エピファネイア産駒の特徴と傾向!得意の距離やコース、馬場状態、血統

2010年、安平町で生まれ、現役時はG1菊花賞、G1ジャパンカップと、G1を2勝しました。
種牡馬としては、史上初の無敗での牝馬クラシック三冠を達成したデアリングタクトや、G1皐月賞を制覇したエフフォーリアなどを輩出しています。
今回は、そんなエピファネイアの現役時代、及び種牡馬としての情報をまとめていきたいと思います。

エピファネイアの基本情報

特徴

2017年度産が初年度産駒となります。現役時は14戦走り、主に2000~3000mのレースで活躍しました。

血統情報

父シンボリクリスエス、母シーザリオ、母の父スペシャルウィークという血統構成です。
父シンボリクリスエスの現役時は、G1天皇賞・秋とG1有馬記念をともに連覇する活躍を見せ、連覇時の天皇賞・秋と有馬記念は、ともに当時のレコードタイムでの勝利でした。
母シーザリオの現役時は、日米オークス制覇を果たす活躍をし、母としてもサートゥルナーリアやリオンディーズといったG1馬を輩出しました。

★エピファネイア血統表★

シンボリクリスエス Kris S. Roberto
Sharp Queen
Tee Kay Gold Meridian
Tri Argo
シーザリオ スペシャルウィーク サンデーサイレンス
キャンペンガール
キロフプリミエール Sadler’s Wells
Querida

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競走成績

14戦6勝

2012年10月、京都芝外回り1800mの新馬戦を1番人気でデビューし、2着に3馬身差をつけて勝利しました。
その後、オープン競走京都2歳ステークス、G3ラジオNIKKEI杯2歳ステークスを勝利し、3戦3勝で2歳シーズンを終えました。
3歳になって、G2弥生賞から始動し、4着に敗れたものの、続くG1皐月賞は2着と善戦し、その次のG1日本ダービーは、引っかかったり、道中で躓く不利がありながら、直線先頭に立ったものの、ゴール前でキズナに交わされ、また2着に敗れました。
秋はG2神戸新聞杯を勝利し、G1菊花賞は圧倒的1番人気に支持されましたが、不良馬場も何のその、2着に5馬身差をつけ、G1初制覇を飾りました。
4歳シーズンはレース中の引っかかり癖がひどくなり、なかなか勝ち切れず、それまでの福永祐一騎手からC.スミヨン騎手に乗り替わり、挑んだG1ジャパンカップは、これまでの敗戦の憂さ晴らしをするかのように、2着に4馬身差をつけて勝利しました。
その次のG1有馬記念は5着に敗れ、4歳シーズンを終えました。
5歳シーズンは初めてのダート挑戦となるG1ドバイワールドカップに挑むも、最下位9着に敗れ、帰国後、G1宝塚記念の調整中に左前脚繋靭帯炎を発症し、宝塚記念を回避、予定されていた凱旋門賞も出走せず、引退となりました。

主な重賞勝利

主なG1:
G1菊花賞(2013年)
G1ジャパンカップ(2014年)

代表産駒

デアリングタクト(2020年牝馬クラシック三冠)
エフフォーリア(G1皐月賞)
アリストテレス(G2アメリカジョッキークラブカップ)

エピファネイア産駒馬の特徴

特徴

エピファネイアの現役時が芝で活躍し、芝血統馬ということもあり、産駒は芝での活躍が目立ちます。
ダートは出走頭数が少ないこともありますが、全体的な率は芝の半分程度なので、芝適性が強いといえるでしょう。

◆通算成績(~2021.9)

通算成績 勝率 連対率 複勝率
142-145-132-984/1403 10.1% 20.5% 29.9%
ダート 23-17-24-370/434 5.3% 9.2% 14.7%

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◆コース・距離別成績【芝コース】(~2021.9)

開催場、距離

世代数が少なく、勝率で分けた場合は、出走頭数が少ないコースが上位になりがちです。
ただ、その中でも中京競馬場での成績が顕著で、中でも芝1600mと芝2200mは、全体的な率も高ければ、回収値もかなり高く、得意コースといえます。
また、札幌芝1500mや、中山芝2200mといった非根幹距離での成績も良いです。
全体的に、洋芝のような力のいるコースや、中山、中京というような、直線急坂のあるコースでの回収値が高く、力のいるコースで相性が良いといえるでしょう。

◎勝率上位の10コース

開催場、距離 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
中京・芝2200m 6-1-2-11/20 30.0% 35.0% 45.0% 384% 112%
小倉・芝2600m 3-1-1-5/10 30.0% 40.0% 50.0% 137% 82%
札幌・芝1800m 3-3-0-7/13 23.1% 46.2% 46.2% 123% 58%
中山・芝2200m 4-1-3-10/18 22.2% 27.8% 44.4% 136% 107%
中京・芝1600m 9-10-4-28/51 17.6% 37.3% 45.1% 299% 156%
新潟・芝2000m外 2-0-3-7/12 16.7% 16.7% 41.7% 45% 78%
小倉・芝1800m 6-3-4-29/42 14.3% 21.4% 31.0% 33% 64%
札幌・芝1500m 2-1-2-10/15 13.3% 20.0% 33.3% 119% 73%
新潟・芝1600m外 5-3-3-27/38 13.2% 21.1% 28.9% 32% 52%
東京・芝2000m 4-3-2-23/32 12.5% 21.9% 28.1% 56% 45%

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距離

1600m以上の距離での成績が良いといえます。
1800mは開催場で挙がっているほど、率や回収値は良くありませんが、基本的には1600m以上で狙いの種牡馬といえそうです。
中でも2200mは全体的な率や、回収値が高く、おすすめといえますし、1600m、2000mの成績も良いので、狙いどころです。
逆に、1400m以下のレースは全体的な率がそれほど高くないですので、あまり狙えないといえるでしょう。

距離 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1000m 0-0-0-4/4 0% 0% 0% 0% 0%
1200m 11-17-12-139/179 6.1% 15.6% 22.3% 60% 70%
1400m 7-10-10-99/126 5.6% 13.5% 21.4% 52% 52%
1600m 36-36-31-223/326 11.0% 22.1% 31.6% 148% 97%
1800m 27-30-31-215/303 8.9% 18.8% 29.0% 35% 73%
2000m 32-40-31-207/310 10.3% 23.2% 33.2% 136% 94%
2200m 12-3-7-40/62 19.4% 24.2% 35.5% 195% 102%
2400m 6-5-6-24/41 14.6% 26.8% 41.5% 41% 63%
2500m~ 9-2-2-22/35 25.7% 31.4% 37.1% 90% 60%

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◆コース・距離別成績【ダートコース】(~2021.9)

開催場、距離

ダート全体の出走頭数が少なく、また、成績も良くないのですが、その中では、小倉ダート1700mや、福島ダート1700mの単勝回収値が高いのは見逃せません。
複勝回収値は高くないので、狙うなら単勝で、というところでしょう。
他では、阪神ダート1800mは複勝回収値も高く、比較的安定しているといえます。
全体的に、芝と同じ1600m以上の距離で狙えるといえ、1400m以下では期待しにくいといえます。
その中でも、直線急坂のない、新潟ダート1200mであれば、複勝回収値が比較的高いので、短距離戦ならばこの条件ならば狙えるといえるでしょう。

◎勝率上位の10コース

開催場、距離 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
小倉・ダ1700m 3-0-0-20/23 13.0% 13.0% 13.0% 111% 31%
京都・ダ1800m 3-1-2-19/25 12.0% 16.0% 24.0% 54% 40%
中山・ダ1800m 5-4-1-33/43 11.6% 20.9% 23.3% 44% 58%
阪神・ダ2000m 1-0-0-9/10 10.0% 10.0% 10.0% 14% 10%
新潟・ダ1200m 2-0-3-17/22 9.1% 9.1% 22.7% 52% 90%
福島・ダ1700m 1-0-1-9/11 9.1% 9.1% 18.2% 131% 54%
阪神・ダ1800m 3-1-5-33/42 7.1% 9.5% 21.4% 74% 95%
札幌・ダ1700m 1-0-0-14/15 6.7% 6.7% 6.7% 89% 20%
東京・ダ1600m 2-0-1-31/34 5.9% 5.9% 8.8% 22% 36%
中京・ダ1800m 1-2-1-22/26 3.8% 11.5% 15.4% 54% 74%

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距離

全体的に散々な成績で、ダートでは狙いにくい種牡馬であるといえます。
強いて言えば、1700~1800mでしょうが、1700mは単勝で妙味があるといえるでしょう。
とはいえ、1900m以上の距離でも、率や回収値は低く、1600m以下においても、これといって狙える根拠のあるものはありません。
エピファネイアの父シンボリクリスエスは、ダートでも活躍馬を輩出していますが、母シーザリオは芝馬しか輩出しておらず、シーザリオの影響が色濃く出ている種牡馬といえます。
ですので、エピファネイア産駒がダートに出走していても、あまり期待しない方が良いでしょう。

距離 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1000m 0-0-1-7/8 0% 0% 12.5% 0% 20%
1200m 2-3-4-70/79 2.5% 6.3% 11.4% 14% 37%
1400m 1-5-5-54/65 1.5% 9.2% 16.9% 9% 54%
1600m 2-0-1-31/34 5.9% 5.9% 8.8% 22% 36%
1700m 5-0-1-55/61 8.2% 8.2% 9.8% 87% 26%
1800m 12-8-10-122/152 7.9% 13.2% 19.7% 51% 65%
1900m 0-0-0-10/10 0% 0% 0% 0% 0%
2000m~ 1-1-1-15/18 5.6% 11.1% 16.7% 7% 30%

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◆枠番傾向(~2021.9)

全体

内外で大きな差はないといえます。
全体で見れば、あまり枠で意識しなくても良い種牡馬といえます。

枠番 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 17-21-21-142/201 8.5% 18.9% 29.4% 72% 94%
2枠 15-15-16-137/183 8.2% 16.4% 25.1% 60% 78%
3枠 19-16-11-163/209 9.1% 16.7% 22.0% 78% 46%
4枠 24-22-16-176/238 10.1% 19.3% 26.1% 54% 69%
5枠 22-24-19-174/239 9.2% 19.2% 27.2% 188% 70%
6枠 20-14-24-181/239 8.4% 14.2% 24.3% 76% 64%
7枠 24-25-26-168/243 9.9% 20.2% 30.9% 80% 91%
8枠 24-25-26-220/295 8.1% 16.6% 25.4% 52% 78%

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芝コース

大きな偏りはないですが、5枠の単勝回収値が優れており、7枠も全体的に成績が良く、この2枠は狙いになるでしょう。

枠番 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 15-19-14-105/153 9.8% 22.2% 31.4% 88% 93%
2枠 12-14-14-97/137 8.8% 19.0% 29.2% 62% 95%
3枠 18-15-10-117/160 11.3% 20.6% 26.9% 102% 58%
4枠 19-19-13-125/176 10.8% 21.6% 29.0% 54% 66%
5枠 21-21-15-134/191 11.0% 22.0% 29.8% 232% 71%
6枠 16-12-23-132/183 8.7% 15.3% 27.9% 77% 75%
7枠 22-24-24-126/196 11.2% 23.5% 35.7% 92% 107%
8枠 19-21-19-148/207 9.2% 19.3% 28.5% 63% 86%

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ダートコース

目立って良い枠はないですが、3枠の成績が飛びぬけて悪いのは気になるところです。

枠番 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 2-2-7-35/46 4.3% 8.7% 23.9% 23% 99%
2枠 3-1-2-39/45 6.7% 8.9% 13.3% 57% 28%
3枠 1-1-1-46/49 2.0% 4.1% 6.1% 2% 8%
4枠 5-3-2-50/60 8.3% 13.3% 16.7% 56% 50%
5枠 1-3-4-40/48 2.1% 8.3% 16.7% 14% 66%
6枠 4-2-1-48/55 7.3% 10.9% 12.7% 76% 31%
7枠 2-1-1-41/45 4.4% 6.7% 8.9% 28% 17%
8枠 5-4-6-71/86 5.8% 10.5% 17.4% 28% 59%

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◆馬場適性(良、稍重、重、不良)(~2021.9)

芝コース

稍重馬場までならば、比較的成績が良いといえます。
重馬場、不良馬場では率が下がってしまいますが、重馬場の回収値が高く、母方の血統や走法、馬体によってはむしろ狙ってみても良いでしょう。

馬場状態 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
芝・ 良 108-101-91-706/1006 10.7% 20.8% 29.8% 102% 83%
芝・稍重 24-29-29-155/237 10.1% 22.4% 34.6% 75% 72%
芝・ 重 7-11-9-91/118 5.9% 15.3% 22.9% 125% 91%
芝・不良 3-4-3-32/42 7.1% 16.7% 23.8% 36% 64%

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ダートコース

重馬場での成績が良いといえます。
良馬場もそうですが、稍重馬場ではほとんど相手にならないような成績であるといえるでしょう。

馬場状態 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
ダ・ 良 13-12-12-226/263 4.9% 9.5% 14.1% 31% 42%
ダ・稍重 2-2-3-71/78 2.6% 5.1% 9.0% 36% 28%
ダ・ 重 5-1-6-40/52 9.6% 11.5% 23.1% 56% 86%
ダ・不良 3-2-3-33/41 7.3% 12.2% 19.5% 40% 55%

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◆血統相性(~2021.9)

サンデーサイレンスが入っている血統ではありますが、母母父に入っていることで、サンデーサイレンス系牝馬との種付けもできる種牡馬といえます。
そのため、上位8頭の母父はサンデーサイレンス系になっているのでしょう。
その中でも、ハーツクライ、ネオユニヴァースとの相性が良く、母父フジキセキは、率は低いですが、単勝回収値が高く、人気薄の一発が狙えそうです。
また、母父キングカメハメハは、数多く種付けされていることもありますが、多くの勝ち馬を出しており、全体的な率も高いので、好相性といえるでしょう。

母父馬系統 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
キングカメハメハ 28-27-23-157/235 11.9% 23.4% 33.2% 81% 74%
ディープインパクト 23-31-21-173/248 9.3% 21.8% 30.2% 29% 82%
アグネスタキオン 10-9-16-86/121 8.3% 15.7% 28.9% 69% 91%
ダンスインザダーク 8-15-8-73/104 7.7% 22.1% 29.8% 63% 91%
ハーツクライ 8-1-2-25/36 22.2% 25.0% 30.6% 236% 86%
フジキセキ 6-9-6-77/98 6.1% 15.3% 21.4% 206% 64%
ゼンノロブロイ 6-6-10-43/65 9.2% 18.5% 33.8% 31% 82%
ジャングルポケット 5-4-5-47/61 8.2% 14.8% 23.0% 30% 47%
マンハッタンカフェ 5-3-7-70/85 5.9% 9.4% 17.6% 24% 43%
ネオユニヴァース 5-2-2-16/25 20.0% 28.0% 36.0% 120% 68%

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◆新馬戦の成績(~2021.9)

ほとんどが芝デビューの馬で、ダートに関しては31頭出走して2着に入った馬が1頭だけということなので、ダートデビュー馬は基本的に軽視で良いでしょう。
芝デビュー馬は、全体的な率が高く、回収値も高いので、新馬戦からかなり期待のできる種牡馬といえます。
新馬戦でエピファネイア産駒が出走してきた場合は、積極的に狙ってみましょう。

芝コース
着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
32-25-33-166/256 12.5% 22.3% 35.2% 138% 110%

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ダートコース
着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
0-1-0-30/31 0% 3.2% 3.2% 0% 5%

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エピファネイア産駒馬のまとめ

芝コース

・中京競馬場◎。洋芝、直線急坂のあるコース○。
・1600m以上の距離で狙い目。2200m◎。1600m、2000m○。1400m以下▲。
・枠の優劣はないが、5枠◎、7枠○。馬場は稍重馬場までの成績が良いも、個体次第では重馬場が面白い。
・新馬戦から狙える。

ダートコース

・基本的には狙えない。
・コースでいえば小倉ダート1700m、札幌ダート1700m。距離も1700m~1800mならば良い。
・3枠×。良馬場▲、稍重馬場×。
・新馬戦×。

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