追い切りとは?最近注目を集める「追い切り」について

追い切りとは、簡単に説明するとレース当日に向けて行う調教のことです。

なぜ最近注目を集めているかというと、レース直前に行われる調教の内容によって、その馬の調子をある程度把握することができるからです。

例えば、前走と比べて全く動いていなければ、今走は前走以上の走りが期待できません。
逆を言えば、前走よりも良い動きを見せているようなら、前走、馬券外だったとしても今走は好走が期待できるというわけです。

では、どうやって馬の調子を判断すれば良いのか?

判断ポイントは、大きく分けて3つ!

1、調教タイム
2、その馬の普段の追い切り傾向
3、調教場所

予想する際にはこれらに加えて、
同じレースに出走する各馬の、追い切り内容&馬の能力を比べて、好走する可能性が高い馬を選出しています。

まずは、判断ポイントを1つずつ見ていきましょう!

追い切りの判断ポイント

1、調教タイム

1つの判断基準として調教タイムというものがあります。
ブログ内でも時計を掲載しておりますが、ここで注意してほしいのが、
「単に時計が早い馬が良い」ということではないということです。

なぜかというと、調教では走らない実戦タイプの馬がいたり、物凄い時計を叩き出すが本番では全く走らない馬がいるからです。
ついついレースに出走する馬同士の時計を比べたくなりますが、馬それぞれで調教方法が異なりますので各馬単体で見た場合に、その時計が早いのか遅いのかを判断する必要があります。

2、その馬の普段の追い切り傾向

各馬追い切りの傾向は異なります。
調教では走る馬、本番だけ走る馬など様々です。
厩舎によっても調教スタイルが異なり、各馬の過去の追い切りを見て今回の動きはどうなのかを判断する必要があります。

すごい時計が早い!!と思っても過去のレースを見てみると、同様の時計を出していて、全く結果を残していないケースがあります。
その場合、今走時も走らない可能性が高いので、その時の時計だけで判断するのではなく、普段の追い切りと比べてどうなのかをしっかりチェックしましょう。

3、調教場所

詳細につきましては、下で紹介しますが、調教場所によっても時計が出やすかったり、出にくかったりということがあります。
例えば、芝コースやポリトラックでは、坂路コースと比べて約2秒ほど時計差が出てきます。

単純な時計で判断すれば、ただ単に時計の出るコースで追い切りが行われていていただけという可能性があるので、調教場所についても確認する必要があります。
また、普段坂路コースで追われているのに、ポリトラックで調整したりプール調教を行なうなど、普段と違う場所で行われている場合は、馬体に異常がある可能性があるので要チェックですよ。

追い切りの見方

次に、追い切りの見方を紹介します。
調教の例としてはこちらです。

調教例:
5/15 栗CW良 馬なり
84.0-68.0-53.0-39.0-12.0[8]

この5つのポイントで、過去の傾向と比べてどうなのかを判断していきます。

①追い切りが行われた日付

追い切りは基本水曜日か木曜日に追われることが多いですが、いつもは水曜日に一週前追い切りが行われているのに今走時はされていないなど、普段と比べて違う調教メニューの場合は注意が必要です。

原因は様々ですが、前走時の疲れがあったり、好調すぎてもう最終の仕上げだけで良いとか、雪などで調教が行えなかったなど。
その理由がプラスの内容なのかマイナスの内容なのかはチェックする必要があります。

②追い切りが行われた場所と馬場状態(栗CWは栗東ウッドチップコース)

美浦と栗東がありますが、多くはウッドチップコースと坂路コースで行われています。
ポリトラックで行われていたり、プール調教を併用していたりで、脚に不安がある場合があるため、調教場所もチェックが必要です。

馬場状態は時計が早いのか遅いのかを判断する際に使います。
当然道悪であれば時計が掛かるので、それでも前走よりも早かったり自己ベストを更新する走りを見せているなら好感が持てます。

③追い切りの強さ(馬なり・強め・一杯など)

連闘が続いたりする場合、軽めに追われることが多いですが、それでも一杯に追われているなら疲れが残っていない証拠。
藤沢厩舎など馬なり調教のみで調整するところもありますが、追い切りの強さも判断基準の一つとして重要です。
普段馬なり調教で追われているのに今走はビッシリ追われているなど、太め残りなどの原因があるので、追い切りの強さでもその馬の傾向によって注意が必要ですよ。

④追い切りの時計・距離(例の場合は6F追い)

追い切りの時計については、各馬異なりますが、「各コースの基準タイムを教えて欲しい」とのお問い合わせをいただいたので、下の方に個人的に思う基準タイムを掲載してみました。
良かったら参考にしてみてください。

距離については、坂路コースは4F追いですが、ウッドチップコースでは6F追いや7F追いがあり、長めに追う場合はウッドチップコースで調教が行われています。
ウッドチップコースの場合は、2Fの時計を表示することがなく、例の場合では、左から6F-5F-4F-3F-1Fの時計が記載されています。

2Fの時計については単純に(3Fの時計-1Fの時計)/2で計算して大丈夫です。
加速ラップを計算する際にも2Fをこれで計算して判断することをお勧めします。
※加速ラップとは1Fごとにスピードが速くなっていることを指します。
例の場合では、16秒→15秒→14秒→13.5秒→13.5秒→12秒となり、加速ラップを刻んでいます。

⑤追い切りが行われたコース(数字が大きい方が外回りのため時計が掛かる)

坂路コース以外のトラックで調教されたときに記載されています。
コースは1~9の数字があり、数字が低いほど内側を走り、数字が大きくなるほどコースの外側を走っていることになります。

そのため、外側を走っている(数字が大きい)ほど時計が掛かり、1と9では約1秒ほど差があります。
追い切りでちょっと時間が掛かってるなと思っても、外を回っていれば、外を回った割に早いな!と判断することもできます。
逆に、時計が早い!と思っても内を回っていれば平凡かなといった判断ができるので、こういった走るコースについてもチェックしてみると良いですよ。

各調教コースの平均時計

次に、各調教コースの紹介をします。
各コースの詳細と「これ以上だったら好時計だよね」という基準タイムを掲載してみましたので、ぜひ予想の参考にお使いください!

【栗東】(滋賀県)

①坂路コース

多い日には1日1,000頭以上が利用する使用頻度の高い調教コースです。
坂の傾斜が急な作りになっているのが特徴で、その高低差は32m!
負荷を掛けるにはもってこいのコースとなっています。
その分調教タイムは遅くなりますが、このコースで好時計を出す馬がいれば要チェックですよ。

平均時計:53.6-38.8-25.4-12.6

②CW(ウッドチップ)コース

クッション性と排水性に優れており、脚の負担が少ないコースです。
天候による影響が少ないのも特徴の一つで、距離が長いため体力を向上させたい時によく利用されます。
雨などによる時計の変化は少ないので、単純に好走時の時計と比べて早いのか遅いのかを見るのが良いでしょう。

平均時計:99.2-82.8-67.4-52.6-38.2-12.5

③P(ポリトラック)コース

ポリトラックは、ポリエステルなどの合成樹脂を敷き詰めたコースです。
天気による影響が少なく、凍結しやすい時期でも凍結防止剤を使用せずに調教できるのが特徴です。
非常に時計が出やすい傾向があり、坂路コースやウッドチップコースと比べて早くても注意が必要です。

平均時計:80.1 64.5 49.8 36.5 12.0

④Bコース(ダートコース)

栗東のダートコースです。
使用頻度は高くありませんが、早い時計が出るのが特徴です。
美浦ダートと同様に天気の影響が受けやすいため。雨が降ると馬場状態は悪くなります。
馬場状態もチェックする必要があるコースです。

平均時計:82.7-67.9-53.2-39.4-12.2

⑤芝コース

こちらも使用頻度は少ないですが、雨など他のコースでは脚に負担がかかってしまうような時に使用されます。
美浦の芝コース同様に時計は出やすいので時計だけで判断するのは危険です。
脚の負担が少ないため、脚に不安があることも考える必要があるでしょう。

平均時計:81.2-65.2-50.5-36.9-12.8

【美浦】(茨城県)

①坂路コース

高低差は18mで、栗東と比べると緩やかな坂路コースとなっています。
栗東坂路調教よりも時計は早くなるため、栗東の坂路で追われている馬との比較時には注意が必要です。

平均時計:53.0-38.9-25.4-12.5

②南W(ウッドチップ)コース

美浦で一番使用頻度の高い調教コースです。
美浦の南Bコースにあるウッドチップコースで、時計の出にくいコースとして有名です。
理由はコーナーがきついコース形態になっており、曲がり切る際に時間を要してしまうからです。
また、このコースはクッション性や排水性が高く、天候による影響が少ないのが特徴です。

平均時計:83.2-68.1-53.4-38.8-12.9

③P(ポリトラック)コース

栗東のポリトラックコース同様に時計が出やすいコースです。
ただ、美浦坂路が負荷のないコースとなっているため、調教時計は美浦坂路と比べてほとんど変わりません。
天気による影響が少ないのも特徴の一つです。

平均時計:82.0-66.7-51.6-37.7-11.8

④南D(ダート)コース

美浦のダートコースです。
時計の出やすいコースで、加速ラップを刻んだ調教が多いです。
欠点としては、天気の影響を受けやすいため、雨が降ると馬場状態は悪化します。
ただ、降雨時や降雪時など天候に寄らず、調教をすることができるのが特徴です。

平均時計:81.4-66.5-51.7-38.3-12.7

⑤芝コース

競馬場と同じ構造の芝コースです。
栗東の芝コース同様に時計が出やすい傾向があります。
調教目的というよりは、競馬場の芝コースに馬を慣れさせる目的で使用されます。

平均時計:67.7-51.7-38.0-11.9

【函館競馬場】(北海道)

函館競馬場の平均時計を載せておきます。

①ウッドチップコース(函館W)

平均時計:67.9-53.0-38.4-12.5

②ダートコース(函館ダ)

平均時計:80.0-66.3-52.7-39.6-12.9

③芝コース(函館芝)

平均時計:68.9-53.0-39.1-12.0

【札幌競馬場】(北海道)

札幌競馬場の平均時計を載せておきます。

①ダートコース(札幌ダ)

平均時計:83.4-68.3-53.4-38.7-12.8

②芝コース(札幌芝)

平均時計:82.5-55.4-39.0-12.3

こうした追い切り内容を確認するだけで、的中精度も上がってきます。
過去のデータや外厩情報も重要ですが、追い切り情報も駆使して効率良く馬券を的中させましょう*\(^o^)/*

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