ハービンジャー産駒の特徴と傾向!得意の距離やコース、馬場状態、血統

2006年、イギリスで生まれ、G1キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスを勝利しました。
種牡馬としては、日英のG1を勝利したディアドラや、日本と香港のG1を制したノームコア、G1有馬記念を勝利したブラストワンピースなどを輩出しました。
今回は、そんなハービンジャーの現役時代、及び種牡馬としての情報をまとめていきたいと思います。

ハービンジャーの基本情報

特徴

2012年度産が初年度産駒です。現役時はイギリスで、主に12ハロン(2400m)前後の距離で活躍しました。

血統情報

父Dansili、母Penang Pearl、母の父Beringという血統構成です。
父Dansiliはアメリカ産馬のフランス調教馬で、現役時、芝の1600m前後の距離で活躍し、G1は未勝利でしたが、種牡馬入り後、レイルリンクやフリントシャーなど、ヨーロッパで活躍する産駒を多く輩出しました。
母Penang Pearlは現役時イギリスとアイルランドで走り、16戦3勝でした。

★ハービンジャー血統表★

Dansili Danehill Danzig
Razyana
Hasili Kahyasi
Kerali
Penang Pearl Bering Arctic Tern
Beaune
Guapa Shareef Dancer
Sauceboat

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競走成績

9戦6勝

3歳となった2009年4月、ニューマーケット競馬にて、R.ムーア騎手鞍上でデビューし、2着で、2戦目の未勝利戦で勝ち上がりました。
続くG3ゴードンステークスで初重賞制覇を飾りましたが、その後2戦は大きく敗れ、3歳シーズンを終えました。
4歳シーズンになり、4月から毎月出走し、重賞3連勝で、G1キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスに出走しました。
キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスでは、主戦のR.ムーア騎手が、同年のG1エプソムダービー馬ワークフォースに騎乗のため、O.ペリエ騎手に乗り替わりました。
しかし、レースでは、ワークフォースは全く伸びず、2着だった同年のG1アイリッシュダービー馬ケープブランコに11馬身差をつける圧勝で、G1初制覇を飾りました。
その後はG1インターナショナルステークスへ向けて調整されていましたが、左前脚の骨折を発症し、引退となりました。

主な重賞勝利

主なG1:
G1キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス(2010年)

代表産駒

ディアドラ(G1秋華賞、G1ナッソーステークス)
ノームコア(G1ヴィクトリアマイル、G1香港カップ)
ブラストワンピース(G1有馬記念)
ペルシアンナイト(G1マイルチャンピオンシップ)

ハービンジャー産駒馬の特徴

特徴

芝の出走馬が多いですが、ダートでの率がかなり低く、明らかな芝の種牡馬といえます。
ダートの適性はほとんどないものと考えて良いでしょう。

◆通算成績(~2021.9)

通算成績 勝率 連対率 複勝率
460-423-511-4177/5571 8.3% 15.8% 25.0%
ダート 40-47-70-990/1147 3.5% 7.6% 13.7%

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◆コース・距離別成績【芝コース】(~2021.9)

開催場、距離

出走回数が多く、回収値も高いところでいえば、札幌芝1800mや京都芝2000mが得意コースであるといえます。
このコースに出てきた産駒は積極的に狙ってみましょう。
また、出走回数が少ないものの、回収値が高いところに、中山芝1200mと、函館芝2600mがあります。
これらのコースでハービンジャー産駒が出走することは少ないですが、出てきたら狙ってみても良いでしょう。

◎勝率上位の10コース

開催場、距離 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
中山・芝1200 6-3-2-22/33 18.2% 27.3% 33.3% 355% 114%
札幌・芝1800 18-10-10-77/115 15.7% 24.3% 33.0% 116% 73%
京都・芝2000 30-17-27-136/210 14.3% 22.4% 35.2% 151% 86%
東京・芝2300 2-1-3-8/14 14.3% 21.4% 42.9% 54% 70%
函館・芝2600 7-7-7-32/53 13.2% 26.4% 39.6% 105% 97%
中山・芝2500 3-0-4-19/26 11.5% 11.5% 26.9% 81% 60%
函館・芝2000 13-12-10-79/114 11.4% 21.9% 30.7% 82% 71%
東京・芝2400 14-9-8-93/124 11.3% 18.5% 25.0% 53% 65%
新潟・芝2000 6-5-4-40/55 10.9% 20.0% 27.3% 38% 72%
阪神・芝2000 22-19-31-134/206 10.7% 19.9% 35.0% 71% 83%

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距離

ハービンジャー自身が2400m前後で活躍していたように、産駒も距離が長い方が、活躍している傾向にあります。
1200mの単勝回収値は高いものの、基本的に1400m以下の距離は割引といえます。
2000m、2400mといった根幹距離の成績が良く、非根幹距離は成績が落ちるので、根幹距離で狙える種牡馬であるといえます。
ただし、2200mは回収値が比較的高めなので、配当妙味狙いで狙ってみても良いでしょう。

距離 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1000m 0-1-1-7/9 0% 11.1% 22.2% 0% 127%
1200m 24-21-20-285/350 6.9% 12.9% 18.6% 104% 68%
1400m 19-18-21-258/316 6.0% 11.7% 18.4% 46% 55%
1600m 58-66-78-623/825 7.0% 15.0% 24.5% 57% 77%
1800m 114-98-114-1051/1377 8.3% 15.4% 23.7% 49% 63%
2000m 166-139-181-1239/1725 9.6% 17.7% 28.2% 69% 73%
2200m 25-31-28-266/350 7.1% 16.0% 24.0% 88% 77%
2400m 25-25-24-199/273 9.2% 18.3% 27.1% 95% 83%
2500m~ 20-21-32-198/271 7.4% 15.1% 26.9% 65% 68%

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◆コース・距離別成績【ダートコース】(~2021.9)

開催場、距離

ダートにおいては、ほとんど出走する馬もいないということもありますが、率が低いコースが多く並んでいます。
その中でも狙えるのは、阪神ダート2000mといえます。
阪神ダート2000mは芝好走馬でも好走することが良くみられる、芝スタートの中距離重賞ということもあって、ハービンジャー産駒でも成績が良いのでしょう。
回収値も高く、単勝回収値の高さからは、人気薄の好走もあると考えて良いでしょう。
ほかでは、回収値的には中京ダート1400mや、中山ダート1800mなのでしょうが、率を考えると、狙いというほどのものではないでしょう。

◎勝率上位の10コース

開催場、距離 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
阪神・ダ2000 3-2-0-18/23 13.0% 21.7% 21.7% 696% 142%
函館・ダ1700 3-4-1-24/32 9.4% 21.9% 25.0% 48% 48%
東京・ダ1400 2-1-2-17/22 9.1% 13.6% 22.7% 18% 46%
京都・ダ1900 1-1-1-10/13 7.7% 15.4% 23.1% 17% 35%
中山・ダ1200 3-1-4-32/40 7.5% 10.0% 20.0% 38% 68%
中京・ダ1400 2-1-1-24/28 7.1% 10.7% 14.3% 90% 65%
中山・ダ1800 8-4-7-113/132 6.1% 9.1% 14.4% 69% 77%
東京・ダ1600 3-4-2-52/61 4.9% 11.5% 14.8% 51% 37%
阪神・ダ1400 2-2-0-44/48 4.2% 8.3% 8.3% 18% 15%
阪神・ダ1800 6-4-15-126/151 4.0% 6.6% 16.6% 28% 43%

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距離

1800mへの出走がダントツで多く、ダートの短距離では、ダート短距離のスピードについていけないということなのでしょう。
とはいえ、全体的に率が低く、どの距離でも狙いになるとは言えません。
その中で一応挙げるとするならば、開催場でも挙がったように、2000m以上の距離ということになります。
ただし、2100m以上の距離ではからっきしになるので、阪神ダート2000m限定といえるでしょう。
ですので、ハービンジャー産駒をダートで狙う時は、阪神ダート2000mのみが良いでしょう。

距離 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1000m 0-0-0-17/17 0% 0% 0% 0% 0%
1200m 3-1-7-92/103 2.9% 3.9% 10.7% 14% 35%
1400m 6-5-4-123/138 4.3% 8.0% 10.9% 27% 31%
1600m 3-4-2-52/61 4.9% 11.5% 14.8% 51% 37%
1700m 5-12-7-162/186 2.7% 9.1% 12.9% 25% 38%
1800m 18-22-46-443/529 3.4% 7.6% 16.3% 29% 69%
1900m 1-1-2-32/36 2.8% 5.6% 11.1% 6% 60%
2000m~ 4-2-2-60/68 5.9% 8.8% 11.8% 246% 61%

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◆枠番傾向(~2021.9)

全体

内外で大きな差はないといえます。
回収値的にも大きく変わるものではないので、全体で見ると、枠は意識する必要がないのでしょう。

枠番 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 45-56-78-533/712 6.3% 14.2% 25.1% 51% 77%
2枠 51-50-68-522/691 7.4% 14.6% 24.5% 67% 75%
3枠 68-57-67-636/828 8.2% 15.1% 23.2% 76% 63%
4枠 57-56-71-637/821 6.9% 13.8% 22.4% 46% 60%
5枠 71-73-62-643/849 8.4% 17.0% 24.3% 67% 74%
6枠 61-59-81-722/923 6.6% 13.0% 21.8% 63% 64%
7枠 86-72-74-764/996 8.6% 15.9% 23.3% 67% 75%
8枠 77-61-88-766/992 7.8% 13.9% 22.8% 58% 57%

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芝コース

複勝率だけで考えると、内枠の方が良いといえ、ヨーロッパ血統馬らしく、もまれ強い産駒が生まれやすいのでしょう。

枠番 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 39-47-72-412/570 6.8% 15.1% 27.7% 58% 80%
2枠 46-44-64-409/563 8.2% 16.0% 27.4% 66% 80%
3枠 63-50-57-509/679 9.3% 16.6% 25.0% 81% 61%
4枠 52-46-65-491/654 8.0% 15.0% 24.9% 51% 68%
5枠 65-63-51-510/689 9.4% 18.6% 26.0% 78% 82%
6枠 53-54-68-580/755 7.0% 14.2% 23.2% 58% 67%
7枠 70-61-64-623/818 8.6% 16.0% 23.8% 68% 76%
8枠 72-58-70-643/843 8.5% 15.4% 23.7% 62% 55%

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ダートコース

全体的に低いので、特段取り上げる必要もないですが、7枠は率が高いので、7枠に入った時は狙ってみても良いでしょう。

枠番 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 4-8-6-119/137 2.9% 8.8% 13.1% 7% 56%
2枠 3-5-4-104/116 2.6% 6.9% 10.3% 56% 50%
3枠 5-6-8-118/137 3.6% 8.0% 13.9% 57% 74%
4枠 5-9-5-140/159 3.1% 8.8% 11.9% 27% 29%
5枠 4-5-9-124/142 2.8% 6.3% 12.7% 11% 30%
6枠 5-4-12-135/156 3.2% 5.8% 13.5% 82% 50%
7枠 9-9-10-133/161 5.6% 11.2% 17.4% 36% 63%
8枠 5-1-16-117/139 3.6% 4.3% 15.8% 39% 68%

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◆馬場適性(良、稍重、重、不良)(~2021.9)

芝コース

重馬場における回収値がとても高く、重馬場で狙ってみたい種牡馬であるといえます。
ただ、不良馬場になると一気に成績が悪くなり、逆に狙いにくくなるといえるでしょう。

馬場状態 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
芝・ 良 350-323-399-3231/4303 8.1% 15.6% 24.9% 62% 68%
芝・稍重 82-78-71-639/870 9.4% 18.4% 26.6% 61% 71%
芝・ 重 27-20-34-248/329 8.2% 14.3% 24.6% 140% 106%
芝・不良 1-2-7-59/69 1.4% 4.3% 14.5% 7% 34%

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ダートコース

良馬場か重馬場であれば、というような成績です。
ただ、全体的に率が低いので、どの馬場でも関係ないのかもしれません。

馬場状態 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
ダ・ 良 30-25-42-584/681 4.4% 8.1% 14.2% 52% 51%
ダ・稍重 1-13-14-217/245 0.4% 5.7% 11.4% 2% 52%
ダ・ 重 8-5-9-125/147 5.4% 8.8% 15.0% 56% 61%
ダ・不良 1-4-5-64/74 1.4% 6.8% 13.5% 13% 47%

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◆血統相性(~2021.9)

サンデーサイレンス系で飽和した日本馬の生産界のために、社台スタリオンが輸入したという経緯があります。
ですので、必然的に母父サンデーサイレンス系が多くなります。
中でも、母父ディープインパクトとの相性はとてもよく、回収値も高いので、狙いやすいといえます。
クロフネやフレンチデピュティといった、デピュティミニスター系種牡馬もランクインしますが、回収値は低めで、それよりは、母父シンボリクリスエスに妙味があるといえるでしょう。

母父馬系統 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
サンデーサイレンス 153-125-153-1232/1663 9.2% 16.7% 25.9% 66% 72%
アグネスタキオン 43-39-58-458/598 7.2% 13.7% 23.4% 81% 79%
ダンスインザダーク 36-46-59-391/532 6.8% 15.4% 26.5% 70% 83%
ディープインパクト 36-22-21-251/330 10.9% 17.6% 23.9% 90% 58%
フジキセキ 34-28-28-274/364 9.3% 17.0% 24.7% 52% 56%
キングカメハメハ 27-22-36-237/322 8.4% 15.2% 26.4% 86% 99%
スペシャルウィーク 21-22-36-209/288 7.3% 14.9% 27.4% 65% 73%
クロフネ 17-18-22-123/180 9.4% 19.4% 31.7% 45% 84%
シンボリクリスエス 15-14-17-119/165 9.1% 17.6% 27.9% 96% 68%
フレンチデピュティ 13-13-18-154/198 6.6% 13.1% 22.2% 33% 56%

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◆新馬戦の成績(~2021.9)

ダートでも新馬勝ちを収める馬は出ていますが、ほとんどが芝出走馬で、ダートは軽視して良いでしょう。
芝の新馬戦ですが、率はまずまずですが、単勝回収値は低く、単勝妙味は薄いといえます。
モズカッチャンやディアドラも、新馬戦は勝てず、使われてから一気に成長したというのもあり、新馬戦よりは、2、3戦目の方が良いタイプなのでしょう。

芝コース
着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
57-56-58-427/598 9.5% 18.9% 28.6% 54% 72%

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ダートコース
着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
2-0-4-48/54 3.7% 3.7% 11.1% 17% 22%

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ハービンジャー産駒馬のまとめ

芝コース

・札幌芝1800m、京都芝2000m◎。中山芝1200m、函館芝2600m妙味あり。
・根幹距離得意。2200mは配当妙味あり。1400m以下▲。
・内枠○。もまれ強い傾向あり。重馬場◎、不良馬場×。
・新馬戦は単勝妙味に薄い。新馬戦よりも使われたほうが良さそう。

ダートコース

・全体的に率、回収値が低いので、ダートでは狙いにくい種牡馬。
・阪神ダート2000mならば一発の期待あり。
・7枠〇。馬場状態は問わない。
・新馬戦は狙いにくい。

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