ヘニーヒューズ産駒の特徴と傾向!得意の距離やコース、馬場状態、血統

2003年、アメリカで生まれ、アメリカで現役を過ごし、現役時は短距離ダート路線で活躍しました。
種牡馬としては、アメリカの名牝ビホルダーを輩出後、日本でもアジアエクスプレスを中心に活躍馬を出し、日本で繋養されることになり、日本で繋養後はワイドファラオなど輩出しています。
今回は、そんなヘニーヒューズの現役時代、及び種牡馬としての情報をまとめていきたいと思います。

ヘニーヒューズの基本情報

特徴

自身の初年度産駒は2008年度産で、日本で繋養後の初年度産駒は2015年度産です。現役時は10戦すべてダートを走り、5ハロン~8.5ハロン(1000m~1700m)で活躍しました。

血統情報

父Hennessy、母Meadow Flyer、母の父Meadowlakeという血統構成です。
父Hennessyはアメリカ産馬で、現役時はアメリカのダート8.5ハロン(1700m)以下の距離で活躍し、種牡馬としては、ヨハネスブルグやサンライズバッカスなどを輩出しました。
母Meadow Flyerはアメリカ産馬で、現役時は2戦1勝、産駒は15頭血統登録されています。

★ヘニーヒューズ血統表★

Hennessy Storm Cat Storm Bird
Terlingua
Island Kitty Hawaii
T. C. Kitten
Meadow Flyer Meadowlake Hold Your Peace
Suspicious Native
Shortley Hagley
Short Winded

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競走成績

10戦6勝

2005年6月、米・モンマスパーク競馬場ダート5ハロンの未勝利戦を、2着に6馬身差つけて、デビュー勝ちを飾りました。
続く特別戦も勝利し、3戦目サラトガ競馬場のG2サラトガスペシャルを、2着に3馬身3/4差つけて重賞初勝利を飾りました。
その後はG1を連続して使われ、いずれもファーストサムライに2着、2着となり、挑んだG1ブリーダーズカップジュヴェナイルでは、近2走で後塵を拝したファーストサムライに先着するも、他馬に差され、ここも2着となり、2歳シーズンを終えました。
3歳シーズンは、ドバイのG2UAEダービーを目標にしましたが、輸送の問題と調整がかみ合わず、春は全休となり、夏の短距離G3ジャージーショアーブリーダーズカップステークスを選択し、勝利すると、ここから短距離路線にシフトされました。
続くサラトガ競馬場で行われたG1キングスビショップステークス待望の初G1を飾り、間隔を空けて挑んだG1ヴォスバーグステークスも勝利、G1連勝を飾りました。
連勝の勢いで挑んだG1ブリーダーズカップスプリントは、スタートで躓き、後方から伸びず、シンガリ14着に敗れ、このレースを最後に引退しました。

主な重賞勝利

主なG1:
キングスビショップステークス(米G1、2006年)
ヴォスバーグステークス(米G1、2006年)

代表産駒

モーニン(G1フェブラリーステークス)
アジアエクスプレス(G1朝日杯フューチュリティステークス)
ワイドファラオ(Jpn1かしわ記念)
アランバローズ(Jpn1全日本2歳優駿)

ヘニーヒューズ産駒馬の特徴

特徴

ヘニーヒューズの現役時がダートで活躍していたように、基本的にはダートで活躍する馬が多く、実際、出走頭数の多くはダートです。
ですので、基本的にはダートで狙う種牡馬ですが、2歳~3歳春までは、完成度の高さで芝もこなせる馬が出やすいですので、3歳春までの馬は芝に出ていても注目して良いでしょう。

◆通算成績(~2021.9)

通算成績 勝率 連対率 複勝率
25-28-30-447/530 4.7% 10.0% 15.7%
ダート 338-285-261-2064/2948 11.5% 21.1% 30.0%

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◆コース・距離別成績【芝コース】(~2021.9)

開催場、距離

芝では期待値が低い馬であり、勝率上位のコースでも、回収値は低いケースが多いです。
強いてあげられるのならば、阪神芝1400mの相性が良いといえます。
ただし、このコースも、単勝回収値は低いので、単勝勝負、1着固定では妙味が薄いといえるでしょう。
他では、小倉芝1200m、函館芝1200mが、回収値を見ても比較的狙いやすいコースといえます。

◎勝率上位の10コース

開催場、距離 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
新潟・芝1000 1-0-0-10/11 9.1% 9.1% 9.1% 100% 39%
東京・芝1400 2-1-2-20/25 8.0% 12.0% 20.0% 30% 29%
阪神・芝1400 2-3-4-17/26 7.7% 19.2% 34.6% 37% 175%
中山・芝1600 1-1-0-12/14 7.1% 14.3% 14.3% 77% 34%
小倉・芝1200 4-3-7-46/60 6.7% 11.7% 23.3% 56% 79%
阪神・芝1600外 1-0-0-21/22 4.5% 4.5% 4.5% 22% 8%
函館・芝1200 1-3-2-19/25 4.0% 16.0% 24.0% 29% 94%
札幌・芝1200 1-2-2-21/26 3.8% 11.5% 19.2% 6% 110%
福島・芝1200 1-1-1-26/29 3.4% 6.9% 10.3% 26% 19%
東京・芝1600 0-2-1-19/22 0% 9.1% 13.6% 0% 30%

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距離

全体的に率が低く、どの距離も微妙ではあります。
ただ、率や回収値を照らし合わせると、1400m以下の距離で狙えることがわかります。
ただし、1000mは12回出走し、1着が1頭いるだけで、基本的には1200m、1400mが狙いどころといえます。
率や回収値はそれほど差がないので、1200m、1400mどちらも、気になる馬がいたら狙っても良いでしょう。

距離 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1000m 1-0-0-11/12 8.3% 8.3% 8.3% 91% 35%
1200m 9-12-14-161/196 4.6% 10.7% 17.9% 35% 64%
1400m 4-5-9-69/87 4.6% 10.3% 20.7% 20% 69%
1600m 3-5-3-85/96 3.1% 8.3% 11.5% 19% 31%
1800m 1-2-2-35/40 2.5% 7.5% 12.5% 5% 48%
2000m 0-0-0-14/14 0% 0% 0% 0% 0%
2200m 0-0-0-3/3 0% 0% 0% 0% 0%
2400m 0-0-0-1/1 0% 0% 0% 0% 0%
2500m~ 0-0-0-1/1 0% 0% 0% 0% 0%

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◆コース・距離別成績【ダートコース】(~2021.9)

開催場、距離

芝とは異なり、成績の良いコースがずらりと並びます。
その中でも、中山ダート1200mは、全対立に率も高く、回収値も高いので、得意コースといえます。
また、京都ダート1400m、札幌ダート1000m、東京ダート1400mあたりも良い成績といえます。
他には、函館ダート1700mや、新潟ダート1800mといった中距離のコースも成績が良く、回収値が高いといえます。
直線平坦コースならば、中距離ダートでも相性が良いといえるでしょう。

◎勝率上位の10コース

開催場、距離 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
函館・ダ1000 7-6-0-27/40 17.5% 32.5% 32.5% 79% 64%
中山・ダ1200 38-14-22-161/235 16.2% 22.1% 31.5% 172% 91%
京都・ダ1400 24-16-13-103/156 15.4% 25.6% 34.0% 110% 76%
札幌・ダ1000 4-4-4-18/30 13.3% 26.7% 40.0% 119% 146%
阪神・ダ1200 19-15-19-92/145 13.1% 23.4% 36.6% 84% 76%
函館・ダ1700 5-5-5-24/39 12.8% 25.6% 38.5% 183% 100%
東京・ダ1400 27-18-18-151/214 12.6% 21.0% 29.4% 95% 93%
東京・ダ1600 26-23-21-140/210 12.4% 23.3% 33.3% 62% 93%
札幌・ダ1700 8-7-5-47/67 11.9% 22.4% 29.9% 41% 53%
新潟・ダ1800 9-9-3-55/76 11.8% 23.7% 27.6% 165% 95%

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距離

1800m以下の距離であれば、大体どの距離でも安定して成績を残しているといえます。
その中でも、1200m、1400m、1800mは全体的に率も高く、回収値も良いといえるでしょう。
また、2000m以上の距離は、勝つか着外かという極端な成績です。
単勝回収値が高いのは、人気が落ちる馬の好走であると考えられます。
一発の魅力がある馬の単勝勝負を狙っても良いでしょう。

距離 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1000m 15-15-7-84/121 12.4% 24.8% 30.6% 65% 79%
1200m 90-64-72-512/738 12.2% 20.9% 30.6% 95% 81%
1400m 82-66-64-542/754 10.9% 19.6% 28.1% 98% 80%
1600m 26-23-21-140/210 12.4% 23.3% 33.3% 62% 93%
1700m 28-38-20-203/289 9.7% 22.8% 29.8% 56% 72%
1800m 53-52-54-354/513 10.3% 20.5% 31.0% 91% 104%
1900m 3-1-3-23/30 10.0% 13.3% 23.3% 17% 41%
2000m~ 3-0-0-26/29 10.3% 10.3% 10.3% 208% 51%

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◆枠番傾向(~2021.9)

全体

回収値は3枠と8枠が良く、特に8枠は全体的に成績が良いといえます。
全体的には外枠の方が良い種牡馬といえそうです。

枠番 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 33-36-32-277/378 8.7% 18.3% 26.7% 62% 76%
2枠 29-40-31-276/376 7.7% 18.4% 26.6% 95% 79%
3枠 37-30-36-272/375 9.9% 17.9% 27.5% 106% 78%
4枠 42-34-34-310/420 10.0% 18.1% 26.2% 75% 79%
5枠 39-38-38-314/429 9.1% 17.9% 26.8% 55% 89%
6枠 46-41-37-296/420 11.0% 20.7% 29.5% 68% 86%
7枠 50-46-39-350/485 10.3% 19.8% 27.8% 63% 69%
8枠 55-37-32-286/410 13.4% 22.4% 30.2% 111% 90%

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芝コース

芝に関してはどの枠に入ってもめぼしい数字ではありませんが、その中でも2枠と7枠は、回収値を見ても厳しい枠といえるでしょう。

枠番 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 4-5-5-55/69 5.8% 13.0% 20.3% 36% 55%
2枠 0-1-3-30/34 0% 2.9% 11.8% 0% 37%
3枠 2-2-4-44/52 3.8% 7.7% 15.4% 25% 50%
4枠 4-4-5-48/61 6.6% 13.1% 21.3% 24% 94%
5枠 2-3-3-42/50 4.0% 10.0% 16.0% 40% 38%
6枠 3-3-4-54/64 4.7% 9.4% 15.6% 40% 50%
7枠 1-4-1-63/69 1.4% 7.2% 8.7% 4% 17%
8枠 2-2-3-50/57 3.5% 7.0% 12.3% 29% 74%

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ダートコース

比較的外枠の方が良く、かといって、内枠が悪いわけではないので、外枠、特に8枠に入ったら注目しましょう。

枠番 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 29-31-27-222/309 9.4% 19.4% 28.2% 68% 80%
2枠 29-39-28-244/340 8.5% 20.0% 28.2% 105% 84%
3枠 35-28-32-226/321 10.9% 19.6% 29.6% 120% 83%
4枠 38-30-29-258/355 10.7% 19.2% 27.3% 85% 77%
5枠 36-35-35-267/373 9.7% 19.0% 28.4% 56% 96%
6枠 42-38-33-238/351 12.0% 22.8% 32.2% 73% 94%
7枠 49-42-37-283/411 11.9% 22.1% 31.1% 73% 78%
8枠 52-34-29-235/350 14.9% 24.6% 32.9% 106% 90%

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◆馬場適性(良、稍重、重、不良)(~2021.9)

芝コース

不良馬場でなければ、どの馬場でもそれほど変わりません。
その中では、比較的稍重馬場の成績や回収値が高いので、稍重馬場の時に狙うと良いといえるでしょう。

馬場状態 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
芝・ 良 13-21-22-292/348 3.7% 9.8% 16.1% 22% 55%
芝・稍重 4-3-4-60/71 5.6% 9.9% 15.5% 51% 55%
芝・ 重 1-0-2-29/32 3.1% 3.1% 9.4% 15% 21%
芝・不良 0-0-0-5/5 0% 0% 0% 0% 0%

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ダートコース

良馬場ダートの成績が良く、稍重馬場でも同じくらい良いといえます。
逆に、重馬場、不良馬場になると、成績も回収値も下がるので、雨がまとまって降っているようなときなどは、少し信頼しにくくなるといえるでしょう。

馬場状態 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
ダ・ 良 191-155-153-1115/1614 11.8% 21.4% 30.9% 95% 89%
ダ・稍重 70-63-51-423/607 11.5% 21.9% 30.3% 88% 84%
ダ・ 重 33-42-27-272/374 8.8% 20.1% 27.3% 58% 76%
ダ・不良 16-17-19-163/215 7.4% 15.3% 24.2% 53% 77%

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◆血統相性(~2021.9)

日本繋養後のデータとなりますので、サンデーサイレンス系の種牡馬が多くなります。
勝ち数上位3頭はサンデーサイレンス系ですが、意外と非サンデーサイレンス系の種牡馬の率や回収値が良いといえます。
その中でもブライアンズタイム、キングカメハメハ、アドマイヤムーンあたりは好相性で、ロベルト系やミスタープロスペクター系との相性が良いといえます。
産駒のダートの成績が抜けて良いということで、サンデーサイレンスの血が薄くなることで、よりダート色が色濃くなり、好走しているといえるでしょう。

母父馬系統 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
サンデーサイレンス 22-14-22-140/198 11.1% 18.2% 29.3% 50% 82%
アグネスタキオン 20-22-15-156/213 9.4% 19.7% 26.8% 69% 73%
フジキセキ 16-20-11-144/191 8.4% 18.8% 24.6% 41% 59%
ブライアンズタイム 13-15-12-66/106 12.3% 26.4% 37.7% 81% 86%
スペシャルウィーク 13-13-11-72/109 11.9% 23.9% 33.9% 64% 79%
キングカメハメハ 13-10-9-60/92 14.1% 25.0% 34.8% 75% 101%
ダンスインザダーク 12-13-8-154/187 6.4% 13.4% 17.6% 27% 64%
アドマイヤムーン 10-4-6-65/85 11.8% 16.5% 23.5% 106% 68%
ディープインパクト 7-16-10-79/112 6.3% 20.5% 29.5% 22% 69%
マンハッタンカフェ 7-10-8-42/67 10.4% 25.4% 37.3% 38% 76%

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◆新馬戦の成績(~2021.9)

芝の新馬戦は、勝ち切りはほとんど期待できないものの、複勝圏内ならば一定の信頼がおけるといえます。
また、ダートに関しては、率も高く、回収値も高いので、ダートの新馬戦は積極的に狙って良いでしょう。

芝コース
着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
4-4-8-86/102 3.9% 7.8% 15.7% 18% 71%

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ダートコース
着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
32-30-28-152/242 13.2% 25.6% 37.2% 110% 102%

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ヘニーヒューズ産駒馬のまとめ

芝コース

・芝で出走の賞味期限は3歳春まで。阪神芝1400m〇。
・1200m、1400mならば、まだ狙える。
・2枠と7枠は×。稍重馬場〇。
・新馬戦の勝ち切りは期待薄。複勝圏内なら。

ダートコース

・圧倒的にダートの方が良い。中山ダート1200m◎。
・1200m、1400m、1800m〇。2000m以上は勝つか着外。
・8枠は◎。馬場は良馬場◎、重馬場、不良馬場は、良馬場ほど信頼はできない。
・新馬戦から積極的に狙える。

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