ブラックタイド産駒の特徴と傾向!得意の距離やコース、馬場状態、血統

2001年、早来町で生まれ、現役時はG2スプリングステークスを制しました。
種牡馬としては、G1を7勝したキタサンブラックを筆頭に、平地と障害両方の重賞を勝利したタガノエスプレッソや、G3毎日杯を制したマイネルフロストなどを輩出しています。
今回は、そんなブラックタイドの現役時代、及び種牡馬としての情報をまとめていきたいと思います。

ブラックタイドの基本情報

特徴

2010年度産が初年度産駒となります。現役時は全22戦のうち、1戦だけダートで使われ、あとは芝を走りました。全弟にディープインパクトがいますが、この馬は馬格もあり、パワー型といえます。

血統情報

父サンデーサイレンス、母ウインドインハーヘア、その父Alzaoという血統構成です。
父サンデーサイレンスはアメリカ産馬で、アメリカのクラシック二冠を含むG1を6勝という成績で、日本に種牡馬として輸入後は、日本の生産界を一変させる種牡馬成績をおさめました。
母ウインドインハーヘアはアイルランド産馬で、現役時はイギリスで調教され、ドイツG1アラルポカルを、受胎した状態で出走し勝利したこともありました。ディープインパクトを筆頭に、12頭の産駒を輩出しました。

★ブラックタイド血統表★

サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
ウインドインハーヘア Alzao Lyphard
Lady Rebecca
Burghclere Busted
Highclere

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競走成績

22戦3勝

2003年12月、阪神芝2000mの新馬戦を、単勝オッズ1.7倍の圧倒的人気で、2着に3馬身半差をつけてデビュー勝ちを収めました。
続くG3ラジオたんぱ杯2歳ステークスは4着に敗れたものの、明け3歳となってすぐのオープン競走若駒ステークスを、単勝オッズ1.2倍の圧倒的1番人気で勝利しました。
G3きさらぎ賞も単勝オッズ1.5倍と指示されたものの、2着に敗れましたが、G2スプリングステークスは、最後方からのレースだったものの、直線で差し切りを決め、重賞初制覇を飾りました。
そして挑んだG1皐月賞でしたが、出負けし、後方のまま伸びず、16着に敗れ、レース後屈腱炎を発症し、2年の休養に入りました。
復帰初戦はダートのオープン競走関越ステークスで、後方から勢い良く伸びたものの、7着で、これが唯一現役時で走ったダート戦でした。
その後、7歳になるまで走り続け、G3中山金杯3着や、オープン競走での好走もありましたが、勝ち切ることはできず。最後のレースとなった2008年のG2目黒記念8着後、しばらくして引退し、種牡馬入りしました。

主な重賞勝利

主なG1:
G2スプリングステークス(2004年)

代表産駒

キタサンブラック(G1天皇賞・春連覇など、G1レースを7勝)
タガノエスプレッソ(G2デイリー杯2歳ステークス、J・G3阪神ジャンプステークスなど、平地と障害併せて重賞3勝)
マイネルフロスト(G3毎日杯)

ブラックタイド産駒馬の特徴

特徴

ブラックタイド自身、現役時のほとんどは芝を使われていましたが、屈腱炎明けで挑んだダート戦でいい脚を使ったように、ダートにも適性があったと考えられます。
産駒も芝とダート、どちらも数多く使われており、ダートの方が率は良いといえます。

◆通算成績

通算成績 勝率 連対率 複勝率
187-186-243-2855/3471 5.4% 10.7% 17.7%
ダート 164-159-170-2006/2499 6.6% 12.9% 19.7%

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◆コース・距離別成績【芝コース】(~2021.10)

開催場、距離

現役時は2000m前後の距離で活躍したことを考えると、勝率上位のコースは軒並みマイル以下という、意外な結果になっています。
もちろん、他のコースよりも出走頭数が少ないのは確かですが、上位4コースは単勝回収値も高いので、頭で狙ってみても面白いかもしれません。
また、阪神芝外回り2400mは、単勝回収値、複勝回収値ともに高く、出てきただけでべた外のコースといえます。
阪神芝コースが多くランクインしているということで、阪神芝コースと相性の良い種牡馬といえるでしょう。

◎勝率上位の10コース

開催場、距離 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
京都・芝1400外 4-2-3-15/24 16.7% 25.0% 37.5% 150% 99%
札幌・芝1500 4-1-1-22/28 14.3% 17.9% 21.4% 176% 57%
京都・芝1600外 4-2-1-28/35 11.4% 17.1% 20.0% 139% 51%
阪神・芝1400 9-7-4-61/81 11.1% 19.8% 24.7% 129% 102%
新潟・芝2000外 2-1-1-16/20 10.0% 15.0% 20.0% 42% 71%
阪神・芝2400外 3-1-4-23/31 9.7% 12.9% 25.8% 171% 154%
函館・芝1800 4-4-2-33/43 9.3% 18.6% 23.3% 32% 46%
阪神・芝1800外 9-5-7-80/101 8.9% 13.9% 20.8% 89% 90%
阪神・芝1200 4-5-5-32/46 8.7% 19.6% 30.4% 36% 103%
福島・芝1800 6-4-1-62/73 8.2% 13.7% 15.1% 169% 46%

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距離

全体的な率が低いので、距離だけでどのコースが良いとはあながち言えない種牡馬ではあります。
ただ、その中では1400mが率、回収値ともに高めではあるので、コースを抜きにすれば、1400mで狙える種牡馬といえます。
他の距離では、それなりの率の距離はありますが、回収値を考えると、それほどおいしいとは言えません。
1400mを除けば、1200m以上の距離だとどの距離も似たり寄ったりの成績なので、1400mでおすすめします。

距離 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1000m 1-2-1-42/46 2.2% 6.5% 8.7% 8% 18%
1200m 34-33-48-503/618 5.5% 10.8% 18.6% 61% 71%
1400m 26-28-22-291/367 7.1% 14.7% 20.7% 82% 87%
1600m 28-33-43-553/657 4.3% 9.3% 15.8% 53% 63%
1800m 44-41-43-562/690 6.4% 12.3% 18.6% 56% 64%
2000m 34-35-55-586/710 4.8% 9.7% 17.5% 44% 74%
2200m 3-10-11-120/144 2.1% 9.0% 16.7% 18% 62%
2400m 7-1-12-109/129 5.4% 6.2% 15.5% 62% 64%
2500m~ 6-2-7-62/77 7.8% 10.4% 19.5% 37% 52%

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◆コース・距離別成績【ダートコース】(~2021.10)

開催場、距離

率と回収値を照らし合わせると、京都1800mが圧倒的な成績といえます。
出走頭数も上位でありながら、勝率を含めて、全体的な率、そして、回収値、すべてにおいて高い率ですので、京都1800m専用種牡馬と考えても良いくらいです。
他のコースであれば、中京1400m、1900m、そして、函館1700mが、単勝回収値が高く、単勝で妙味のあるコースといえます。
逆に、勝率が高いながら、福島1150mと阪神1200mは、回収値を考えるとそこまで妙味のないコースといえます。
勝率が高いコースではありますし、おすすめできないとは言えませんが、回収値が低いということで、人気馬が人気通りにきて、勝率が上がっているコースといえるでしょう。

◎勝率上位の10コース

開催場、距離 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
阪神・ダ2000 4-1-1-19/25 16.0% 20.0% 24.0% 76% 41%
京都・ダ1800 24-15-15-138/192 12.5% 20.3% 28.1% 217% 124%
中京・ダ1900 4-1-1-26/32 12.5% 15.6% 18.8% 226% 76%
中京・ダ1400 6-4-3-43/56 10.7% 17.9% 23.2% 124% 58%
福島・ダ1700 10-6-5-95/116 8.6% 13.8% 18.1% 56% 46%
福島・ダ1150 3-0-2-30/35 8.6% 8.6% 14.3% 70% 46%
函館・ダ1700 7-5-6-67/85 8.2% 14.1% 21.2% 192% 76%
阪神・ダ1200 5-6-5-45/61 8.2% 18.0% 26.2% 55% 71%
阪神・ダ1400 9-6-8-94/117 7.7% 12.8% 19.7% 84% 62%
中山・ダ1800 21-18-27-227/293 7.2% 13.3% 22.5% 80% 78%

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距離

距離別でみると、単勝回収値の高い1200mや、1900mに目がつくところです。
ただ、1200mは勝率が低く、人気薄の一発でならば狙えるというところで、おすすめとまではいかないといえます。
1900mに関しては、勝率は高いものの、複勝率は低いので、単勝でならば狙いになるといえます。
他ならば、1400m、1800mは、率もまずまず、回収値もまずまずといえます。
となると、ダートに関しても、距離単体で狙うよりは、コース相性と照らし合わせて狙った方が良いといえるでしょう。

距離 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1000m 1-3-1-48/53 1.9% 7.5% 9.4% 7% 21%
1200m 18-23-29-281/351 5.1% 11.7% 19.9% 107% 85%
1400m 28-23-30-304/385 7.3% 13.2% 21.0% 82% 69%
1600m 12-12-13-151/188 6.4% 12.8% 19.7% 52% 75%
1700m 22-22-21-293/358 6.1% 12.3% 18.2% 71% 60%
1800m 68-61-65-730/924 7.4% 14.0% 21.0% 85% 75%
1900m 4-2-1-41/48 8.3% 12.5% 14.6% 151% 74%
2000m~ 6-12-7-104/129 4.7% 14.0% 19.4% 23% 62%

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◆枠番傾向(~2021.10)

全体

率を考えれば、内枠の方が良い種牡馬といえます。
特に、1枠は回収値も高めですので、もまれ強い産駒、器用な産駒がそれなりに出てくる種牡馬といえそうです。

枠番 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 48-44-35-504/631 7.6% 14.6% 20.1% 95% 80%
2枠 44-33-49-570/696 6.3% 11.1% 18.1% 50% 63%
3枠 44-42-42-551/679 6.5% 12.7% 18.9% 44% 71%
4枠 48-49-59-629/785 6.1% 12.4% 19.9% 79% 78%
5枠 52-56-65-673/846 6.1% 12.8% 20.4% 80% 80%
6枠 44-41-68-705/858 5.1% 9.9% 17.8% 63% 67%
7枠 47-48-67-691/853 5.5% 11.1% 19.0% 67% 60%
8枠 46-59-53-725/883 5.2% 11.9% 17.9% 54% 67%

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芝コース

率を考えれば、外枠より内枠の方が良いといえますが、回収値も含めると、7枠も悪くないといえます。

枠番 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 22-31-18-282/353 6.2% 15.0% 20.1% 57% 82%
2枠 29-18-24-322/393 7.4% 12.0% 18.1% 56% 63%
3枠 22-18-20-297/357 6.2% 11.2% 16.8% 42% 60%
4枠 22-24-33-346/425 5.2% 10.8% 18.6% 37% 70%
5枠 21-30-35-351/437 4.8% 11.7% 19.7% 58% 79%
6枠 18-18-36-408/480 3.8% 7.5% 15.0% 48% 64%
7枠 28-20-46-399/493 5.7% 9.7% 19.1% 81% 65%
8枠 25-27-31-450/533 4.7% 9.8% 15.6% 57% 67%

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ダートコース

1枠が勝率、単勝回収率ともに抜けており、単勝で狙いやすい枠であるといえます。

枠番 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 24-9-15-211/259 9.3% 12.7% 18.5% 147% 70%
2枠 14-14-24-233/285 4.9% 9.8% 18.2% 42% 66%
3枠 17-22-18-231/288 5.9% 13.5% 19.8% 40% 80%
4枠 20-21-24-259/324 6.2% 12.7% 20.1% 111% 87%
5枠 29-23-25-296/373 7.8% 13.9% 20.6% 109% 80%
6枠 21-19-29-274/343 6.1% 11.7% 20.1% 71% 65%
7枠 18-23-18-259/318 5.7% 12.9% 18.6% 52% 53%
8枠 21-28-17-243/309 6.8% 15.9% 21.4% 55% 63%

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◆馬場適性(良、稍重、重、不良)(~2021.10)

芝コース

勝率を見ると、馬場が悪化していくにつれて、勝率が上がって行く傾向があります。
重馬場で連対率、複勝率は落ちているものの、勝率が高いことを考えると、パワー型のこの馬にとって、馬場が悪化した方が持ち味が生きると考えられます。

馬場状態 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
芝・ 良 141-146-194-2250/2731 5.2% 10.5% 17.6% 58% 68%
芝・稍重 28-28-35-395/486 5.8% 11.5% 18.7% 44% 71%
芝・ 重 12-6-11-166/195 6.2% 9.2% 14.9% 43% 74%
芝・不良 6-6-3-44/59 10.2% 20.3% 25.4% 59% 69%

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ダートコース

ダートに関しては、率はどの馬場状態でもほとんど変わりありません。
単勝回収値は良馬場が高めですので、勝ち切って、かつ、妙味も考えるのであれば、良馬場ダートが良いといえるでしょう。

馬場状態 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
ダ・ 良 92-97-106-1163/1458 6.3% 13.0% 20.2% 89% 76%
ダ・稍重 40-33-27-432/532 7.5% 13.7% 18.8% 78% 61%
ダ・ 重 19-20-23-239/301 6.3% 13.0% 20.6% 56% 61%
ダ・不良 13-9-14-172/208 6.3% 10.6% 17.3% 40% 69%

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◆血統相性(~2021.10)

サンデーサイレンス系種牡馬であるので、サンデーサイレンス系牝馬との交配はほとんどないと考えられます。
勝ち数上位は、キングカメハメハを筆頭に、ミスタープロスペクター系種牡馬が母父であることが多く、相性の良さがわかります。
その中でも、Distant Viewやアグネスデジタル、スキャンは、率も回収率も高く、このあたりとの血統相性が良いといえるでしょう。
他の系統では、シンボリクリスエスが優秀な成績で、全体的にロベルト系との相性も優れているといえるでしょう。

母父馬系統 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
キングカメハメハ 27-16-25-278/346 7.8% 12.4% 19.7% 68% 76%
サクラバクシンオー 24-8-14-148/194 12.4% 16.5% 23.7% 131% 74%
ブライアンズタイム 18-5-33-229/285 6.3% 8.1% 19.6% 61% 73%
Distant View 14-12-14-70/110 12.7% 23.6% 36.4% 98% 115%
アフリート 13-7-9-157/186 7.0% 10.8% 15.6% 64% 60%
アグネスデジタル 10-11-5-69/95 10.5% 22.1% 27.4% 135% 159%
エンドスウィープ 10-6-6-46/68 14.7% 23.5% 32.4% 73% 81%
スキャン 9-6-7-58/80 11.3% 18.8% 27.5% 124% 82%
シンボリクリスエス 9-6-7-58/80 11.3% 18.8% 27.5% 232% 102%
スウェプトオーヴァーボード 9-1-2-43/55 16.4% 18.2% 21.8% 167% 88%

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◆新馬戦の成績(~2021.10)

この馬が、芝での出走が多かったこともあってか、芝での出走頭数が多くなっています。
芝とダートでは、単勝回収値は大差ありませんが、複勝回収値は芝の方が高く、2、3着としては芝の新馬戦に妙味があるといえます。
ただ、ダートの方が勝率は高いので、単勝としてはダートの方が狙いやすいといえるでしょう。

芝コース
着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
30-28-39-387/484 6.2% 12.0% 20.0% 69% 89%

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ダートコース
着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
9-6-8-94/117 7.7% 12.8% 19.7% 70% 65%

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ブラックタイド産駒馬のまとめ

芝コース

・阪神外回り2400m◎。京都外回り1400m、1600m、札幌1500m、阪神内回り1400m○。
・1400m○。
・外枠<内枠だが、7枠も○。馬場状態は悪化した方が良い。
・新馬戦は2、3着が狙い目。

ダートコース

・京都1800m◎。中京1400m、1900m、函館1700m○。
・どの距離も一長一短、特別どの距離が良いというのはない。
・1枠○。馬場状態の率はどの馬場も変わらないが、良馬場で単勝妙味あり。
・新馬戦は芝より勝率が高め。

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