生まれ、現役時はアメリカで走り、G1ブルーグラスステークスを、2着に12馬身4分の3という大差をつけて勝利しました。
引退後はすぐに日本で繋養され、種牡馬としては、Jpn1帝王賞を制したテーオーケインズや、Jpn1JBCレディスクラシックを制したヤマニンアンプリメなど、数多くのダート馬を輩出しています。
今回は、そんなシニスターミニスターの現役時代、及び種牡馬としての情報をまとめていきたいと思います。

シニスターミニスターの基本情報

特徴

2009年度産が初年度産駒となります。

血統情報

父Old Trieste、母Sweet Minister、その父The Prime Ministerという血統構成です。
父Old Triesteはアメリカ産馬で、現役時はアメリカのダートのマイル路線で活躍し、種牡馬入り後はG3フェアリーステークス勝ち馬マルターズヒートなどを輩出しました。
母Sweet Ministerはアメリカ産馬で、未出走馬でした。繁殖牝馬として血統登録されたのは、この馬を含めて2頭だけでした。

★シニスターミニスター血統表★

Old Trieste A.P. Indy Seattle Slew
Weekend Surprise
Lovlier Linda Vigors
Linda Summers
Sweet Minister The Prime Minister Deputy Minister
Stick to Beauty
Sweet Blue Hurry Up Blue
Sugar Gold

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競走成績

13戦2勝

2005年12月、アメリカ・サンタアニタのダート5.5ハロンの未勝利戦でデビューし、5着でした。
年が明け、3歳となった2戦目のダート5.5ハロンの未勝利戦を、2着に8馬身差をつけて勝利しましたが、その後2戦は勝ち星を挙げることができませんでした。
この後に挑んだのが、キーンランドのダート9ハロンのG1ブルーグラスステークスで、4番人気だったものの、2着に12馬身4分の3差をつける圧勝で、G1初制覇を飾りました。
次に挑んだのが、チャーチルダウンズのG1ケンタッキーダービーでしたが、16着に敗れ、その後、放牧を挟んで挑んだオープン競走も4着に敗れ、3歳シーズンを終えました。
4歳となり、シーズン初戦のサンタアニタのオープン競走は2着だったものの、以降も勝利を手にすることができず、8月のエメラルドダウンズのG3ロングエーカーズマイルハンデ8着後、引退しました。
引退後はすぐに日本へと輸出され、日本で繁殖生活を送っています。

主な重賞勝利

主なG1:
ブルーグラスステークス(アメリカ、2006年)

代表産駒

テーオーケインズ(Jpn1帝王賞)
ヤマニンアンプリメ(Jpn1JBCレディスクラシック)
インカンテーション(G3みやこステークスなどダート重賞6勝)
ゴールドクイーン(重賞葵ステークス、Jpn3かきつばた記念)

シニスターミニスター産駒馬の特徴

特徴

シニスターミニスターの現役時がダートで走っていたように、産駒は圧倒的にダート馬であることが多いです。
芝での活躍はほとんどないに等しく、あっても3歳春までと考えて良いでしょう。

◆通算成績

通算成績 勝率 連対率 複勝率
4-5-14-258/281 1.4% 3.2% 8.2%
ダート 291-250-223-2328/3092 9.4% 17.5% 24.7%

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◆コース・距離別成績【芝コース】(~2021.10)

開催場、距離

そもそも芝での出走は少なく、また、4勝しかしていないので、芝ではほとんど期待できない種牡馬といえます。
そのため、京都1200mや、中山1200mの回収値が高くなっていますが、芝で出走すること自体が少なく、出走しても人気薄のため、おのずと回収値が高くなるといえます。
また、コース問わず、短距離が多くなっています。
芝で好走するときの大半は3歳春まで出走したものですが、元々持ち合わせているスピードと完成度から、短距離で活躍すると考えられるでしょう。

◎勝率上位の10コース

開催場、距離 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
阪神・芝1200 1-1-0-6/8 12.5% 25.0% 25.0% 65% 35%
小倉・芝1200 1-0-3-36/40 2.5% 2.5% 10.0% 56% 43%
京都・芝1200 1-0-1-5/7 14.3% 14.3% 28.6% 420% 728%
中山・芝1200 1-0-1-12/14 7.1% 7.1% 14.3% 135% 61%
函館・芝1200 0-1-3-17/21 0% 4.8% 19.0% 0% 58%
福島・芝1200 0-1-1-21/23 0% 4.3% 8.7% 0% 15%
東京・芝1400 0-1-0-17/18 0% 5.6% 5.6% 0% 12%
札幌・芝1800 0-1-0-3/4 0% 25.0% 25.0% 0% 47%
新潟・芝1200 0-0-3-8/11 0% 0% 27.3% 0% 540%
札幌・芝1200 0-0-1-13/14 0% 0% 7.1% 0% 0%

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距離

コースの欄でも取り上げたように、1200mか1400mでしか活躍しないといえます。
その中で、1200mで4勝を挙げていますので、シニスターミニスター産駒が芝に出走した場合は、1200mなら狙っても良いといえます。
ちなみに、4勝のうち、2歳の9月までが3勝で、あとの1勝はゴールドクイーンの葵ステークスでのものです。
馬券に絡むのが3歳6月までがほとんどで、勝つなら2歳のデビュー戦や2戦目と考えて良いでしょう。

距離 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1000m 0-0-0-16/16 0% 0% 0% 0% 0%
1200m 4-3-13-123/143 2.8% 4.9% 14.0% 53% 108%
1400m 0-1-1-37/39 0% 2.6% 5.1% 0% 17%
1600m 0-0-0-34/34 0% 0% 0% 0% 0%
1800m 0-1-0-22/23 0% 4.3% 4.3% 0% 8%
2000m 0-0-0-17/17 0% 0% 0% 0% 0%
2200m 0-0-0-4/4 0% 0% 0% 0% 0%
2400m 0-0-0-1/1 0% 0% 0% 0% 0%
2500m~ 0-0-0-1/1 0% 0% 0% 0% 0%

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◆コース・距離別成績【ダートコース】(~2021.10)

開催場、距離

この馬を取り上げるならとにかくダートであり、勝率上位のコースは、軒並み回収値が高いコースといえます。
その中でも、出走回数が多く、単勝回収値だけではなく、複勝回収値も高いコースで、安定的に狙うと良いと思います。
中でも、新潟1800m、阪神1400m、京都1200mあたりは、出走回数が多い中でも成績の良いコースといえます。
これらのコースであれば、比較的条件を気にせず狙ってみても良いといえるでしょう。
コーナー、直線の長短、坂の有無など、特に限定されることはないので、馬の個性で狙っているのが良さそうです。

◎勝率上位の10コース

開催場、距離 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
札幌・ダ1000 4-1-0-17/22 18.2% 22.7% 22.7% 299% 64%
京都・ダ1900 3-0-2-12/17 17.6% 17.6% 29.4% 150% 95%
新潟・ダ1800 17-11-7-81/116 14.7% 24.1% 30.2% 190% 126%
小倉・ダ1000 9-6-6-41/62 14.5% 24.2% 33.9% 102% 150%
函館・ダ1000 6-1-2-35/44 13.6% 15.9% 20.5% 96% 43%
阪神・ダ1400 23-13-17-117/170 13.5% 21.2% 31.2% 157% 114%
京都・ダ1200 17-12-7-90/126 13.5% 23.0% 28.6% 220% 149%
東京・ダ2100 7-5-2-42/56 12.5% 21.4% 25.0% 281% 170%
中山・ダ1800 26-19-10-170/225 11.6% 20.0% 24.4% 102% 76%
札幌・ダ1700 8-10-7-53/78 10.3% 23.1% 32.1% 99% 119%

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距離

シニスターミニスターの現役時が、1勝目は5.5ハロン(1100m)、2勝目が9ハロン(1800m)と、距離適性が幅広かったように、産駒の距離適性も様々といえます。
ほとんどの距離で回収値が100%を超えているように、大体どの距離でも馬券に絡めばおいしい種牡馬といえます。
中でも、1000m、1400m、1800mは、勝率が高いということで、勝ち切る期待が高いといえます。
どの距離でもおいしい種牡馬ですが、この3距離はより期待ができると考えて良いでしょう。
1900mだけ少し率が下がりますが、極端に悪いわけではないので、それほど気にしなくても良さそうです。

距離 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1000m 19-8-8-95/130 14.6% 20.8% 26.9% 132% 97%
1200m 61-52-59-553/725 8.4% 15.6% 23.7% 133% 109%
1400m 72-62-61-500/695 10.4% 19.3% 28.1% 121% 99%
1600m 12-11-16-152/191 6.3% 12.0% 20.4% 63% 70%
1700m 30-37-26-263/356 8.4% 18.8% 26.1% 127% 103%
1800m 81-61-38-559/739 11.0% 19.2% 24.4% 121% 87%
1900m 3-0-4-31/38 7.9% 7.9% 18.4% 67% 89%
2000m~ 7-8-5-64/84 8.3% 17.9% 23.8% 187% 126%

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◆枠番傾向(~2021.10)

全体

3枠だけ少し率や回収値が低いですが、おおむねどの枠でも悪くないといえます。
その中でも、中枠よりは、比較的極端な枠で好走しやすいといえるでしょう。

枠番 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 38-21-25-262/346 11.0% 17.1% 24.3% 101% 93%
2枠 33-26-26-309/394 8.4% 15.0% 21.6% 179% 115%
3枠 25-27-24-320/396 6.3% 13.1% 19.2% 48% 71%
4枠 30-28-28-328/414 7.2% 14.0% 20.8% 69% 83%
5枠 44-38-33-350/465 9.5% 17.6% 24.7% 132% 84%
6枠 29-39-35-342/445 6.5% 15.3% 23.1% 60% 91%
7枠 50-34-33-345/462 10.8% 18.2% 25.3% 120% 116%
8枠 48-44-36-360/488 9.8% 18.9% 26.2% 165% 87%

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芝コース

出走頭数が少なく、好走例も少ないので、基本的にはどの枠でも変わらないといえます。

枠番 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 0-2-2-32/36 0% 5.6% 11.1% 0% 52%
2枠 1-1-3-23/28 3.6% 7.1% 17.9% 105% 54%
3枠 0-1-1-37/39 0% 2.6% 5.1% 0% 8%
4枠 1-0-3-39/43 2.3% 2.3% 9.3% 44% 151%
5枠 1-0-3-26/30 3.3% 3.3% 13.3% 17% 34%
6枠 0-1-0-34/35 0% 2.9% 2.9% 0% 6%
7枠 0-0-2-35/37 0% 0% 5.4% 0% 115%
8枠 1-0-0-32/33 3.0% 3.0% 3.0% 68% 17%

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ダートコース

中枠よりは極端な枠の方が成績は良いですが、5枠も成績が良く、それほど枠による優劣はつけなくても良いといえるでしょう。

枠番 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 38-19-22-229/308 12.3% 18.5% 25.6% 114% 97%
2枠 32-25-23-284/364 8.8% 15.7% 22.0% 186% 120%
3枠 25-26-23-275/349 7.2% 14.6% 21.2% 55% 80%
4枠 28-28-24-288/368 7.6% 15.2% 21.7% 71% 74%
5枠 43-37-29-320/429 10.0% 18.6% 25.4% 141% 86%
6枠 28-38-35-305/406 6.9% 16.3% 24.9% 61% 98%
7枠 50-34-31-303/418 12.0% 20.1% 27.5% 132% 118%
8枠 47-43-36-324/450 10.4% 20.0% 28.0% 174% 92%

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◆馬場適性(良、稍重、重、不良)(~2021.10)

芝コース

好走のほとんどが、馬が若い時期でのもので、完成度の高さから、スピードで押し切ることがほとんどです。
そのため、スピードを生かすことのできる良馬場で4勝しているので、基本的には良馬場で狙いといえるでしょう。

馬場状態 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
芝・ 良 4-3-12-206/225 1.8% 3.1% 8.4% 33% 48%
芝・稍重 0-1-1-40/42 0% 2.4% 4.8% 0% 19%
芝・ 重 0-0-1-9/10 0% 0% 10.0% 0% 451%
芝・不良 0-1-0-3/4 0% 25.0% 25.0% 0% 55%

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ダートコース

重馬場や不良馬場での単勝回収値が低めですので、単勝の妙味はあまりないといえます。
稍重馬場の時の率や回収値が高いので、稍重馬場なら積極的に狙ってみると良いでしょう。

馬場状態 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
ダ・ 良 181-139-139-1403/1862 9.7% 17.2% 24.7% 131% 93%
ダ・稍重 62-60-41-460/623 10.0% 19.6% 26.2% 141% 114%
ダ・ 重 31-30-22-295/378 8.2% 16.1% 22.0% 64% 69%
ダ・不良 17-21-21-170/229 7.4% 16.6% 25.8% 48% 113%

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◆血統相性(~2021.10)

サンデーサイレンスを持たない種牡馬ですが、サンデーサイレンス系牝馬の多い社台スタリオンではなく、日高で繋養されていることもあり、そこまでサンデーサイレンス系牝馬と子種付けされているわけではありません。
そのため、様々な系統の産駒が排出されていますが、相性が良いのはミスタープロスペクター系やロベルト系です。
中でもロベルト系は、ブライアンズタイムやシンボリクリスエスで回収値も高く、好相性といえます。
また、ミスタープロスペクター系は、キングカメハメハやMachiavellian、キンググローリアスあたりとの相性が良いといえるでしょう。

母父馬系統 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
サンデーサイレンス 15-20-15-92/142 10.6% 24.6% 35.2% 105% 102%
ブライアンズタイム 14-12-13-96/135 10.4% 19.3% 28.9% 151% 113%
キングヘイロー 13-13-12-41/79 16.5% 32.9% 48.1% 58% 86%
キングカメハメハ 13-7-7-49/76 17.1% 26.3% 35.5% 106% 89%
ダンスインザダーク 10-14-10-92/126 7.9% 19.0% 27.0% 76% 96%
マンハッタンカフェ 10-6-6-67/89 11.2% 18.0% 24.7% 133% 78%
シンボリクリスエス 10-3-4-52/69 14.5% 18.8% 24.6% 187% 93%
Machiavellian 10-3-4-15/32 31.3% 40.6% 53.1% 220% 152%
キンググローリアス 8-7-2-40/57 14.0% 26.3% 29.8% 385% 127%
タイキシャトル 8-4-5-88/105 7.6% 11.4% 16.2% 183% 76%

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◆新馬戦の成績(~2021.10)

全体成績同様、ほとんどがダートデビューですが、勝率もまずまずで、回収値も高く、勝ち切りが期待できます。
また、複勝回収値も高めなので、新馬戦から狙える種牡馬といえます。
芝では、9月までにデビューできるような馬ならば、少しは期待できるというところでしょう。

芝コース
着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1-2-4-51/58 1.7% 5.2% 12.1% 32% 62%

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ダートコース
着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
24-16-14-196/250 9.6% 16.0% 21.6% 139% 97%

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シニスターミニスター産駒馬のまとめ

芝コース

・基本的に芝では狙えず、狙うなら完成度勝負で3歳春までで、競馬場問わない。
・1200mのみ○
・良馬場のみで狙える。
・新馬戦は2歳9月までのデビュー馬ならば可。

ダートコース

・コース問わず活躍可能だが、その中でも新潟1800m、阪神1400m、京都1200mは◎。
・距離問わず活躍可能。
・稍重馬場◎
・新馬戦○。

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