マクフィ産駒の特徴と傾向!得意の距離やコース、馬場状態、血統

2007年、イギリスで生まれ、現役時はイギリスG12000ギニーや、フランスG1ジャックルマロワ賞などを制しました。
種牡馬としては、フランスG1プールデッセデプーラン(フランス2000ギニー)を制したメイクビリーヴや、日本で種牡馬入り後は、G3アイビスサマーダッシュを制したオールアットワンスなどを輩出しています。
今回は、そんなマクフィの現役時代、及び種牡馬としての情報をまとめていきたいと思います。

マクフィの基本情報

特徴

日本では2018年度産が初年度産駒です。イギリス産馬ですが、現役時はフランスを拠点に、すべて芝で6戦走り、1400~1600mの距離で活躍しました。

血統情報

父Dubawi、母Dhelaal、その父Green Desertという血統構成です。
父Dubawiの現役時は、アイルランドG1アイリッシュ2000ギニーや、フランスG1ジャックルマロワ賞などを制し、種牡馬入り後はガイヤースやポストポンドなど、距離問わず、世界的に名馬を輩出しています。
母Dhelaalは未出走で、この馬以外にも産駒はいますが、目立った産駒は出ていません。

★マクフィ血統表★

Dubawi Dubai Millennium Seeking the Gold
Colorado Dancer
Zomaradah Deploy
Jawaher
Dhelaal Green Desert Danzig
Foreign Courier
Irish Valley Irish River
Green Valley

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競走成績

6戦4勝

2009年11月、フォンテーヌブロー競馬場の芝1400mの一般戦でデビューし、5番人気ながら、勝利を飾りました。
2歳戦は上記の一般戦の一戦のみで、3歳は4月のG3ジェベル賞を制すると、イギリスへ遠征し、挑んだG1イギリス2000ギニーでは、9番人気ながら、中団後方からの差しを決め、G1初制覇を飾りました。
続くアスコット競馬場のG1セントジェームスパレスステークスでは、1番人気だったものの、のどの炎症の影響もあり、直線伸びず、7着に敗れました。
のどの炎症自体は軽症で、少し間隔を空けて挑んだドーヴィル競馬場のG1ジャックルマロワ賞では、名牝ゴルディコヴァが参戦していたものの、中団から差し切って、G1レース2勝目を飾りました。
ジャックルマロワ賞勝利後、アメリカG1ブリーダーズカップマイルを引退レースに掲げ、ステップレースとしてイギリスG1クイーンエリザベス2世カップを選択しました。
ただ、中団からレースを進めたものの、伸びず、5着に敗れ、結局このレースを最後に引退し、イギリスで種牡馬入りをしました。

主な重賞勝利

主なG1:
2000ギニー(2010年、イギリス)
ジャックルマロワ賞(2010年、フランス)

代表産駒

メイクビリーヴ(フランスG1を2勝)
ボネヴァル(オーストラリア、ニュージーランドのG1を計3勝)
オールアットワンス(G3アイビスサマーダッシュ)

マクフィ産駒馬の特徴

特徴

この馬自身の現役時は芝で走っていましたが、ダートでもG1を獲ったドバイミレニアムの系統らしく、ダートでも活躍する馬が出ています。
母方の血統次第でどっちが得意か変わってきやすいので、血統や馬体、走り方は気にしたいところです。

◆通算成績

通算成績 勝率 連対率 複勝率
19-20-18-168/225 8.4% 17.3% 25.3%
ダート 29-22-25-248/324 9.0% 15.7% 23.5%

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◆コース・距離別成績【芝コース】(~2021.10)

開催場、距離

まだ2世代のみの出走で、全体的な出走頭数は少なく、芝においては最少レース機会を5レースに設定しています。
勝率上位のコースは、回収率も高いコースが多く、人気になりにくい種牡馬であるということがわかります。
その中でも、新潟芝1200mは、11回出走して3勝しており、単勝回収値が604%ということで、単勝べた外でもかなり期待できるコースであることがわかります。
コーナー、坂の有無という要素は問わず、基本的にマイル以下であれば、どのコースでも問わないといえるでしょう。

◎勝率上位の10コース

開催場、距離 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
中京・芝1600 3-0-0-7/10 30.0% 30.0% 30.0% 202% 68%
新潟・芝1200 3-1-0-7/11 27.3% 36.4% 36.4% 604% 151%
中山・芝1200 2-1-1-5/9 22.2% 33.3% 44.4% 380% 110%
小倉・芝1800 1-0-0-4/5 20.0% 20.0% 20.0% 108% 34%
新潟・芝1000 1-0-2-3/6 16.7% 16.7% 50.0% 68% 193%
東京・芝1400 2-2-0-12/16 12.5% 25.0% 25.0% 75% 106%
新潟・芝1400 1-1-0-6/8 12.5% 25.0% 25.0% 33% 46%
福島・芝1200 1-0-2-5/8 12.5% 12.5% 37.5% 42% 171%
函館・芝1200 1-3-1-4/9 11.1% 44.4% 55.6% 23% 386%
中山・芝1600 1-1-1-6/9 11.1% 22.2% 33.3% 176% 223%

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距離

おおよそ2000mまでをメインで出走しているようですが、勝ち星は1800mまでの距離といえます。
その中でも、1200~1600mの距離で良績が集まっており、中でも1200mは一番勝ち星が多く、回収値も高いので、1200mで狙いの種牡馬といえます。
また、1600mも勝率が高く、回収値は単勝、複勝どちらも高めなので、おすすめとなります。
産駒のJRA重賞初タイトルの距離となった1000mや、1400mといった非根幹距離は、単勝よりも複勝の方がおすすめといえます。

距離 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1000m 1-0-2-3/6 16.7% 16.7% 50.0% 68% 193%
1200m 8-6-8-51/73 11.0% 19.2% 30.1% 198% 156%
1400m 3-4-1-28/36 8.3% 19.4% 22.2% 40% 115%
1600m 5-2-2-32/41 12.2% 17.1% 22.0% 97% 97%
1800m 2-4-1-27/34 5.9% 17.6% 20.6% 76% 57%
2000m 0-2-3-19/24 0% 8.3% 20.8% 0% 42%
2200m 0-0-0-1/1 0% 0% 0% 0% 0%
2400m 0-0-0-1/1 0% 0% 0% 0% 0%
2500m~ 0-0-0-1/1 0% 0% 0% 0% 0%

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◆コース・距離別成績【ダートコース】(~2021.10)

開催場、距離

ダートにおいては芝より出走頭数が多く、最少レース機会を10レースで定めましたが、中京1800mや函館1700mのような、中距離ダートの成績が良いようです。
中京ダートは1400mも勝率上位に入っており、ともに回収値が高いので、マクフィ産駒は中京ダートとの相性が良いといえます。
また、新潟ダートも勝率上位に2コースランクインしており、1200mは全体的に成績が良く、1800mは単勝回収値が高いですので、新潟ダートも相性が良いといえるでしょう。
他では、函館、札幌、小倉1700mというような、ローカルコースの1700mも相性が良いといえます。
芝とは異なり、比較的中距離の方が好走しやすいといえるでしょう。

◎勝率上位の10コース

開催場、距離 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
中京・ダ1800 3-3-1-8/15 20.0% 40.0% 46.7% 204% 134%
函館・ダ1700 2-2-2-5/11 18.2% 36.4% 54.5% 192% 119%
中京・ダ1400 4-1-2-16/23 17.4% 21.7% 30.4% 112% 150%
新潟・ダ1200 4-2-1-17/24 16.7% 25.0% 29.2% 125% 111%
札幌・ダ1700 2-1-1-8/12 16.7% 25.0% 33.3% 85% 59%
東京・ダ1600 3-0-1-17/21 14.3% 14.3% 19.0% 55% 34%
小倉・ダ1700 2-4-0-11/17 11.8% 35.3% 35.3% 51% 98%
新潟・ダ1800 2-0-0-16/18 11.1% 11.1% 11.1% 240% 51%
阪神・ダ1400 1-0-2-11/14 7.1% 7.1% 21.4% 92% 85%
中山・ダ1800 1-0-3-18/22 4.5% 4.5% 18.2% 12% 110%

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距離

コースの欄でも述べましたが、芝の時は短距離指向だったのに対し、ダートでは中距離が向いているといえます。
1200、1400mは出走頭数が多いですが、そこまで率が高いわけではなく、1400mは複勝回収値が高いものの、1200mは回収値自体低いので、おすすめとは言えません。
代わりに、1700mは率が高く、回収値も高めなので、やはり、1700mはおすすめの距離といえるでしょう。
また、1800mは、率は水準並みですが、単勝回収値が高めといえます。
マクフィ産駒=短距離のイメージが強いこともあり、1800mではそこまで人気になりにくく、結果的においしいことが多いので、1800m戦出走で妙味を狙えそうです。

距離 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1000m 2-2-1-9/14 14.3% 28.6% 35.7% 35% 67%
1200m 4-6-4-62/76 5.3% 13.2% 18.4% 39% 62%
1400m 6-3-9-58/76 7.9% 11.8% 23.7% 65% 106%
1600m 3-0-1-17/21 14.3% 14.3% 19.0% 55% 34%
1700m 6-7-3-26/42 14.3% 31.0% 38.1% 95% 88%
1800m 7-4-6-66/83 8.4% 13.3% 20.5% 106% 76%
1900m 0-0-0-2/2 0% 0% 0% 0% 0%
2000m~ 0-0-0-2/2 0% 0% 0% 0% 0%

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◆枠番傾向(~2021.10)

全体

全体的な内外の顕著な傾向はないといえます。
5枠は率と回収値がともに高いので、全体的にはおすすめといえます。

枠番 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 6-6-1-50/63 9.5% 19.0% 20.6% 74% 52%
2枠 3-4-4-52/63 4.8% 11.1% 17.5% 35% 63%
3枠 6-6-6-34/52 11.5% 23.1% 34.6% 61% 126%
4枠 5-3-6-41/55 9.1% 14.5% 25.5% 62% 75%
5枠 9-8-6-46/69 13.0% 24.6% 33.3% 108% 101%
6枠 5-7-2-61/75 6.7% 16.0% 18.7% 65% 78%
7枠 6-6-10-63/85 7.1% 14.1% 25.9% 28% 88%
8枠 8-2-8-69/87 9.2% 11.5% 20.7% 207% 130%

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芝コース

1枠の成績が悪く、その他の枠ではそれなりに良いといえるでしょう。

枠番 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 1-3-1-24/29 3.4% 13.8% 17.2% 19% 45%
2枠 2-2-2-18/24 8.3% 16.7% 25.0% 82% 62%
3枠 1-2-3-17/23 4.3% 13.0% 26.1% 26% 138%
4枠 4-1-2-13/20 20.0% 25.0% 35.0% 108% 105%
5枠 2-3-2-20/27 7.4% 18.5% 25.9% 45% 82%
6枠 2-4-0-20/26 7.7% 23.1% 23.1% 118% 88%
7枠 3-4-4-24/35 8.6% 20.0% 31.4% 28% 149%
8枠 4-1-4-32/41 9.8% 12.2% 22.0% 301% 167%

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ダートコース

5枠の成績が良いといえ、逆に、2枠の成績は悪いといえるでしょう。

枠番 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 5-3-0-26/34 14.7% 23.5% 23.5% 120% 57%
2枠 1-2-2-34/39 2.6% 7.7% 12.8% 6% 64%
3枠 5-4-3-17/29 17.2% 31.0% 41.4% 88% 117%
4枠 1-2-4-28/35 2.9% 8.6% 20.0% 36% 59%
5枠 7-5-4-26/42 16.7% 28.6% 38.1% 148% 112%
6枠 3-3-2-41/49 6.1% 12.2% 16.3% 36% 73%
7枠 3-2-6-39/50 6.0% 10.0% 22.0% 29% 45%
8枠 4-1-4-37/46 8.7% 10.9% 19.6% 124% 97%

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◆馬場適性(良、稍重、重、不良)(~2021.10)

芝コース

率だけでいえば、重馬場の勝率が低いですが、出走頭数が低いためといえます。
全体的には、馬場状態に問わず、走ることのできる種牡馬といえるでしょう。

馬場状態 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
芝・ 良 11-16-9-127/163 6.7% 16.6% 22.1% 90% 102%
芝・稍重 6-1-3-17/27 22.2% 25.9% 37.0% 249% 164%
芝・ 重 1-2-5-19/27 3.7% 11.1% 29.6% 25% 100%
芝・不良 1-1-1-5/8 12.5% 25.0% 37.5% 102% 106%

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ダートコース

稍重の率が低めですが、単勝回収値が高いので、悪くはないといえます。
重馬場や不良馬場は、率は水準ないですが、回収値が低く、良馬場が一番狙いやすいといえるでしょう。

馬場状態 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
ダ・ 良 18-17-18-156/209 8.6% 16.7% 25.4% 74% 92%
ダ・稍重 3-1-4-33/41 7.3% 9.8% 19.5% 117% 52%
ダ・ 重 4-3-2-36/45 8.9% 15.6% 20.0% 32% 57%
ダ・不良 4-1-1-23/29 13.8% 17.2% 20.7% 59% 37%

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◆血統相性(~2021.10)

イギリス産の馬ということで、もちろんながらサンデーサイレンスの血は入っておらず、サンデーサイレンス系牝馬との交配が多くなってます。
サンデーサイレンス系との相性ならば、サンデーサイレンス直仔との産駒や、母父ゼンノロブロイで率が高く、回収値も高いので、おすすめといえます。
母父ハーツクライやダイワメジャーも相性が良いといえるでしょう。
他では、クロフネを中心としたデピュティミニスター系や、シンボリクリスエスが中心のロベルト系、Unbridled’s Songなどのファピアノ系も相性が良いといえるでしょう。

母父馬系統 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
サンデーサイレンス 8-6-4-23/41 19.5% 34.1% 43.9% 291% 152%
ハーツクライ 3-6-0-12/21 14.3% 42.9% 42.9% 66% 109%
ダイワメジャー 3-2-6-17/28 10.7% 17.9% 39.3% 95% 202%
ディープインパクト 3-2-3-38/46 6.5% 10.9% 17.4% 31% 46%
クロフネ 3-1-0-11/15 20.0% 26.7% 26.7% 116% 72%
ゼンノロブロイ 3-1-0-10/14 21.4% 28.6% 28.6% 391% 156%
シンボリクリスエス 3-0-1-8/12 25.0% 25.0% 33.3% 90% 62%
ネオユニヴァース 2-4-2-16/24 8.3% 25.0% 33.3% 52% 62%
キングカメハメハ 2-2-4-27/35 5.7% 11.4% 22.9% 16% 111%
Unbridled’s Song 2-2-3-6/13 15.4% 30.8% 53.8% 200% 139%

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◆新馬戦の成績(~2021.10)

芝の方が、ダートよりも若干出走頭数が多く、勝率、単勝回収値が低いので、芝では勝ち切りが狙いにくいといえます。
その代わり、複勝回収値は高いので、新馬戦では2、3着で妙味ありといえるでしょう。
百二ダートでは、勝率が高く、回収値も高めなので、勝ち切りが狙えますが、複勝回収値は低いので、単勝勝負で妙味ありといえるでしょう。

芝コース
着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
3-5-4-45/57 5.3% 14.0% 21.1% 43% 134%

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ダートコース
着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
4-2-2-26/34 11.8% 17.6% 23.5% 98% 59%

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マクフィ産駒馬のまとめ

芝コース

・コース問わず好走可能。新潟1200m◎。
・1200~1600mで狙い。特に、1200m◎
・1枠▲。馬場問わず好走可能。
・新馬戦は勝ち切りは少なく、2、3着で妙味あり。

ダートコース

・中京、新潟ダート◎。ローカルコースの1700m○。
・1700m◎、1200m▲。
・5枠◎、2枠▲。馬場は問わないが、妙味的には良馬場か。
・新馬戦は単勝狙いで妙味あり。

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