アドマイヤムーン産駒の特徴と傾向!得意の距離やコース、馬場状態、血統

2003年、早来町で生まれ、現役時は海外G1含め、G1を3勝しました。
種牡馬としては、スプリントG1を2勝したファインニードルや、G1高松宮記念を制したセイウンコウセイなど、主に短距離で活躍する馬を輩出しています。
今回は、そんなロードカナロアの現役時代、及び種牡馬としての情報をまとめていきたいと思います。

アドマイヤムーンの基本情報

特徴

2009年度産が初年度産駒となります。現役時はすべて芝で17戦使われ、主に2000m前後の距離で活躍し、1500m~2400mまでの幅広い距離で勝ち星を重ねました。

血統情報

父エンドスウィープ、母マイケイティーズ、その父サンデーサイレンスという血統構成です。
父エンドスウィープはアメリカ産馬で、現役時はアメリカで調教され、種牡馬としては、サウスヴィグラスやラインクラフト、スイープトウショウなど、幅広く活躍馬を輩出しました。
母マイケイティーズは日本産馬ですが、現役時は未出走で繁殖入りし、11頭の産駒を輩出しました。

★アドマイヤムーン血統表★

エンドスウィープ Forty Niner Mr. Prospector
File
Broom Dance Dance Spell
Witching Hour
マイケイティーズ サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ケイティーズファースト Kris
Katies

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競走成績

17戦10勝

2005年7月、函館芝1800mの新馬戦でデビューし、5番人気でしたが、道中最後方から徐々に上がって行き、直線で差し切り、勝利して、デビュー戦を飾りました。
続くオープン競走クローバー賞も勝利すると、G3札幌2歳ステークスでは、道中中からの差し切りを決め、3連勝で重賞初制覇を飾りました。
年末のG3ラジオたんぱ杯2歳ステークスは2着だったものの、3歳となってからは、G3共同通信杯、G2弥生賞と連勝しましたが、G1皐月賞、G1日本ダービーでは、差しが不発で結果を残せませんでした。
クラシック路線は諦め、夏はG2札幌記念から始動し、勝利しましたが、G1天皇賞・秋3着、香港遠征して挑んだG1香港カップ2着と、惜敗し、G1に手が届かないまま、3歳シーズンを終えました。
4歳となり、G2京都記念から始動し、勝利すると、矛先を向けたのはドバイで、G1ドバイデューティフリーで悲願のG1初制覇を飾りました。
その後は香港へ転戦し、G1クイーンエリザベス2世カップに出走し、3着と惜敗に終わりましたが、帰国初戦となったG1宝塚記念を制し、G1レース2勝目を飾りました。
放牧中に近藤利一オーナーからダーレージャパンへ馬主変更され、秋はG1天皇賞・秋から始動しましたが、直線で不利を受けたこともあり、6着に敗れました。
天皇賞・秋での不利の影響が馬体にはなかったことで、G1ジャパンカップへの出走が決まり、これまでとは異なり、先行すると、直線見事に押し切って、G1レース3勝目を飾り、この勝利を最後に引退、種牡馬入りしました。

主な重賞勝利

主なG1:
ドバイデューティフリー(2007年)
宝塚記念(2007年)

代表産駒

ファインニードル(G1高松宮記念、G1スプリンターズステークス)
セイウンコウセイ(G1高松宮記念)
ブラックムーン(G3京都金杯)
ムーンクエイク(G2京王杯スプリングカップ)

アドマイヤムーン産駒馬の特徴

特徴

アドマイヤムーンの現役時が芝で走っていたように、産駒も芝での出走が多いことがわかります。
ダートでは率がかなり悪くなっているので、芝用種牡馬と考えて良いでしょう。

◆通算成績

通算成績 勝率 連対率 複勝率
335-300-276-3275/4186 8.0% 15.2% 21.8%
ダート 71-88-107-1515/1781 4.0% 8.9% 14.9%

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◆コース・距離別成績【芝コース】(~2021.10)

開催場、距離

出走頭数のわりに、勝率も複勝率も高い、阪神1200mが得意コースであるといえます。
回収値も高いので、このコースにアドマイヤムーン産駒が出てきたら、積極的に狙いましょう。
また、出走頭数は少ないですが、札幌1800mも好相性のコースで、回収値含めておすすめといえます。
他では、出走頭数を考えれば、新潟1400mや中京1600mも、狙って面白いコースといえるでしょう。

◎勝率上位の10コース

開催場、距離 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
阪神・芝1200 20-13-7-73/113 17.7% 29.2% 35.4% 103% 70%
札幌・芝1800 5-2-4-19/30 16.7% 23.3% 36.7% 394% 141%
新潟・芝2000 3-2-0-15/20 15.0% 25.0% 25.0% 107% 56%
阪神・芝2200 2-0-0-12/14 14.3% 14.3% 14.3% 54% 24%
京都・芝1600外 9-6-4-51/70 12.9% 21.4% 27.1% 48% 82%
新潟・芝1400 11-6-3-76/96 11.5% 17.7% 20.8% 143% 69%
中京・芝1600 8-7-3-52/70 11.4% 21.4% 25.7% 179% 89%
京都・芝2000 6-4-3-41/54 11.1% 18.5% 24.1% 41% 83%
新潟・芝1000 11-11-6-72/100 11.0% 22.0% 28.0% 53% 102%
中山・芝1200 16-18-16-99/149 10.7% 22.8% 33.6% 47% 96%

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距離

現役時はマイル前後の距離から2400mのレースまで勝利がありましたが、産駒はマイル以下の距離が得意といえる成績となっています。
これは、元々短距離系種牡馬であるエンドスウィープの血の影響を強く受けているものと考えられます。
そのため、距離が短ければ短いほど、成績が良いといえる傾向にあるといえます。
アドマイヤムーンの現役時とは合わない距離適性なので、注意が必要といえるでしょう。

距離 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1000m 11-11-6-73/101 10.9% 21.8% 27.7% 53% 101%
1200m 125-122-91-968/1306 9.6% 18.9% 25.9% 61% 72%
1400m 62-44-56-602/764 8.1% 13.9% 21.2% 123% 79%
1600m 64-61-45-663/833 7.7% 15.0% 20.4% 65% 63%
1800m 39-25-40-465/569 6.9% 11.2% 18.3% 79% 72%
2000m 22-22-26-327/397 5.5% 11.1% 17.6% 56% 61%
2200m 2-3-3-59/67 3.0% 7.5% 11.9% 11% 25%
2400m 3-5-5-61/74 4.1% 10.8% 17.6% 51% 72%
2500m~ 4-4-2-31/41 9.8% 19.5% 24.4% 56% 109%

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◆コース・距離別成績【ダートコース】(~2021.10)

開催場、距離

ダートの成績自体がそれほど芳しくないということもあり、それほど目立ったコースはないといえます。
とはいえ、阪神1200mや1800m、2000mが勝率上位にあるように、芝と併せて阪神競馬場が得意な種牡馬といえるでしょう。
また、函館1000m、1700mもランクインしているように、ダートでは函館競馬場の相性も良いといえます。
逆に、新潟1200mや札幌1000mは、勝率上位ではあるものの、回収値がかなり低く、妙味は薄いといえます。
比較的コースによってはっきりしているので、回収値も含めて得意コースを狙うのが得策といえるでしょう。

◎勝率上位の10コース

開催場、距離 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
阪神・ダ2000 2-1-1-9/13 15.4% 23.1% 30.8% 283% 81%
函館・ダ1700 5-6-4-36/51 9.8% 21.6% 29.4% 72% 85%
京都・ダ1900 1-0-0-10/11 9.1% 9.1% 9.1% 12% 10%
京都・ダ1800 6-5-3-55/69 8.7% 15.9% 20.3% 59% 39%
阪神・ダ1200 7-3-4-67/81 8.6% 12.3% 17.3% 98% 55%
中京・ダ1900 1-1-2-11/15 6.7% 13.3% 26.7% 46% 64%
函館・ダ1000 2-1-2-26/31 6.5% 9.7% 16.1% 16% 159%
新潟・ダ1200 5-1-3-69/78 6.4% 7.7% 11.5% 30% 26%
阪神・ダ1800 6-5-6-83/100 6.0% 11.0% 17.0% 67% 135%
札幌・ダ1000 1-1-2-13/17 5.9% 11.8% 23.5% 11% 38%

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距離

全体的に回収値が低く、狙っておいしい距離はほとんどないといえます。
2000m以上の距離で率や回収値が高めですが、阪神2000mとのコース相性が良いので、その影響で2000m以上の距離が良いとなっているといえます。
芝では短距離が良い成績でしたが、ダートに限っては勝率も低く、回収値も低めなので、あまり狙えないといえます。
かといって魔いる以上はどうかというと、1700mはまずまずですが、全体的には微妙です。
このことからも、ダートで狙える種牡馬とは言えないといえるでしょう。

距離 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1000m 4-4-5-78/91 4.4% 8.8% 14.3% 11% 72%
1200m 22-25-33-429/509 4.3% 9.2% 15.7% 33% 60%
1400m 8-16-19-292/335 2.4% 7.2% 12.8% 43% 58%
1600m 1-0-3-83/87 1.1% 1.1% 4.6% 11% 51%
1700m 12-16-15-177/220 5.5% 12.7% 19.5% 27% 65%
1800m 17-16-21-338/392 4.3% 8.4% 13.8% 33% 60%
1900m 2-1-2-21/26 7.7% 11.5% 19.2% 31% 41%
2000m~ 3-4-4-26/37 8.1% 18.9% 29.7% 109% 64%

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◆枠番傾向(~2021.10)

全体

全体的には1枠と8枠の成績が良いといえます。
極端な枠で能力を発揮しやすい種牡馬といえるでしょう。

枠番 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 54-51-50-521/676 8.0% 15.5% 22.9% 110% 102%
2枠 46-40-38-534/658 7.0% 13.1% 18.8% 37% 55%
3枠 48-45-51-593/737 6.5% 12.6% 19.5% 55% 52%
4枠 46-47-51-584/728 6.3% 12.8% 19.8% 63% 70%
5枠 57-55-61-648/821 6.9% 13.6% 21.1% 51% 66%
6枠 58-59-47-692/856 6.8% 13.7% 19.2% 63% 62%
7枠 55-62-51-664/832 6.6% 14.1% 20.2% 45% 66%
8枠 77-61-60-743/941 8.2% 14.7% 21.0% 100% 80%

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芝コース

全体傾向と同様、1枠と8枠の両極端の枠で狙えるといえます。

枠番 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 44-37-27-337/445 9.9% 18.2% 24.3% 147% 93%
2枠 35-30-31-357/453 7.7% 14.3% 21.2% 37% 60%
3枠 33-32-33-373/471 7.0% 13.8% 20.8% 56% 57%
4枠 32-31-35-379/477 6.7% 13.2% 20.5% 62% 73%
5枠 39-35-39-404/517 7.5% 14.3% 21.9% 55% 70%
6枠 44-43-34-452/573 7.7% 15.2% 21.1% 64% 69%
7枠 45-42-37-452/576 7.8% 15.1% 21.5% 50% 67%
8枠 63-50-40-521/674 9.3% 16.8% 22.7% 114% 78%

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ダートコース

芝とは少し異なり、8枠はそれほど良くなく、1枠は勝ち切りは少ないですが、3着で狙いやすいといえるでしょう。

枠番 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 7-12-20-168/207 3.4% 9.2% 18.8% 39% 125%
2枠 10-9-7-165/191 5.2% 9.9% 13.6% 32% 44%
3枠 11-3-15-192/221 5.0% 6.3% 13.1% 57% 34%
4枠 8-11-11-181/211 3.8% 9.0% 14.2% 14% 51%
5枠 13-16-16-224/269 4.8% 10.8% 16.7% 25% 46%
6枠 8-13-11-211/243 3.3% 8.6% 13.2% 31% 42%
7枠 9-17-12-181/219 4.1% 11.9% 17.4% 39% 66%
8枠 5-7-15-193/220 2.3% 5.5% 12.3% 49% 85%

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◆馬場適性(良、稍重、重、不良)(~2021.10)

芝コース

不良馬場だと少し割引といえます。
回収値的には稍重馬場で妙味があるといえるでしょう。

馬場状態 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
芝・ 良 271-237-226-2637/3371 8.0% 15.1% 21.8% 67% 70%
芝・稍重 43-42-34-430/549 7.8% 15.5% 21.7% 116% 81%
芝・ 重 17-19-10-159/205 8.3% 17.6% 22.4% 81% 71%
芝・不良 4-2-6-49/61 6.6% 9.8% 19.7% 60% 54%

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ダートコース

全体的に回収値が低く、馬場状態による妙味はないものと考えて良いでしょう。
不良馬場の2、3着での率が高いので、不良馬場になった際は少し狙えそうです。

馬場状態 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
ダ・ 良 44-49-66-867/1026 4.3% 9.1% 15.5% 41% 73%
ダ・稍重 13-16-19-335/383 3.4% 7.6% 12.5% 30% 33%
ダ・ 重 11-12-11-206/240 4.6% 9.6% 14.2% 34% 49%
ダ・不良 3-11-11-107/132 2.3% 10.6% 18.9% 9% 65%

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◆血統相性(~2021.10)

母父がサンデーサイレンスということもあり、ミスタープロスペクター系種牡馬でありながら、サンデーサイレンス系牝馬との種付けは多くないといえます。
Seeking the Gold、Kingmambo、ヘクタープロテクターといった、ミスタープロスペクター系種牡馬が多く並んでおり、ミスタープロスペクター系と相性が良いといえます。
その中では、母父Kingmamboならば、回収値も高いので、妙味も期待できるといえます。
また、Capoteを筆頭としたボールドルーラー系や、サクラバクシンオーやサクラユタカオーといったナスルーラ系とも相性が良いですが、近年は明らかに繁殖牝馬の質が下がっており、以前ほど活躍馬が出ていないのが現状です。

母父馬系統 着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
タイキシャトル 21-18-17-179/235 8.9% 16.6% 23.8% 81% 69%
Seeking the Gold 15-9-11-111/146 10.3% 16.4% 24.0% 71% 66%
Kingmambo 14-6-9-85/114 12.3% 17.5% 25.4% 184% 88%
マンハッタンカフェ 12-7-11-83/113 10.6% 16.8% 26.5% 68% 81%
Capote 11-12-4-49/76 14.5% 30.3% 35.5% 109% 121%
サクラバクシンオー 11-11-3-130/155 7.1% 14.2% 16.1% 100% 65%
ヘクタープロテクター 11-7-5-34/57 19.3% 31.6% 40.4% 54% 83%
メジロライアン 11-4-3-63/81 13.6% 18.5% 22.2% 117% 82%
サクラユタカオー 10-10-6-77/103 9.7% 19.4% 25.2% 54% 77%
スペシャルウィーク 10-9-8-91/118 8.5% 16.1% 22.9% 52% 60%

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◆新馬戦の成績(~2021.10)

新馬戦のほとんどは芝で使われており、ダートでは成績も悪く、ダートデビュー馬はそもそも期待できないといえます。
とはいえ、芝デビュー馬に関しても、勝率が低く、新馬戦から勝ち切れる産駒は少ないといえます。
芝の新馬戦で狙うならば2、3着が妥当といえるでしょう。

芝コース
着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
30-43-30-366/469 6.4% 15.6% 22.0% 56% 74%

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ダートコース
着度別数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
2-4-2-90/98 2.0% 6.1% 8.2% 10% 37%

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アドマイヤムーン産駒馬のまとめ

芝コース

・阪神1200m◎。札幌1800m、新潟1400m、中京1600m○。
・1600m以下で得意。距離が短ければ短いほど良い。
・1枠と8枠の両極端な枠○。
・新馬戦では勝ち切れず、2、3着狙いが妥当、

ダートコース

・阪神、函館○。
・どの距離も成績悪く、基本的にダートでは狙いにくい。
・1枠は3着で狙い。不良馬場で少し期待値UP。
・新馬戦はほぼ狙えない。

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