ドゥラメンテ産駒の特徴と傾向!得意の距離やコース、馬場状態、血統

2012年、安平町で生まれ、現役時は1800m~2400mの距離で活躍しました。
種牡馬としては、G2弥生賞を制したタイトルホルダーや、リステッド競走マーガレットステークスを勝利したアスコルターレなどを輩出していましたが、2021年に早逝しました。
今回は、そんなドゥラメンテの現役時代、及び種牡馬としての情報をまとめていきたいと思います。

ドゥラメンテの基本情報

特徴

2018年度産が初年度産駒です。現役時はすべて芝で9戦走り、すべて2着以内という成績です。良血馬で、G1皐月賞とG1日本ダービーの牡馬クラシック二冠を達成しました。

血統情報

父キングカメハメハ、母アドマイヤグルーヴ、母の父サンデーサイレンスという血統構成です。
父キングカメハメハの現役時はNHKマイルカップ、日本ダービーを勝利するという変則2冠を達成。産駒は芝ダート問わず活躍馬を出しました。
母アドマイヤグルーヴの現役時は、G1レースを2勝し、繁殖入り後は、重賞でも活躍したアドマイヤセプラーなどを輩出しました。名牝エアグルーヴの仔にあたります。

★ドゥラメンテ血統表★

キングカメハメハ Kingmambo Mr.Prospector
Miesque
マンファス Last Tycoon
Pilot Bird
アドマイヤグルーヴ サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
エアグルーヴ トニービン
ダイナカール

※横スクロールできます

競走成績

9戦5勝

2014年10月、東京芝1800mの新馬戦でデビューし、単勝オッズ1.4倍に支持されましたが、先に抜け出した勝ち馬をとらえきれず、2着でした。
2戦目の未勝利戦であっさり勝利し、2歳シーズンを終えると、3歳シーズン初戦の500万下セントポーリア賞も勝利し、中1週で重賞初挑戦となるG3共同通信杯に挑みました。
しかし、レースでは折り合いを欠き、直線では勝ち馬リアルスティールをとらえきれず、2着でした。
G1皐月賞出走には、賞金的に微妙だったものの、フルゲート割れになり、出走が叶うと、レースでは、4コーナーで斜行したものの、勝ち切り、G1初制覇を飾りました。
そして、G1日本ダービーでは、折り合いを欠くことなく、スムーズにレースを運び、レースレコードタイムで見事牡馬クラシック二冠を達成しました。
秋はG1菊花賞と、フランスのG1凱旋門賞を両にらみでしたが、両橈骨遠位端骨折を発症し、結局その後は出走せず、3歳シーズンを終えました。
4歳になり、G2中山記念を勝利すると、ドバイ遠征を敢行し、G1ドバイシーマクラシックに出走しましたが、馬場入場時に蹄鉄が外れ、うまく打ち直せないまま出走し、2着でした。
帰国初戦はG1宝塚記念に出走しましたが、後方から差してくるも、勝ち馬マリアライトをとらえきれず、2着に敗れ、ゴール後に歩様が乱れ、後日、競走能力消失のため、現役を引退しました。

主な重賞勝利

主なG1:
皐月賞(2015年)
日本ダービー(2015年)

代表産駒

タイトルホルダー(G2弥生賞)
アスコルターレ(リステッド競走マーガレットステークス)

ドゥラメンテ産駒馬の特徴

特徴

ドゥラメンテ自身、現役時芝で走っていたこともあり、芝の方が、出走回数が多いです。
とはいえ、ダートも芝より大きく率が劣ることはないので、血統次第ではダートでも十分勝負になりそうです。

◆通算成績(~2021.9)

通算成績 勝率 連対率 複勝率
66-63-58-447/634 10.4% 20.3% 29.5%
ダート 30-21-17-210/278 10.8% 18.3% 24.5%

※横スクロールできます

◆コース・距離別成績【芝コース】(~2021.9)

開催場、距離

2021年9月現在で、まだ2世代しか出走していないこともあり、それほど出走回数も少ない状況ですので、まだまだ妙味がある種牡馬といえます。
その中でも特に良いコースが、福島芝1800mで、全体的な率も高く、複勝率は5割近くありながら、回収率はどちらも100以上あり、複勝回収率は317と、特に妙味があり、おすすめです。
札幌芝2000mも、出走の半分で馬券になっており、回収値も高く、狙えるコースといえます。
小倉芝1800m、新潟芝1400mも率が高くわりに、回収値が高く、東京芝2000mは単勝で妙味のあるコースといえるでしょう。

◎勝率上位の10コース

開催場、距離 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
福島・芝1800 5-1-1-8/15 33.3% 40.0% 46.7% 159% 317%
札幌・芝1800 2-2-1-5/10 20.0% 40.0% 50.0% 32% 105%
中山・芝1800 4-1-1-15/21 19.0% 23.8% 28.6% 85% 44%
阪神・芝2000 3-0-3-10/16 18.8% 18.8% 37.5% 60% 70%
札幌・芝2000 2-1-2-6/11 18.2% 27.3% 45.5% 131% 135%
小倉・芝1800 3-2-2-10/17 17.6% 29.4% 41.2% 110% 69%
東京・芝2000 3-1-0-13/17 17.6% 23.5% 23.5% 217% 75%
中山・芝1600 4-1-5-17/27 14.8% 18.5% 37.0% 75% 62%
新潟・芝1400 2-2-3-8/15 13.3% 26.7% 46.7% 108% 92%
阪神・芝1600外 3-1-0-20/24 12.5% 16.7% 16.7% 95% 35%

※横スクロールできます

距離

距離別で狙い打ちができる成績になっています。
狙える距離は1400m、1800m、2000mで、これらの距離は勝率も高く、回収値も高めで、狙いの距離といえます。
1600mや2200mも悪くはないですが、回収値は低めですので、狙っても妙味は薄いコースであるといえます。
距離ごとで狙い打ちできる、買いやすい種牡馬といえるでしょう。

距離 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1000m 0-0-0-1/1 0% 0% 0% 0% 0%
1200m 4-9-3-47/63 6.3% 20.6% 25.4% 27% 53%
1400m 8-4-5-46/63 12.7% 19.0% 27.0% 90% 48%
1600m 14-15-9-103/141 9.9% 20.6% 27.0% 52% 47%
1800m 20-16-19-104/159 12.6% 22.6% 34.6% 79% 119%
2000m 16-16-16-107/155 10.3% 20.6% 31.0% 102% 82%
2200m 2-1-3-15/21 9.5% 14.3% 28.6% 20% 38%
2400m 0-1-1-12/14 0% 7.1% 14.3% 0% 39%
2500m~ 1-1-1-6/9 11.1% 22.2% 33.3% 37% 48%

※横スクロールできます

◆コース・距離別成績【ダートコース】(~2021.9)

開催場、距離

新潟ダート1200mや中京ダート1400mのような、勝つか負けるかで単勝回収値が跳ねているコースは、ギャンブル的に狙い目になるとはいえます。
ただ、狙いやすいのは東京ダート1600m、中山ダート1800m、そして、中京ダート1800mであるといえます。
東京ダート1600mや中京ダート1800mは、回収値こそ100に満たないものの、勝率も高ければ、複勝率は4割を超えているので、高確率で馬券圏内に絡んでくるといえます。
また、中山ダート1800mは、単勝回収値が100を超えており、2021年9月時点で、単勝で狙って妙味があるコースといえます。
一発を狙うか、安定を狙うか、コースによって変わる種牡馬ということで、ダートでも面白い種牡馬であるといえるでしょう。

◎勝率上位の10コース

開催場、距離 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
新潟・ダ1200 3-0-0-7/10 30.0% 30.0% 30.0% 743% 126%
中京・ダ1400 2-0-0-9/11 18.2% 18.2% 18.2% 730% 117%
東京・ダ1600 5-3-4-16/28 17.9% 28.6% 42.9% 68% 70%
中山・ダ1800 5-2-2-20/29 17.2% 24.1% 31.0% 106% 77%
中京・ダ1800 3-3-5-14/25 12.0% 24.0% 44.0% 53% 76%
新潟・ダ1800 2-4-1-15/22 9.1% 27.3% 31.8% 16% 45%
小倉・ダ1700 1-0-0-12/13 7.7% 7.7% 7.7% 165% 34%
阪神・ダ1400 1-1-1-15/18 5.6% 11.1% 16.7% 11% 110%
中山・ダ1200 1-3-0-16/20 5.0% 20.0% 20.0% 86% 133%
阪神・ダ1800 1-1-2-18/22 4.5% 9.1% 18.2% 8% 130%

※横スクロールできます

距離

安定した成績を残しているのは、開催場と重なるように、1600m、1800mであるといえます。
ただし、1900m以上以外の距離の単勝回収値がいずれも100を超えており、単勝妙味があるといえます。
1200m、1400mも、率は低めですが、回収値が高いので、どの距離でも狙えるといえます。
1900m以上は、出走回数は少ないものの、馬券に絡んだことはないので、現状狙う必要のない距離といえるでしょう。
1600、1800mは安定した狙い、1000~1400m、1700mは妙味で狙い、という考えで良いでしょう。

距離 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1000m 1-1-0-6/8 12.5% 25.0% 25.0% 137% 63%
1200m 5-3-1-41/50 10.0% 16.0% 18.0% 188% 89%
1400m 3-2-1-35/41 7.3% 12.2% 14.6% 200% 86%
1600m 5-3-4-16/28 17.9% 28.6% 42.9% 68% 70%
1700m 5-1-1-29/36 13.9% 16.7% 19.4% 141% 58%
1800m 11-11-10-67/99 11.1% 22.2% 32.3% 50% 82%
1900m 0-0-0-7/7 0% 0% 0% 0% 0%
2000m~ 0-0-0-3/3 0% 0% 0% 0% 0%

※横スクロールできます

◆枠番傾向(~2021.9)

全体

内枠は回収値に乏しく、8枠は勝ち切れないといえます。
全体的には、極端な枠は相性が良くないのでしょう。

枠番 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 9-8-7-62/86 10.5% 19.8% 27.9% 38% 64%
2枠 10-5-6-78/99 10.1% 15.2% 21.2% 52% 42%
3枠 13-8-7-81/109 11.9% 19.3% 25.7% 127% 73%
4枠 15-8-14-88/125 12.0% 18.4% 29.6% 89% 59%
5枠 11-10-4-65/90 12.2% 23.3% 27.8% 74% 59%
6枠 18-9-8-107/142 12.7% 19.0% 24.6% 94% 77%
7枠 12-13-10-82/117 10.3% 21.4% 29.9% 63% 107%
8枠 8-23-19-94/144 5.6% 21.5% 34.7% 98% 98%

※横スクロールできます

芝コース

全体傾向と一緒で、内枠(1、2枠)の回収値が劣り、8枠は勝ち切りが見込みにくく、逆に6枠の勝ち切りと単勝妙味が目立ちます。

枠番 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 6-5-6-45/62 9.7% 17.7% 27.4% 27% 67%
2枠 7-4-5-57/73 9.6% 15.1% 21.9% 34% 39%
3枠 8-4-5-50/67 11.9% 17.9% 25.4% 98% 51%
4枠 9-6-13-61/89 10.1% 16.9% 31.5% 89% 62%
5枠 9-9-2-45/65 13.8% 27.7% 30.8% 67% 67%
6枠 14-8-5-69/96 14.6% 22.9% 28.1% 114% 72%
7枠 9-11-8-54/82 11.0% 24.4% 34.1% 68% 120%
8枠 4-16-14-66/100 4.0% 20.0% 34.0% 48% 102%

※横スクロールできます

ダートコース

5枠~7枠の成績が低く、少し狙いにくいといえます。

枠番 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 3-3-1-17/24 12.5% 25.0% 29.2% 65% 56%
2枠 3-1-1-21/26 11.5% 15.4% 19.2% 104% 53%
3枠 5-4-2-31/42 11.9% 21.4% 26.2% 174% 108%
4枠 6-2-1-27/36 16.7% 22.2% 25.0% 89% 51%
5枠 2-1-2-20/25 8.0% 12.0% 20.0% 93% 39%
6枠 4-1-3-38/46 8.7% 10.9% 17.4% 53% 86%
7枠 3-2-2-28/35 8.6% 14.3% 20.0% 51% 78%
8枠 4-7-5-28/44 9.1% 25.0% 36.4% 211% 89%

※横スクロールできます

◆馬場適性(良、稍重、重、不良)(~2021.9)

芝コース

重馬場、不良馬場で回収値が落ちている傾向にあります。
ただ、重馬場は勝ち切れないだけで、連対率や複勝率は高く、不良馬場は勝つか4着以下なので、特徴的であるといえるでしょう。

馬場状態 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
芝・ 良 49-51-47-350/497 9.9% 20.1% 29.6% 71% 78%
芝・稍重 12-5-10-56/83 14.5% 20.5% 32.5% 76% 69%
芝・ 重 3-7-1-25/36 8.3% 27.8% 30.6% 53% 63%
芝・不良 2-0-0-16/18 11.1% 11.1% 11.1% 56% 25%

※横スクロールできます

ダートコース

稍重での成績がかなり低く、回収値的にも狙えません。
良馬場は良いですが、それより良いのは不良馬場で、不良馬場のダートでは積極的に狙いといえるでしょう。

馬場状態 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
ダ・ 良 21-15-12-127/175 12.0% 20.6% 27.4% 98% 89%
ダ・稍重 2-4-3-46/55 3.6% 10.9% 16.4% 15% 30%
ダ・ 重 2-1-1-18/22 9.1% 13.6% 18.2% 39% 40%
ダ・不良 5-1-1-19/26 19.2% 23.1% 26.9% 455% 98%

※横スクロールできます

◆血統相性(~2021.9)

キングカメハメハ×サンデーサイレンスという、現代の日本競馬の主流種牡馬同士の血統配合なので、配合相手がかなり限られています。
全体的には大きなくくりでのノーザンダンサー系との配合馬が多く、好成績を残しています。
Danehill DancerやMotivator、Cape Crossといった、ダンチヒ系やサドラーズウェルズ系で、アルファベット表記になっている種牡馬との配合で、率も高く、回収値が高いので、おすすめです。
同じくノーザンダンサー直系のキングヘイローも、勝率は低いものの、単勝回収値がとても高く、複勝回収値的にも妙味ありといえます。

母父馬系統 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
Danehill Dancer 6-0-2-19/27 22.2% 22.2% 29.6% 133% 51%
Harlan’s Holiday 5-2-2-2/11 45.5% 63.6% 81.8% 98% 124%
クロフネ 3-5-4-38/50 6.0% 16.0% 24.0% 23% 73%
Motivator 3-4-0-8/15 20.0% 46.7% 46.7% 149% 104%
フレンチデピュティ 3-3-4-23/33 9.1% 18.2% 30.3% 16% 49%
Cape Cross 3-1-2-8/14 21.4% 28.6% 42.9% 111% 82%
ゼンノロブロイ 2-4-2-6/14 14.3% 42.9% 57.1% 36% 96%
キングヘイロー 2-2-5-14/23 8.7% 17.4% 39.1% 281% 105%
ネオユニヴァース 2-2-2-11/17 11.8% 23.5% 35.3% 131% 77%
Manduro 2-2-0-12/16 12.5% 25.0% 25.0% 46% 152%

※横スクロールできます

◆新馬戦の成績(~2021.9)

圧倒的に芝デビューの馬の方が多いといえます。
芝デビュー馬は、出走頭数のわりには、全体的に率が高く、3着が少ないので、2着以内に来やすいことや、回収値的にも、新馬戦から狙える種牡馬といえます。
ダートは、単勝回収値はかなり低く、単勝での魅力はないですが、複勝率が4割以上あり、回収値的にも、ダートでも馬券的には狙いやすいといえるでしょう。

芝コース
着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
18-18-12-113/161 11.2% 22.4% 29.8% 85% 100%

※横スクロールできます

ダートコース
着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
3-4-5-15/27 11.1% 25.9% 44.4% 29% 100%

※横スクロールできます

ドゥラメンテ産駒馬のまとめ

芝コース

・福島芝1800m◎。札幌芝2000m○。妙味あるコース多め。
・1400m、1800m、2000m○。距離で狙いを絞れる。
・6枠は単勝妙味あり。馬場は良馬場か稍重馬場だと安定。
・新馬戦は連軸として期待しやすい。

ダートコース

・東京ダート1600m、中山ダート1800m、中京ダート1800m○。
・1900m以上×。1600m、1800mは安定。1400以下と1700mは妙味あり。
・5~7枠▲。不良馬場◎。良馬場○。稍重馬場▲。
・新馬戦は、勝ち切れないが、馬券的に狙い目。

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

サブコンテンツ

このページの先頭へ