外厩とは?外厩ってなに?
その名の通り外厩とは外にある厩舎のことです。
今中央競馬には「美浦トレセン」、「栗東トレセン」の2つが主流となっていて、追い切りでも坂路コースで調教を施したのであれば、美坂や栗坂と記載されています。
この2つ以外に別の場所で調教を行う施設が外厩というものです。
外厩で調整するとどうなるの?
外厩調整をされた馬すべてがレースで好走するという訳ではありませんが、
調教施設や状態回復施設が備えられており、プロによる調整が受けられるので質の高い調教を行うことができます。
ノーザンファームでは坂路コースの傾斜の角度が急なため、一般的な競争馬が行う調教よりも充実したトレーニングを行えます、
また、屋内調教施設を持っており、雪などにより調教ができない場合でも問題なく鍛えることができるのです。
プロによる外厩調整で帰厩後の動きも良ければ、好走率が格段と上がります。
外厩調整馬の中でも走る馬、走らない馬というのをしっかり見分けることが重要です。
放牧の流れ
基本的にレースが終わるとその日のうちにトレセンへ帰厩しますが、
その際にトレセンで休養する場合と、外厩へ放牧する場合、中長期の放牧をする場合があります。
トレセンの中の各厩舎はどこも限られた馬房数を超える量の馬を管理しているため、レースに出走するまでに時間がある馬は外厩で調整をしています。
そのような都合によって外厩へ放牧される場合は、次走までの期間がおよそ6週間〜3ヶ月程度となっています。
レースが近くなれば、トレセンに戻し、レースまではトレセンで調整し、レースに出走といった流れです。
外厩の役割・評価
次走へ向け馬を馬体調整、リフレッシュ休養、調教を施して、レースに向けて仕上げていきます。
レース前に厩舎へ戻すのはだいたい2週間前〜1ヶ月ほど前で、仕上がり具合は「太め残り」「ガレている」「万全の状態」など様々です。
そのため、各厩舎へ戻ったあとも追い切りなどで、状態をしっかりチェックする必要があります。
注意すべき点としては、
外厩に放牧をしたからと行って必ずしもプラス評価とはならないという点です。
理由としては、外厩での調教については外部に情報が伝わって来ないからです。
たとえ、「太め残りになってしまった」「ガレてしまった」と調教がうまく行かず、中途半端な仕上がりとなったとしても知ることはできません。
競馬新聞の調教欄に掲載される情報は、記者が取材できる範囲のみで、トレセンや競馬場で施された調教だけなのです。
外厩調整馬がソコソコの仕上がりであれば、調教でも良い動きをしているので、一週前追い切りや最終追い切りの動きも注意深く確認する必要があります。
まずは、外厩調整をしている馬をチェックして、厩舎に戻ったあとの追い切り内容やパドック気配から状態を確認することが重要です。
追い切り好調馬については、毎週水曜日に更新していますので、合わせてチェックしてみてください。
主に使用される外厩
・アップヒル(滋賀県 甲賀市)
・阿見トレセン(茨城県 稲敷郡)
・awajiトレセン(兵庫県 淡路島)
・宇治田原優駿ステーブル(京都府 綴喜郡)
・エスティファーム小見川(千葉県 香取市)
・大山ヒルズ(鳥取県 西伯郡)
・グリーンウッド甲南(滋賀県 甲賀市)
・グリーンファーム甲南(滋賀県 甲賀市)
・KSトレーニングセンター(茨城県 牛久市)
・小松トレセン(石川県 小松市)
・信楽牧場(滋賀県 甲賀市)
・篠原ファーム(千葉県 宮里市)
・社台ファーム山元トレセン(宮城県 亘理郡)
・大東牧場(千葉県 市原市)
・高崎ステーブル(宮崎県 宮崎市)
・テンコートレセン(福島県 田村郡)
・名張トレセン(三重県 名張市)
・西山牧場阿見分場(茨城県 稲敷郡)
・ノーザンファーム天栄(福島県 岩瀬郡)
・ノーザンファームしがらき(滋賀県 甲賀市)
・ビッグレッドファーム鉾田(茨城県 鉾田市)
・松風馬事センター(茨城県 稲敷郡)
・ミッドウェイファーム(茨城県 行方市)
・ミホ牧場ミホ分場(茨城県 稲敷郡)
・ミルファーム千葉(千葉県 市原市)
・ムラセファーム(茨城県 稲敷郡)
・吉澤ステーブルWEST(滋賀県 甲賀市)
・ワコーファーム(滋賀県 東近江市)